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【完結済】不思議な桜が繋いだ縁【仮】  作者: 三愛 紫月
旭川愛梨

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ストーカー?!

死の三日前ー


一週間前から、誰かにつけられてる気がしている。


コツコツ…と私のヒールの音に合わせて、グシャグシャという音が聞こえる。


振り返ると誰もいないのだ。


こんな気のせいで、倫に迷惑をかけるわけにはいかない。


私は、誰にも相談できずにいる。


リリリーン


「もしもし」


『愛梨、お母さんだけど』


「何?」


『最近、そこらで婦女暴行事件が起きてるらしいから気を付けなさいよ。一ノ瀬さん、遅れるんでしょ?待ち合わせ時間に』


「大丈夫よ、心配しなくても」


『なら、いいんだけどね。防犯ブザーとか護身用グッズ買っとくのよ。わかった?』


「わかったわ」


この日は、お母さんのお陰で嫌な気配は消えていた。


.

.

.

.

.

.


死の二日前ー


忙しくて、護身用グッズを見に行く時間はなかった。


倫と待ち合わせをしていた。


「ごめん、愛梨。遅くなった」


一時間遅れた、9時に倫がやってきた。


「大丈夫よ。気にしないで」


「明日は、早くあがれるから」


「いいの、お医者さんなんだから気にしないで」


ネットリ、ジットリした視線を感じないようにしたかった。


出来るだけ、倫の腕にしがみついた。


「どうしたの?」


「ちょっと、寒いでしょ?」


「最近は、そうだね」


優しい倫を困らせたくなかった。


「愛梨が甘えてくれて嬉しいよ。心配事や悩みがあるなら、言ってくれていいんだよ。」


「ううん、大丈夫」


私は、倫に笑いかけた。


無理していた。


本当は、怖くて堪らなかった。


.

.

.

.

.

.


死の一日前ー


今日は、七時に倫と待ち合わせだった。


「はぁ、はぁ、はぁ、ごめん。愛梨」


結局、一時間遅れてきたせいでレストランには入れなかった。


「ごめん。」


倫は、手に持っていた四角い箱をポケットにしまった。


「プロポーズするつもりだった?」


「うん、レストランで!って、話したらサプライズじゃなくなるよね」


「フフフ、そうね。」


「明日、ちゃんとプロポーズをします。」


「わかったわ」


「それまで、待っていて下さい。」


「わかったわ、倫。」


私は、倫の腕に腕を絡ませた。


相変わらず、気持ち悪い視線を感じる。


それは、三日前より明らかに濃くなっている気がする。


「私の家で、ゆっくりしようか」


「うん」


「じゃあ、行こうか」


私は、倫の家に行った。


母に言われたとおりに、護身用グッズを買っておくべきだった。


「ワイン飲む?」


「うん」


「チーズもあった。生ハムもあるし、クラッカーもある」


「倫」


私は、倫を後ろから抱き締めた。


「どうした?」


「倫を愛してる」


「私もだよ。愛梨」


嫌な予感が少なからずあった。


どうしても、それを拭いさりたかった。


「ねえー。今日はしたいの」


「でも、いいの?終わったばかりだって。まだ、出血あったら」


「そんなのいいの。避妊はしないでくれない。」


嫌な予感は、強くなっていってたの…。


何か、自分に起きる気がしていた。


その何かは、ハッキリとわからなかったけれど…。


暫く、倫といれなくなるような気がしていたの


カチ…カチ…カチ…


【宮部さん、もう少しだけ離します】


そう声がした。


私は、旭川愛梨の不安を感じていた。


払拭する為に、一ノ瀬倫さんに抱かれているのも感じていた。


恐怖、不安、心配、それを払拭出来ないようだった。


「ハァー」


「愛梨、愛してる」


「私もよ、倫」


全てが終わると疲れた倫は、眠ってしまった。


得体の知れない何かが近づいてきてるのを感じて、旭川愛梨は泣いていた。


愛する人に、助けて、怖いと言えなくて、泣いていた。


眠ってる倫に、しがみついて目を瞑った。


「倫、愛してる。どんなことがあっても、私は倫を愛し続けるから…。信じてね、倫」


初めてワガママをいった。


それでも、倫は中では果てなかった。


果ててくれてよかったのに…。


全てにたいして、真面目なところが好き。


明日、プロポーズしてね。


倫、愛してる



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