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【完結済】不思議な桜が繋いだ縁【仮】  作者: 三愛 紫月
三日月宝珠への怨み

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帰宅とある人

私は、宮部さんを家まで送り届ける。


「あの、宮部さん」


「はい」


「明日の魂の事ですが」


「はい」


「宮瀬歩さんには、お手紙を届ける相手がいないのです。」


「そうなのですか」


「でも、彼の生きた証を見ていただけますか?」


「はい、構いません」


私は、ホッとして宮部さんに笑った。


「よかったです。」


「はい」


「では、明日お待ちしています。」


私は、宮部さんに頭を下げた。


「さようなら」


宮部さんが、家に入るのを見届けてから、私も家に帰った。


「さて、始めますか」


私は、家の鍵を開けた。


浴槽にお湯をはる。


キッチンから、塩の袋を取り出した。


1キロの塩を湯船に沈める。


よく、壊れないものだな。


二部屋ある部屋の一つは、儀式の部屋だった。


私は、その部屋をあける。


白い布を敷いた部屋だ。


あれは、呪いか?


私は、日本酒を一升瓶のまま置いた。


湯船に浸かって、身体を清める。


30分後に上がった。


きちんと洗った後で、新しいバスタオルで、身体を拭く。


真っ白な新品のパジャマを着る。


今から私は、朝まで眠るのだ。


成木楓(なるきかえで)のビジョンを見る為だった。


歯磨きをして、うがいをする。


リビングにもどり、500のペットボトルの水を飲みながら、儀式の部屋に入る。


スマホを丸い小さなテーブルに置いた。


「カッコいい、祝詞みたいなものがあればよかったのに」


ゴロリと床に寝転がった。


私は、右の手を見つめていた。


男の人のものを、(さわ)るとは思わなかった。


しかし、彼のあそこはもう人のそれとは違う感覚がしていた。


「本人は、気づいてなかっただろうが…」


あそこまで、身体を乗っ取られていたのによく気づかないものだ。


「身体が、重かっただろう」


『そうだろうね』


「やっと、きたか」


私は、横向きになって彼を見つめた。


『ごめんね、宝珠』


「いや、構わないよ」


『五木結斗は、まだ見つけられていない。今、必死で探しているから』


「ありがとう」


私は、彼に()れる。


彼は、私の初恋相手の幽体だ。


『宝珠、また僕を頼ってくれて嬉しいよ』


「当たり前だ。私は、幽体の中で君が一番好きだよ。」


『名前を呼んでくれたっていいじゃないか』


「そうだね、真理亜」


私は、真理亜の頬に手を当てる。


彼の名前は、澄川真理亜(すみかわまりあ)


私が、通っていた小学校の七不思議の一人にされていた人物だった。


『好きでもない奴とキスしたでしょ?』


「えっ?」


真理亜は、私の口を指でこじ開けた。


『見つけた』


そう言って、引っ張りあげた。


「二条の髪の毛か」


『馬鹿だね。宝珠は』


「そのようだな」


『あの日、皆に忌み嫌われて真っ黒な幽体だった僕を助けてくれたのは、宝珠だよ。だから、これからも宝珠の役に立ちたいんだ。少し痛むけど、大丈夫?』


「ああ、やってくれ」


真理亜は、いろんな子供のエネルギーを吸収した。


だから、幽体の中での力は最高だ。


真理亜は、あの日、悪霊になりかけていた。


そんな真理亜を私は、見つけた。


『いくよ』


「ああ」


真理亜は、私の胸に唇をあてて、吸い上げる。


「イッ」


ベリベリと剥がされる痛みが身体中を駆け巡った。


「うっっ、はぁ、はぁ」


『ゴクッ、よくできました。』


真理亜は、喉を鳴らしてそれを飲み込んだ。


「真理亜、今日も綺麗だよ」


真理亜は、女みたいな容姿をからかわれていた。


『ありがとう、宝珠』


父親が真理亜を襲っている所を目撃した母親に殺されたのだ。


「真理亜は、何も悪くないよ」


私は、真理亜の頬に手を当てる。


『宝珠、愛してるよ』


私は、そっちに行ったら真理亜と一緒になるのだ。


「私もだよ」


『宝珠、ちゃんと人間に恋するんだよ。』


そう言って、真理亜は私にキスをしてきた。


真理亜は、向こうで、私の為にチームを作ってくれている。


そのチームが五木結斗を全力で、捜査してくれているのだ。


師匠は、真理亜を抹消しろと何度も詰めよったけれど…。


私は、真理亜を抹消などしなかった。




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