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精霊様の魔服店  作者: 要
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1話

目の前には怪しいローブを纏った客が一人。

小さい店には一人だけでもとても狭く感じる。

そんな店に接客用のスペースを設けたのでさらに狭い。

そして大きなライオンのせいでさらにさらに狭い。


そんな店『キヌ』で私は紙を持ち目の前の怪しいローブの客の注文を聞いては書き取りデザインを掲示したりとしている。

ちなみに目の前の客はなんだかんだ常連だったりする。


「こんな感じでどうでしょう?」


まとまった案を客に見せると満足そうに頷く。(顔は見えないので雰囲気)


「それでは一ヶ月後にまたお越しください」


客がうなずき席を立つ。


「最近夜鳥が飛び回ってる。夜は危険だから出るな」


「はい。ありがとうございます」


この常連さんはこういうことをポツリと時々言ってくれたりする。

そして大きい手で私の頭を撫でてから店を後にするのだ。


常連がいなくなって片付けをしながら考える。


夜鳥が飛び回ってると常連は言っていた。

夜鳥というのは夜に飛び回る鷹のような魔物のこと。

春あたりの時期になると夜飛び回る。


普通の人間に大怪我をおわせるこの鳥は迷惑極まりないがうまい。

なのでこの時期になると夜鳥をメインとした料理が作られるのが定番だ。


「夜鳥はうまい。今日のごはんにしよう」


低い唸るような声が聞こえた。

しゃべるライオンのレオだ。


魔服店『キヌ』の看板犬ならぬ看板ライオン。

鼻息荒く今日の夕御飯を楽しみにしているらしい。


「ならとってくるのお願い」


私がそういうと任せろと言わんばかりに胸を張る。

それを見つつ片付け終わった店を見て一段落。


うちの店は一日に一人来ればいい方。

でも、そのくらいの客足の方が助かるのだ。

なぜなら一着の服を作るのに相当時間がかかるからだ。

普通に作るのにも一人で大変なのにそれに加えて魔言といわれる魔法の言葉を細かく入れていく。


その他にもいい材料を手に入れるため素材を求めて山やら海やらを駆け巡る。

そして完成する魔服はリピーターがでるほどには気に入ってもらっている。

1着相当高く貰っております。

手間隙かけてるから別に文句も言われない。


さぁ早速ローブを作りましょう

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