表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済】不思議な桜が繋いだ縁【仮】  作者: 三愛 紫月
三日月宝珠への怨み

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

43/199

真理亜とビジョン

真理亜が、現れるのはこの空間(ばしょ)でだけだった。


真理亜は、クライの高い幽体になったのだ。


神様とは違うけれど、それに近いようなエネルギーの強さは持っている。


だから、ちゃんとした空間(ばしょ)でしか会えないのだ。


『宝珠、おやすみ。僕が見ていてあげるから』


真理亜は、僕を引き寄せて抱き締めた。


五木結斗は、私に愛されて欲しいと言ったけれど、私は、昔から真理亜から愛をもらっている。


師匠は、真理亜を邪悪な魂だと忌み嫌っていたが、魂に悪などほとんどいないのだ。


作るのは、人間(ひと)なのだ。


真理亜もそうだった。


私は、真理亜に抱き締められながら目を閉じる。


繋がった。


.

.

.

.



「ただいま、カエちゃん」


「おかえり、流」


大海力が、やってきた。


「カエちゃん、しよう」


「待って、まだ玄関だから」


「待てない」


玄関の鍵を閉めた。


大海は、ベッドに成木さんを連れていく。


「待って、流、んんっ」


気づいたか?


「カエちゃん、誰かとした?」


「するわけないよ。今日は、休みだったし、家にいたよ」


「嘘ついてないよね?」


「嘘なんかついてないよ」


「んんっ、はぁはぁ」


「カエちゃん、本当だよね?」


大海の顔は、怒りに染まっている。


殺されたりはしないはずだ。


こいつも、馬鹿ではない。


「本当だよ」


「嘘つきには、お仕置きが必要だな」


「痛い、痛いよ」


「嘘つくからだよ」


大海は、力任せに成木さんとした。


「んんっ、イッ、はぁはぁ」


「カエちゃん、嘘つきだから悪いんだよ」


「っっ」


「うっ、ハァー」


どす黒い体液が、出たのが見えた。


それと、同時に私の血液が、入った。


フフッ、どうなるかな?


成木さんは、睡眠薬を飲ましたかのようにすぐに眠った。


「スー、スー」


大海は、成木さんから離れた。


「いったぁぁぁぁぁぁぁぁ」


効いたか?


「三日月ほうじゅぅぅ」


誰だ?


声の主が、わからない。


「お前が、お前が、きたのかぁぁぁぁぁぁぁ」


フフフ、バレたか。


大海は、苦しんでいる。


「ほうじゅゅゅぅぅ」


その声は…

.

.

.

.


師匠だった。


.

.

.

.


「はぁ、はぁ、はぁ」


『宝珠、大丈夫?』


「師匠だった」


ボロボロと涙が止まらなかった。


「真理亜、ごめん」


真理亜から、離れた。


『宝珠』


私は、もう一度目を瞑る


大海は、私のビジョンの位置を見つけた。


もう、苦しんでいない。


「宝珠、お前はどこまで私をこけにする気だ。浅はかな考えで、お前の血で、私を消せると思ったか?」


高らかに笑う。


「宝珠、お前は浅はかだ。二条の髪の毛を吸い込んでる。まだ、身体に残ってる」


「ぅぅ、うっっ」


私は、目を開けた。


「うーぅぅ」


身体の中が、締め付けられる。


右に左に、暴れまくっても取れない。


「オェー」


吐けない。


『宝珠、宝珠』


真理亜が、力を使う。


「ダ…」


あいつは、真理亜を抹消しようとしてる。


いや、私の癒した魂を抹消する為に残ったのだ。


「ぅーぅ、オェ、オェー」


『大丈夫だよ、宝珠』 


『真理亜さん、俺もやります。』


『私も、します』


真理亜の仲間が、何人かやってきた。


「ダ…メ…だ」


私は、皆に()れられないように転がる。


『三日月さんを助けた結果、抹消されるなら、本望です。だから、苦しまないで、三日月さん』


「や…め…」


『宝珠、僕も構わない』


魂を抹消させる事など、させない。


させてはならないのだ。


「ダ…」


意識が、薄れていく。


師匠の力は、死んでいるから強くなっている。


嫌、二条さんを取り込んだのか?





「ゴホッ、ゲホッ、ゴホッ」


目が覚めた。


「真理亜、真理亜」


真理亜の姿も、他のみんなの姿もなかった。


私の目の前に、どす黒い塊だけがあった。


「あぁあぁぁぁあぁぁぁあ」


私は、魂を抹消したのではないか?


力ずくでの抹消のやり方とは違う。


全てのエネルギーを私にうつして、消えたのだ。


二条さんの痛みと同じ痛みを味わってはいなかったか?


「まりあぁぁぁぁぁぁぁぁ」


私は、どす黒い塊の二条さんの髪の毛を持って立ち上がった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ