成木さんに結界
「なんなん、まじで」
「辛いなら、どうぞ。して下さい」
「意味わかんないから」
「ただ、腰だけ捲ってもらえます?」
「えっ、はい」
私は、成木さんの腰を舐める
「ちょっと。なに」
「成木さんが、柏村さんに殺されないように結界を作ります。気になさらず。」
私は、ポケットからあめ玉を取り出して口に含む。
これは、巫女の血をいれたあめ玉だ。
成木さんの腰は、舐めたのではない。
幽体に穴を開けたのだ。
こちらが、一番繋がっている。
その飴をガリッと割ると巫女の血がダラリと口に広がる。
「あの、してもいいんでしょうか?」
「はい、むしろ私を感じていただける方が助かります」
「すみません。」
「お気になさらずに」
私は、腰を右手で触る
「んん」
成木さんは、感じてるようだ。
私は、舌でその場所に飴の中から流れた巫女の血を、舌先を使いその空間に持っていく。
成木さんは、舐められているように感じるだろう。
あの日、私が巫女にされた時がそうだった。
しかし、これは肉体と幽体を繋ぎ止めておくための儀式なのだ。
成木さんの肉体に鍵をかけなければ、五木結斗が閉じ込められるのだ。
「んんっ、はぁ」
私は、巫女の血をいれた。
右手で、そっと触って蓋をした。
「うっっ、ハァーハァー。」
「大丈夫ですか?」
「ヤバイ、色してます」
「真っ黒ですね」
成木さんは、タオルで拭いていた。
「三日月さん、もう一度キスしてって言ったら怒ります。」
「どうせなら、あめ玉を一緒に舐めましょうか?」
私は、巫女の血のあめ玉を口で割った。
「まだ、したいでしょう?構いませんよ」
私は、あめ玉の中の血とともに、成木さんの口に舌を突っ込んだ。
「んんっ、ん」
私は、右手を成木さんの手の上に重ねた。
ドクン……
やっときた。
私は、ずっとこれを、待っていた。
やっと、入れたか
「結斗、結斗ぉぉ」
「だから、結斗じゃないって」
「カエちゃん。ごめん、ごめん。よかったよ。明日もしようね」
「んんっ、はぁはぁ」
「カエちゃん、寝てるのにヤバイね。感じちゃってさ。ハハハ」
「んんっ、んん」
「カエちゃんは、いい器だよ。あの人も言ってた。だから、カエちゃん。もう少し頑張ってね。俺には、結斗が必要なんだよ。」
ドクン…
「はぁはぁ、んんっぅっ」
「よかったですか?」
「はい、凄く。」
「それは、よかったです。」
ヘナヘナと成木さんは、座り込んだ。
「手洗って下さい。」
「はい」
私は、手を洗った。
やっと、ビジョンを読めた。
成木さん、何かあったら助けてあげますから…
私は、成木さんの頬に手を当てる。
「何ですか?」
「柏村さんは、成木さんを愛してくれていないのですね」
「わかってますか」
「はい」
成木さんは、タオルで床を拭いている。
灰色に変わっていた。
「三日月さんは、俺を好きじゃないのによくできますね。キスとか、手でとか」
「ぶぅたれてますよ?好きになって欲しいんですか?私は、幽体は皆大好きです。全てが終わったら、紹介してあげますよ。成木さんが、気に入る人を一人知っています」
「その時は、最後にまたキスしてくれますか?」
「気に入りましたか?私とのキス」
「気づいてないかも知れないのでいいますけど、三日月さんとのキスは、今までに味わった事のないキスです。」
「褒めていただき嬉しいです」
成木さんは、ズボンを整えて立ち上がった。
「柏村さんには、内緒ですよ。私とした事は、わかりましたか?」
「勿論ですよ。言ったら、何されるかわかりませんから」
「私もよかったですよ。成木さん」
「三日月さん、はずいから、やめてって」
私は、成木さんを抱き締めてあげる。
あんな男に引っ掛かっては、ダメです。
私は、成木さんの魂を見たけれど、とても綺麗でした。
成木さんの切れ長の目と睫毛のコントラストの綺麗さと同じぐらい綺麗な魂でした。
「三日月さん、線香の匂いですね」
「臭いでしょ?おじいちゃんちを思い出すでしょ?ハハ」
「お坊さんですか?」
「まあ、そんな感じです」
「好きですよ。臭くない線香ですね」
「エチケットで、桜の香りを使用しています。もどりましょうか?」
「はい」
私は、成木さんとリビングに戻った。




