紅き月が支配するこの狂った世界で、人間の僕は何を思う?
少年は何も知らなかった。過去の記憶も、今の情況も、己が名前すら知らなかった。知っているのは自身の眼を覚ましたのが廃れた教会であること、月が恐ろしく紅いこと、気味の悪い化け物が存在していることのみ。一体どうしてそうなってしまったのか、一体自分が眠っている間に何があったのか。あの化け物の正体は何なのか。そんな疑問を胸に、彼は命の恩人である自称幼馴染の少女と共にこの狂った世界を生き延び、謎を解き明かしていく。
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