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暗黒騎士の享楽  作者: 天鵞絨
33/65

33.終了

24.ジローの内容を一部変更しています

ランキングの種類を最大火力と貢献度、討伐ポイントに変更しています

「それじゃ俺達はそろそろ討伐に戻るわ」


ツバメ達と最上位魔狂い達との激しい戦いが終わり感想を言い合った後、ジロー達はイベントの魔狂い討伐に戻るためツバメ達に声を掛ける


「今回は助かったぜ、イベントお互いに頑張ろうな!」


「おう!ランキングで名前を見るのを楽しみにしてるぜ!」


ジロー達やカエデが来なければこの戦いの結果は変わっていたと思い、ツバメは感謝の気持ちを伝えた

そして互いに健闘を祈りジロー達は去っていった


「本当に元気ね、さっきまで激しい戦闘をしていたとは思えないわね」


「私達も負けてられないよね!これからもっと討伐しなくちゃ!」


ツバメ達三人はジローの元気の良さに当てれ、イベント上位に入るため魔狂いの討伐をと意気込む

ツバメは自分達が討伐に戻ることを伝える為、カエデに声を掛ける


「カエデともここで解散だな、助けてくれてありがとうな!」


カエデにそう伝えると何や言いたいことがあったらしく、ツバメを見つめながらゆっくりと口を開いていく


「…かまわない、それよりも気になることがある」


「気になること?何が気になったんだ?」



「…私が来た時に上位魔狂いと戦ったけど、余裕だろうって言ってた、なんで?」


「あっ!それはだなぁ何と言うか、悪かった!」


初めはなんのことか分からなかったのだが、ツバメは三人で陰からカエデを見ていた事を思い出した

ツバメは他人の戦闘を許可なく観察していた事をカエデに説明し、三人で謝罪をする


「…問題ない、本当に気になっただけ」


カエデは全く気にした様子もなく、ツバメの説明に納得して満足していた

その様子を見てホッとしていた三人にカエデはもう1つお願いを伝える


「…それよりも私は友達になってくれると嬉しい、友達いなくて一人だったから」


「何かあれば遠慮なく呼んでくれよ!俺達はもう友達なんだから!」



自分と友達になって欲しいと三人に伝えるカエデ、普段から一人で討伐をしている背景にはこのこともあったようだ

カエデの言葉を聞いたツバメは即座に友達だと答え、カエデの手を強く握る


「そうだよ!何も無くても呼んで欲しいくらいだよ!」


「また一緒に遊びましょうね、今日もすっごく楽しかったんだから」


ツバメの後に続いて二人もカエデにそう伝えると、カエデは嬉しそうに頬を緩ませる

四人はその後フレンド交換をして、別れの挨拶をしてから解散する


「それじゃ俺達も魔狂い討伐再開するか!」


「もっともっと狩りまくるぞー!」


そう言って三人は日が落ちるまでの間、ひたすらに魔狂い、上位魔狂いを討伐していった



ゴールデンウィーク最終日、現在時刻はもうすぐで13時になる

イベント自体は今日の12時に終わったのだがランキング発表や使徒の演出はどうやら13時に行うようだ

今三人がいる場所はグリム王国の喫茶店、昼の休憩を終わらせた三人はこの場所で集まりティータイムを楽しんでいた


「もうすぐランキングが発表されるね!私たち何位になるかな!」


「そうね、朝も凄く頑張ったから三人とも名前が載っていたらいいのだけど」


三人は早朝から魔狂いと上位魔狂いの討伐をして時間を過ごしていた、周りがどれだけの勢いがあるのかは分からないがかなりの数を討伐していたためランキングに乗って欲しいという気持ちは一段と強くなっている


「そろそろ表に出るか、人が多くて混まないと良いんだけどな」


ツバメ達は使徒の演出とランキングを見るために喫茶店を出て少し広い場所に向かう

既に多くの人が街中で待機しており、まだかまだかとザワついている


「お、始まるみたいだな」


「使徒が降りて来るわね」


グリム王国に居るプレイヤーの視線が一斉に空の方向へと集まる

視線の先にある雲の隙間から光が差し込まれ、そこからゆっくりと翼の生えた神々しい使徒が地上に向かい降りていく


(この世界に渡ってきた者たちよ、よくここまで魔狂い達を減らしてくれました)


イベント開始の時と同じように使徒はプレイヤーの脳内に語りかける


(次元の歪みは修復しこの世界の危機は去りました、皆に感謝を伝えます)


「良かったね!頑張った甲斐があったよ!」


歪みによって出現した魔狂い、それによって危機に晒されたこの世界は無事に救われたようだ

アーネは使徒の言葉を聞いて嬉しそうにしている


(今回、様々な方法で活躍した者を5名ずつこの場を借りて直接伝えさせて頂きます)


「お、漸くランキングの発表か」


「上位5位に入った人を今発表するみたいね」


待ちに待ったランキングの発表、街にいるプレイヤー達も喜びの声を上げている


(最初に皆を最も支えた者達、のあ、シリカ、メグ、ふーた、そしてジロー、貴方達のおかげで魔狂い討伐において戦いやすかった者達が沢山いた事でしょう、感謝致します)


「あ、メグの名前が出たな!」


「シリカさんにジローさんもいるわね、流石はジローさん、1位はとられちゃったみたいね」


知り合いが三人も入っていることにツバメとアーネは大はしゃぎしている

メグも喜びの表情を浮かべるが、ジローに上を行かれてしまったため悔しい気持ちが混じっている


(次に最も高い攻撃で魔狂い達を討伐した者達、アーネ、アッシュ、ツバメ、ギラン、そしてロイ、貴方達のその力をもって魔狂いを討伐する姿は皆の道標となったことでしょう、感謝致します)


「二人とも入っているじゃない、すごいわね!」


「ツバメちゃんそんなに火力高いの!?私知らなかったよ」


ツバメは最上位魔狂いとの長時間の戦いで《不屈の心》が発動し、最後に放ったスキル、グランドクロスの火力がこの結果を生み出したのだろう

ツバメもいつの間にと驚きながら次のランキングを聞く


(最後に最もこの討伐において最も魔狂い達を討伐し活躍した者達、カエデ、ギラン、ロイ、アーネ、そしてツバメ、貴方達の頑張りによって多くの魔狂いが討伐されこの世界は救われました、感謝致します)


「1位、やったぞ!1位だ!」


ツバメは使徒の言葉を聞いて喜びの声を上げる

魔狂いや上位魔狂い、そして怪しい集団によって生み出された最上位魔狂いとの戦闘のおかげで見事に1位をとることができた


「2位だったかぁ、おめでとう!ツバメちゃん!」


「おめでとう二人とも!それにカエデも入っているみたいね!」


アーネもツバメに続き2位という高順位を叩き出している

そしてメグは二人の上位入賞を祝い、更に5位に入っているカエデのことも喜んでいる

そして使徒はランキングの発表を終えると、ゆっくりと空へと上り、やがて見えなくなっていった


誤字などがあれば教えてもらえると助かります!

また、感想、ブックマーク、いいねをしてくれると凄く喜びます!


m(_ _)m

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