表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済】不思議な桜が繋いだ縁【仮】  作者: 三愛 紫月
五木結斗

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/199

ついていく

私と三日月さんは、上條さんに頭を下げた。


「失礼します。」


「待って下さい。」


「はい」


上條さんは、三日月さんの手を掴んだ。


「今日は、このまま休みなんです。眠れていませんが、連れて行ってもらえませんか?」


「浜井さんは?」


「仕事です。」


「わかりました」


そう言うと、三日月さんは上條陸を車に乗せた。


「あの、今から会う人に怒らないであげて下さいね」


上條さんは、理解が出来ない顔をしている。


「今から、会う方は大海力の彼氏です。」


「えっ?もう、出てきてるのですね」


上條さんは、下を向いた。


「殺してやりたかったですか?」


三日月さんは、そう言った。


「はい、今でもずっと…」


「それは、よくない感情(きもち)ですね。ゆっくり、捨てるべきです。」


「あの、三日月さんって三日月宝珠さんですか?」


「はい、そうです。」


「失礼ながら、先程調べました。本物の霊能者であると書かれていました。」


「ネットの情報など、あてになりませんよ。」


三日月さんは、あるマンションの近くで車を停めた。


先々、歩いて行く。


「本当に、あてにならないのですか?」


私は、上條さんに顔を見られた。


「そんな事ないです。あの人は、本物ですよ。」


その顔を見た時に、何故あの時五木結斗がキスをねだり続けていたかわかってしまった。


上條陸と三日月宝珠は、同じ目の形をしていた。


五木結斗の腫れ上った顔から覗けば、上條陸だったにちがいない。


「つきました。」


三日月さんは、502と表札のかかった部屋の前に立っている。


ピンポーン


ガチャ


「もう、(りゅう)、忘れもんした?」


私達を見て、驚いて固まっていた。


「あの、少しお話よろしいですか?」


「警察?」


「違います」


「じゃあ、何」


「大海力の事で、聞きたい事があります。」


「誰?それ?」


私は、すかさず言う。


柏村流也(かしむらりゅうや)さんの事です。間違えました。」


「流の知り合い?」


「探偵です」


三日月さんは、私をギロッと見つめた。


「あー。奥さんが、やとったんだね。どうぞ」


中に入れてくれる。


男性なのに、すごくいい匂いの部屋で、綺麗に片付けられている。


「コーヒー飲みます?」


「お気になさらず」


そう三日月さんが、言ったのに彼はコーヒーをだしてくれた。


「常時あるんで、気になさらず」


そう言った彼の右手を、三日月さんが握った。


「何ですか?」


「これは、何だ?痣か?」


左手の手の甲に、黒い痣が広がってる。


「これは、入れ墨」


「入れ墨が、こんな丸いのか?」


「流がさ!いれてってしつこくて、俺、昔彫り師やってたからさ」


そう言って、彼は腕を捲った。


「三日月さん」


三日月さんは、彼の手の甲にキスをした。


「なんなん、キモいんだけど」


ただ、舐めただけなのに三日月さんの口から血が流れた。


「えっ?俺、刃物とかついてないよ」


「三日月さん!!!」


「それは、どういった原理ですか?」


上條さんも慌てている。


「鏡、どうぞ」


私は、三日月さんに鏡を差し出した。


三日月さんは、ベッーと舌を出した。


「痛いな」


そう言って、舌の上から何かを取り出した。


「カッターの刃みたいですね」


「三日月さん、ちょっと見せて下さい」


上條さんは、慌てるけど…


「お気になさらず」


と三日月さんは、笑った。


口から、ずっと血が流れてる。


「俺、そんなの仕込んでない」


「大丈夫ですよ。わかってますから。申し遅れました。(わたくし)三日月宝珠(みかづきほうじゅ)と申します。」


どのタイミングで言うのだと突っ込みたくなってしまった。


「私は、宮部希海(みやべのぞみ)です。」


「俺は…」


三日月さんが、首を横に振った。


「彼は、助手の二条(にじょう)です。」


三日月さんは、コクッと頷いた。


「で、そのいつまで血がでますか?」


「ああ、すみません。部屋を汚しますね」


「いや、何か大丈夫かなぁ?って」


「心配するなら、キスしてくれますか?」


えっ?


みんな、固まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ