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暗黒騎士の享楽  作者: 天鵞絨
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1.待ちに待った

朝の9時、多くの店が開店準備をしている中、とある大手電気屋の前では普段は見ることの出来ない大行列という光景が広がっていた

その列に並ぶ者は皆が同じものを求め、まだかまだかとソワソワしながら時が経つのを待っていた


今日は5日間あるゴールデンウィーク初日、半年ほど前から決まっていたゲームの発売日である


[Different world online]


様々な種族、生物に魔物、その全てが住まう世界で自由を謳歌せよ!という自由が売りの通称DWO

操作性、グラフィック、様々な部分がこれまでのVRゲームとは一線を画したものになっており、分野問わずで最も注目されているゲームである


そして今、本来の開店時間より少し早くではあるが店頭での販売が開始された


個数が限られているため先頭のものから順に売られていく

大行列に並んでいる者は皆が早い時間から並び始めている猛者ばかりであるが、その中でも先頭に並ぶもの達は約10時間もの間並んでいる猛者の中の猛者、この機会を逃すまいと意気込む戦士達である

その中の一人、天坂 燕はゲームと本体のVRヘッドを購入し、目尻に涙を浮かべ物思いにふけっていた


「ついに、ついにここまで来たんだ!」


1年前にβ版の抽選に友人二人と共に応募したところ見事に一人だけ外れてしまい、一足先に楽しむ友人達のことを指を咥えながら眺める日々を過ごした燕は、感動で今にも前が見えなくなりそうになっていた


「いつも集まる時は決まってDWOの話、しかも俺の方を見ながら!しかし、それも今終わる!このゴールデンウィークはアイツらを連れ回して遊びまくってやる!」


そう高らかに宣言し、燕は10時間もの苦楽を共にした、名も知らぬ戦士達と肩を組み涙を流した


暫くし、戦士達と別れた燕は駆け足で帰宅し、ゲームの準備に取り掛かる

ゲーム開始時間は12時からとなっておりそれまでの間にVRヘッドの設定や身の回りの環境作り、昼ご飯もしっかりとっておく必要がある


「これで一応準備は出来たかな?」


ある程度の準備が終わり、燕は現在の時間を確認する


「11時か、少し早いけど昼飯にするか!」


親が仕事で忙しいため、普段は兄と食事を共にしているのだが、どうやら珍しく外での用事があるらしい

一人での昼ご飯となった燕は、そこまで手のこらない簡単な料理の準備に取り掛かる

本日のメニューはボールで簡単、きのこの和風パスタであった


ご飯も食べ終わりもう間もなくゲームの開始時間となる

トイレなどを済ませた燕はVRヘッドを装着し、そのままベッドに横たわる

1度大きく深呼吸をし、ゆっくりと目を閉じるとカウントダウンの文字浮かんでいる


「いよいよ、待ちに待ったDWOの始まりだ!盛大に楽しんでやる!」


ゲーム開始まで残り3秒、2秒、1秒


「ゲームスタート」


誤字などがあれば教えてもらえると助かります!

また、感想、ブックマーク、いいねをしてくれると凄く喜びます!


m(_ _)m

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