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【完結済】不思議な桜が繋いだ縁【仮】  作者: 三愛 紫月
桜の季節にだけ現れる神社
1/199

(登場人物) 始まりと依頼者

三日月家の人


長男 三日月念珠 (生涯独身) 

ただの能力者は、子孫繁栄に貢献する。という、三日月のしきたりを唯一破ったもの。死んでから、霊力は、強くなった。

 

次男 三日月億珠(三人の子の父)


三男 三日月三珠


長女 三日月サキ


次女 三日月恵


三日月億珠の子供達


長男 三日月万珠(師匠)

ただの能力者は、子孫繁栄と言われていたのだけれど子宝に恵まれず、親戚に馬鹿にされ荒れていた。宝珠を育てた事により周りに感謝され始める。

妻 三日月美紀


長女 三日月ゐ(みかづきいの)

婿養子(夫)三日月春珠(本名春二)

本来は能力者同士でのみの結婚が許されているのだか、ゐ埜は恋愛結婚をする。そのせいで、娘が呪われたと言われている。

↑親子↓

長男 三日月糸埜(三人の父)

ただの能力者は、子孫繁栄のみの権利を与えられる。三日月家のしきたり

長女 三日月美佐埜

前世の罪により骨と結婚した。


次女 三日月美琴

父 三日月礼珠

(本名、三津木礼二)

三津木家も能力者である。婿養子

↓親子↑

長男 三日月宝珠 (黒き爪) 

突然産まれた強き能力者。万珠が育てる。


三女 三日月梅

夫  三日月二珠(本名二郎)

↑親子↓

長男 三日月萬斎

二男 三日月蓬莱 


三日月家の女は、男を産んだら、三日月に引き渡す決まり。二男の蓬莱が、6歳の時に万珠に引き渡した。しかし、万珠は、宝珠の代わりにする為に数々の仕打ちをし、蓬莱は、精神異常になり入院をしている。三日月家とは、絶縁した。萬斎は、四人の子を持つ父になった。


千川家の人


祖父 千川美条

妻 千川節

二人の子宝に恵まれる。


長男 千川万条 

妻   子を置いて男と駆け落ち

↑親子↓

長男 千川二条(黒き痣もち)


強い能力者だった息子が気持ち悪くて、川に流して殺害を計画した妻を止める。万条が引き取るも、二条の能力をコントロール出来ない日々に悩んだ末に自害。

まだ、二歳だった二条を万珠が引き取り育てた。が、宝珠よりも力が強いので殺害する。


娘 千川千野

夫 千川姫野

↑親子↓

長男 千川五条

次男 千川三条

娘  千川美乃 


千川美条(びじょう)の弟、千川樹条(きじょう)の息子、千川百条(ひゃくじょう)の子供が千川尊(みこと)である。


外にいる能力者は、二人男を授かれば、一人を三日月家に引き渡す決まり。尊は、二男の為に、6歳の時に万珠の元にいく。宝珠と二条を作り出すために、血を飲ませ続け精神異常になり入院生活をしている。


三男 三日月三珠は、白き能力者の家に婿養子として入る。いわゆる分家である。

関西の田舎町にある、満月家を継いだ。満月みや子と結婚する。三人の父となった。


満月みや子の妹の満月さつきが、息子の能力の強さを嘆き、捨てて出て行く。その為、三珠が満月豊澄(まんげつとよす)を引き取り鍵として育て上げ、関西の田舎町の呪いを封印する鍵になり死亡。

豊澄は、三日月宝珠の理解者だった。



神社の人々


あの方 1000年前から、この場所に住む。神のような存在


巫女 元は、人間だったが、息子を亡くし、あの方の血を飲み化け物になる。そして、この場所の巫女として生きる。万珠による息子の魂の抹消から、復讐を誓い。さらに、あの方の血を飲んだ。


喜与恵 元は、人間だった。孤児だった喜与恵を巫女が案内人として育てる。

宝珠17歳、喜与恵22歳の時に、宝珠が人を亡くす事を恐れているのを感じとり、あの方の血を飲み化け物になる。

宝珠を愛しているが、化け物になる道を選んだ為に、この場所から二度と放れられなくなり、宝珠を永遠に想いながら生き続ける選択をする。


宝珠が、5歳の頃から運命に導かれるように恋におちた。



宝珠の幽体の初体験の相手

澄川真理亜

宝珠が、一目惚れした相手

幽体の中で、一番愛している存在


奈良橋家(ならはしけ) (赤き能力者)


三日月家次女、三日月恵が嫁いだ先。

夫、三日月雄珠 (奈良橋雄二)

次男の為、一番強い黒き血の能力者に嫁ぐ。

長男 三日月賀珠

長女 三日月詩織


奈良橋了大


奈良橋家の長男である。赤き能力者を引き継いだ。

長男 奈良橋祐大 

次男 奈良橋大竜

長女 奈良橋美江 


男が二人産まれたら、三日月に引き渡すきまり、6歳で大竜を渡す。万珠のせいで、大竜が精神異常者になる。万珠を恨んでいる。



能力者の一族は、互いの血を飲むことにより傷を癒したり、能力を強くしてきた。


しかし、二条と宝珠だけが全部の能力者の能力を己の血肉にかえて

力が別格になった。


豊澄(とよす)も同じ領域までいくも、鍵となり死亡する。


能力の高いもの、黒い痣を持つもの、爪が黒いもの、封印の鍵になる運命。


三日月家(みかづきけ)千川家(せんかわけ)は、150年以上前に出会い共に黒き能力者として同じ家に暮らしている。


いつかの誰かの話した噂話。


「あそこに行ったらいけないのよ」


「あの桜の木の下を最後に通ったら行けないのよ」


「だって、ほら…。こないだも、殺人事件が起きたじゃない」


「名前が、彫られてるんでしょ?」


「どうやって行くの?」


「さあ、勝手に辿り着くって話」


「あそこには、人喰いがいるのよ。神様なんていない」


「でも、神社でしょ?」


「よく見ると黒の鳥居って話。知ってた?」


「お願いをしたら、命まで奪われるの?」


「だから、駄目だよ。お願いしたら」


「でも…」


「紛れ込んでるんだよ。あいつらは、生け贄を待ってる。自ら来るのを待ってるの」


.

.

.

.

.


「あそこの桜が、寄贈されたんだって」


「ホントに言ってるの?」


「まさか、お願いなんてしないでしょ?」


「したら、最後だもんね」


「うん、うん」


.

.

.

.

.

.


その神社は、桜の季節にだけ、突然辿り着けてしまうと言う。


ルールは、3つ


そこで、けしてお願いをしてはいけない。


そこの、桜の木の下を通ってはいけない。


そこで、恋愛の願いをかけてはいけない。


守らないものには、死が訪れるという話。


いわゆるオカルト話。


この場所のはずだけど、行き止まりか…


ビューーーと突風が吹いて、そこは現れた。


オカルト記事のライターをしている宮部希海(みやべのぞみ)は、不思議な顔をして、それを見上げた。


【恋喰愛喰死巫女】


鳥居に彫られた変な文字。


「何て、読むのかしら?」


神社の名前は、黒すぎて見えなかった。


私は、赤とも黒とも言えない色の鳥居をくぐった。


「こんにちは、探し物ですか?」


「彫られた名前をみたいのですが」


案内人は、やはりいた。


薄汚れた袴を着ている。


「こちらになります。」


「どうも」


私は、木の掲示板を見つめていた。


私は、スクラップした記事を鞄から取り出した。


えっと…。


「五木結斗、あった。」


「こんにちは」


その声に振り返ると、黒いスーツを着た男が立っていた。


さらさらの金髪のボブヘアーが、風になびいている。


「何ですか?」


「初めまして、宮部希海さん」


私に、ゆっくりと近づいてくる。


「だから、何なんですか…」


「貴女は、どうしてそんな依頼を引き受けたのですか?オカルトだから?それとも、少年Aの告白はお金になるからでしょうか?」


優しい声と笑顔で話ながらも、目は、一つも笑っていなかった。


「どういう意味ですか?」


「宮部さんは、五木結斗が事切れる瞬間を知らないから、犯人の協力が出来るわけですね」


「そんなの、貴方も知らないでしょ?」


「私は、知っていますよ」


その人は、黒い手袋を抜いて私の後頭部に手を当てた。


【わぁぁぁぁぁぁ】


叫び声が、響く。


【結斗、何でわかんねーんだよ】


ドンッ、ドンッ、ドンッ


【やめて……】


【俺の気持ちわかってるんだろ?】


ガンッ、ガンッ、ガンッ


頭の中に映像が、流れ込む。


五木結斗が、襲われている。


【ゴホッ…ゴホッ…ウッ、やめて】


【結斗、あいつにどんな風に抱かれてるんだよ】


【ゴホッ…ゴホッ…やめて、やめ


その人が、私から手を離した。


「これは、一部です。」


「霊能者ですか?」


さっきの映像が、脳裏にこびりついて涙が流れ続けていた。


「違いますよ。私は、見せられているだけです」


「見せられている?」


「はい、事故、事件、病死、自殺、あらゆる亡くなった人の映像が、頭を流れる。そして、私はそれを誰かに見せてあげる事が出来る。それだけです。」


「さっきのは、五木結斗に見せられていると?もう、30年も前の事件ですよ。」


「引き出しの用に取り出せると言ってもわかりませんかね?それで、貴女は依頼主の為にやってるんですか?30年も前の事件を掘り起こして…。五木結斗が、愛した人を苦しめたいのですか?」


「そんなつもりは、ありません」


「でも、そこに少年Aと不思議な神社って書いてますよね」


その人は、私の後頭部にまた手を置いた。


【陸……ごめんね。陸……僕は愛してるよ。会い…たい…よ。綺麗に…して……でも、もう……感覚が……ない……会い…たい…愛し…て……る】


弱々しくなっていく声。


「それでは…」


その人は、私の後頭部から手を離して去って行こうとした。


「待って下さい」


「はい」


「陸って誰ですか?」


「調べては、どうですか?」


「そうですよね、すみません」


私は、頭を下げた。



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