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【完結済】不思議な桜が繋いだ縁【仮】  作者: 三愛 紫月
旭川愛梨

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24/199

一ノ瀬倫と旭川愛梨

私は、宮部さんにしっーと言った。


始まった、もっとも美しい魂の時間だ。


「愛梨、愛梨なのか?」


「倫、よかった。元気そうで」


「ごめん。私は、愛梨を助けられなかった。」


「泣かないで、倫」


「それ、よく似合ってるよ。」


「これね、婚約指輪。倫が、私のお骨にいれたでしょ?覚えてる?」


「ああ、いれたよ。ご両親にお願いして」


「三日月先生。あっちにいる人がね。指輪をつけれるようにしてくれたのよ。」


「そうなのか、それは凄いな」


「倫、私は、今とても幸せよ」


「私は、愛梨の顔が見れて幸せだよ」


一ノ瀬倫は、旭川愛梨の頬に手を当てる。


「そうだったわね。私の最後の顔は、原型がなかったものね」


「辛くて、痛くて、悲しかっただろ?愛梨」


「もう、今はそんな気持ちはないのよ。今は、とても穏やかなの。私は、倫の幸せしか願っていないの。」


そう言って、優しく微笑む。


「愛梨、すまなかった。私が、あの日あの時間に行けていたら」


「倫、もうすんだことよ。倫は、幸せになっていいのよ。それにね、あれは倫のせいじゃない。今ならわかるの。私の運命だったって。決まっていた事だって。だから、もういいのよ。倫、桂木丈助さん、とてもいい人ね。」


「愛梨、ありがとう。彼を知ってるのか?」


「何度も見にきてたから、知ってるわ。それに私は、今、桂木丈助さんの恋人といるのよ。」


「そうなのか」


「凄く、いい人よ。私は、彼女が大好き。だから、倫。心配しないで。私は、私で幸せだから。だから、倫は幸せになっていいのよ。私の事なんか心配しないで。もう、苦しまないで。私が、もっていってあげるから」


そう言って、旭川愛梨は一ノ瀬倫の胸にキスをする。


黒い塊が、旭川愛梨の中へ移動した。


いつみても、美しい。


私は、この瞬間が堪らなく好きだった。


隣の宮部さんは、泣いている。


私は、旭川愛梨に最後のプレゼントをした。


パチン…


「愛梨、綺麗だ」


「倫も、素敵よ」


ウェディングドレスとタキシードをプレゼントしてあげた。

 

「愛梨、夢みたいだ」


「夢じゃないわ」


「愛梨、キスしてもいいかな?」


「勿論よ。倫」


優しく暖かいキスを繰り返ししてる。


「愛梨、ありがとう」


「うん。じゃあ、もう行くわ。」


「愛梨、ずっとずっと愛してる」


「私も、ずっと愛してるわ。倫」


「約束」


「約束ね」


旭川愛梨は、ゆっくりと消えていく。


.

.

.

.

.


「終わりました。一ノ瀬さん」


「あの、三日月先生。また、愛梨に会えますか?」


「もう、会えないです。これが最後です。ですが、一ノ瀬さんの近くにはいますよ。彼女は、一ノ瀬さんの近くに粒子のようにいます。毎日、愛されてるのを感じて下さい。そして、今の人との時間を大切にして下さいね。旭川愛梨さんは、向こうで一ノ瀬さんを待っていますから」


「ありがとうございました。」


一ノ瀬さんは、私と宮部さんに深々とお辞儀をしてくれていた。


これからの、一ノ瀬さんの人生は光に包まれていますよ。


.

.

.

.

.


三日月先生と女の人が去った。


心の中が、軽くなった気がした。


つっかえていた何かがなくなったような気がした。


私は、ジョーと前に進んでいける気がした。


いや、進んでいける。


そう思った。


三日月先生は、もう愛梨に会うのは、これが最後だと言った。


最後に愛梨とキスが出来た。


幸せな気持ちが、胸いっぱいに広がった。


ジョーの彼女といると愛梨は言っていた。


って事は、ジョーも彼女に会ったのではないだろうか?


そんな話しをしていなかった。


私は、涙を拭って歩きだす。


三日月と言っていた。


私は、歩くのをやめて、スマホで三日月を検索した。


【三日月宝珠】


有名な霊能者。15年前に突然引退。引退後の行方は、誰も知らない。彼の見せるビジョンは、本物。三日月宝珠が、ビジョンを見せた家族は皆幸せになっている。三日月宝珠は、テレビの出演さいにこう話したと言う「死者は愛しかなく、痛みも苦しみも悲しみも肉体を脱ぐ時に癒されている。そして、犯人の事も許している。だから、残されたものも許してほしい。そして、愛を感じとってほしい」


私は、スマホを閉じた。


愛梨、私は、ジョーを愛して。


そっちに行くよ。


ずっと、ずっと、愛してる。


さよならは、しないよ。


また、会おうね。愛梨


ビューって、突風が吹いた。


愛梨からの愛に包まれたような気がした。




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