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あの場所でもう一度君と  作者: ましゅ
1章 出会いの1学期
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第1章13話 環と夢とクラスメイト③

ストック切れてきたので更新ペース遅くします。

結局あの後話し合って、放課後皆で買い出しに行くことになった。

主に、亜美と大悟が僕の家が分からない、という理由だったけれど、買い出しの間に親睦が深めれそうだったのでこちらからすれば願ったりという状況だ。


少しワクワクしながら授業を受ける。

学年で10位以内に入っていれば、少し上の空で授業を受けても支障をきたすようなことはない。

授業の間にぼーっとしていたことを亜美に指摘されてそう答えたところ、亜美が不機嫌になってしまった。


そうして今日の授業が終わった。

大悟は部活があるということで、下校時刻まで僕たちで打ち合わせをする。

亜美曰く、大悟は1年生にしてバスケ部のエースだという。

なるほど、あの高身長でバスケ部エース、これ以上ないモテ要素だな。


「環くん今日は何を作るの?」

「うーん、昨日が和食だったから洋食にしたいんだけど……」

「じゃあグラタン食べたい!」

「私もー」


という女子勢の一言で、今日の夕飯はグラタンに決定した。

しかしそれでも4人分となると買い出しの量も多くなる。


「じゃあ買い出しの分担だけど──」


そう言って誰が何を買うかを決める。

暫くして大悟がやって来た。部活が終わるにはまだ早いはずだけど……。

そう思っていると、


「楽しみすぎて抜けてきた」

「それでいいのか、バスケ部エース」

「あれ、俺その話したっけ?まぁ色んな事情があるんだよ」


おそらく、1年生なのに活躍していると、先輩からの圧力というか、妬み嫉みが尋常じゃないんだろう。そんな中で部活を続けているなんて、よっぽどバスケが好きなんだな。僕だったらすぐ辞めていると思う。


「そっか。じゃあそろそろ行く?」

「おう!」


△▲△▲△▲△▲△▲


4人で駅前のスーパーに寄る。


「ひき肉は家にあって……うーん」

「何買えばいいんだ?」

「とりあえずマカロニとチーズとホワイトソースかな」

「わかった、取ってくるね」


そう言ってマカロニを取りに行った亜美と姫乃。

戻ってきたはいいけれど、その手に持っていたカゴはマカロニ以外にもお菓子やジュースがたくさん入っていた。


「亜美、それは?」

「んー、パーティーといえばお菓子でしょ!」

「僕の予算も考えて欲しいんだけどな……」

「大丈夫、これは私たちが出すから」

「ならいいけど」


グラタンに必要なもの以外は自分たちが払うらしいのでまぁいいだろう。

夕方のこの時間、既に混み始めているレジに並んだ。


会計を済ませ、家まで運ぶ。

もちろん重い物は男子が持ってだけど。


「亜美、お前どんだけお菓子買ったん?」

「んーとね、ポテチ、チョコ、クッキー、マドレーヌ、2リットルジュースが4本、あとは……何だっけ?」

「何買ったのか覚えれないくらい買うなよ……」


あまりの重さに大悟が愚痴を言うけど亜美たちが意に介した様子はない。

僕たちの前で女子二人で仲良くガールズトークをしている。


「大悟、諦めた方がいいよ」

「みたいだな」


これからは女子の買い物に付き合うのは控えておこう。

そんなことを大悟と誓いながらマンションへ向かった。


△▲△▲△▲△▲△▲


姫乃が亜美を連れて行ってしまったので、少し遅れて僕たちも家に着く。


「環くん遅ーい」

「遅ーい」

「無茶言わないでよ……」


両手にぶら下げた買い物袋を持ち上げながらため息をつく。

隣では大悟も同じようなことをしていた。


「ごめんごめん」


反省の色が見られない謝罪を聞きながらドアを開ける。


「じゃあどうぞ」

「「「お邪魔しまーす」」」


3人を家にあげてリビングへ。

僕は料理のために袋を持ってキッチンへ向かう。

ふとリビングの様子を伺うと、3人ともソファでだらけ切っていた。


「亜美、まだお菓子は食べないでよ」

「な、何で私だけなのよ」

「亜美が1番危なそうだったから」


お菓子が詰められた袋に手を伸ばしかけている亜美にそう言うと、すぐに手を引っ込めた亜美が反論してきた。

もちろんこの目でしっかりと目撃したから反論も言い訳にしか聞こえないけど。

そんな光景に頬が緩むのを感じつつ、グラタン作りを開始した。

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