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◎ 誰得で俺得なあれこれ

 ・魔導機についての誰得なあれこれ

 まずもって、作中に出てくる魔導機は簡単に開発された物ではない云々云々……、と色々と書くよりも簡潔に表示してみようと思ふ。


 ※前文明期※

 ☆第一世代 歩兵用ボディアーマー

 我々が生きる現代でもお目にかかる、所謂「ぼでぃあーまー」である。

 ☆第二世代 歩兵用強化外骨格

 上の物に補助動力を付け加えた物である。

 ☆第三世代 歩兵用強化装甲機(個人装甲)

 上の物の装甲と出力を更に強化した物である。


 -【断罪の天焔】:文明の大破壊-


 ※文明崩壊後世界※

 ☆魔導式強化外骨格

 前文明期の遺物を参考にして、作成された強化外骨格である。

 ☆魔導式重装甲冑

 上の物に装甲が付け加えられたものであるが、まぜ甲冑と呼ばれるようになったのかは謎である。

 ☆魔導機

 重装甲冑の進化版であるが、実は略称から生まれたものである。


 といった具合に、開発が行われてきている。


 それでもって、魔導機の開発過程であるが、別枠として下に書いてみた。


 ・魔導機の系譜(でもまだ中途……


 ☆基点:前文明期の歩兵用強化装甲機(個人装甲)

 魔法の存在が公にされた事で、魔導を使った歩兵戦力の底上げが開始される。その対象となったのが、歩兵の中でも特に装甲歩兵と呼ばれる者達が身に着けていた個人装甲である。


 ☆試作機

 ※魔導式強化外骨格:ガルディア/Galdia

 崩壊した十二都市連邦で共同開発された魔力を動力源とする強化外骨格。

 帝国や同盟といった勢力で使用されている魔導機の始祖的存在。自身の手足で操る魔導機の雛型であり、現行魔導機全ては須らくこれが原型機である。



 ○第一世代機(直接制御式強化外骨格)

 魔導を用いた試作機、ガルディアより生み出されたモノ達。


 ☆帝国採用機☆

 ※魔導式重装甲冑:ゴライアス/Golias 運用162年~180年

 量産型重装甲冑。

 十二都市連邦崩壊後、魔導式強化外骨格の開発は中断していたが、帝国の成立とともに再開された。

 ゴライアスは帝国が魔導機開発に取り掛かった、その端緒である。……であるのだが、実際の所は独自性も何もなく、ガルディアに重装甲を取り付けただけの存在である。

 こうなったの理由であるが、帝国成立直後の不安定期を乗り切る為、上層部が応急に手当てした結果であるとも、現場から即急な戦力底上げが求められた為だとも言われている。


 ※魔導式強化装甲機 ゴラネス/Golanes 運用178年~

 量産型強化装甲機。

 ゴライアスの運用で得た様々な情報を基に開発された、帝国初の量産型魔導式強化装甲機。

 ゴライアスは機体重量が重く、運動性が低かったこともあって、装甲部の見直しと運動性の向上が進められた。その結果、運動性の向上が認められたが、生存性が著しく悪化している。また、魔導技術の未熟から稼働時間も短かった。

 その後もゴラネス一型は度重なる試行錯誤により、装甲強化で防護性を向上させた一二型、魔蓄器の増設で稼働時間を伸ばした一三型、補助動力(油圧系)の見直しが行われた一四型と改修が行われてきたが、新型魔蓄器の投入と冷却系を見直した第四改修機一五型をもって発展限界を迎えた。

 現行、東方領邦群で使用されているゴラネスは第五改修型であり、初期型と比べて稼働時間が大幅に伸びている。


 下記は改修と結果を簡略したもの

  一型:ゴライアスを基に、装甲部の見直しで運動性の向上を目指した。

  防護↓  運動↑↑↑ 稼働-  生存↓↓

 一二型:一一型を基に、装甲強化で防護性の向上を目指した。

  防護↑  運動↓   稼働↓  生存↑

 一三型:一二型を基に、魔蓄器の増設で稼働時間の延長を目指した。

  防護-  運動↓   稼働↑  生存-

 一四型:一三型を基に、補助動力(油圧系)の見直しで運動性の向上を目指した。

  防護↑  運動↑   稼働-  生存-

 一五型:一四型を基に、新型魔蓄器の投入と冷却系の見直しが行われた。

  防護-  運動-   稼働↑↑ 生存-


 ※機士用魔導装甲機:ラケ・ゴラネス/Rache Golanes 運用280年~

 指揮・高級型魔導機。ゴラネスの上位機。

 ゴラネスの開発計画より派生して開発された高性能魔導機。敵の攻撃は回避する、攻撃を受ける前に撃破する、という発想から作り出された。その為、無駄と判断された装甲は削ぎ落とされており、運動性がゴラネスと比較にならない程に向上した。加えて、瞬発的な出力を供する補助噴射装置が備えられていて、短期間の跳躍も可能である。

 また、ゴラネス系列とは思えぬ鋭敏な機影と共に特徴的なのが、単眼を持つ頭部である。これは展視窓という狭い視野に対処すべく、搭乗者に光学情報を提供する為に設けられた。この頭部は搭乗者の頭の動きに連動しており、広い視野を確保している。

 とはいえ、補助噴射装置や頭部関連の機構は非常に高価である。その為、指揮官や実力のある機士に対して供与されている。


 ※機兵用魔導装甲機:ゴラネス2/Golanes2 運用220年~

 量産型魔導機。

 魔導機の名が略称として認められた量産機。ゴラネスの実戦運用で得られた戦訓を取り入れて開発された。魔蓄器の新規開発により稼働時間が大幅に伸びたことに加えて、運動性と生存性の兼ね合いが見直され、装甲が厚くなった。増加した重量に対しては補助動力を強化することで対応している。


 ※機兵用魔導装甲機:ゴラネス23/Golanes23 運用300年~

 量産型魔導機。ゴラネス2の第三改良型。

 帝国で採用されている量産型魔導機。頭部なし。見た目が肉厚で鈍重な印象。主に機兵が用いる。余談であるが、前世代機のゴラネス一型系列は領邦国家群で使用されている。


 ☆同盟採用機☆

 ※試製歩兵用魔導式強化外骨格;ボルス・ディア一六六/Bolus Dia166 運用166年~185年

 試作強化外骨格。

 五都市同盟成立直後から開発が始まる。施政方針を巡って対立し歩む道を違えた帝国に抗する為、五都市が人材を出し合って開発チームが発足し、独自開発が始まる。機体名は強化外骨格の新規開発を提唱し、開発チームを率いた魔導師ボルスと原型機となったガルディアの名の一部より命名された。

 ガルディアよりも運動性に重きを置いた設計の為、継戦能力と機動性に優れている。だが、装甲は薄く、甲殻蟲と真正面から戦うのは難しい。


 ※先行量産型魔導式強化装甲機:ボルス・ディア一八〇/Bolus Dia180 運用180年~280年

 量産型強化装甲機。

 ゴラネスの登場を受けて改良されたボルス・ディア一六六。ボルス・ディアの正規量産機が生産されるまでの繋ぎとして位置付けられた機体。改良点は追加装甲を施すことで生存性を向上させたことと低下した運動性を補助する油圧システムの新設の二点である。


 ※魔導戦闘機二六三:ボルス・ディア/Bolus Dia 運用263年~

 量産型魔導機。

 魔導機の名が略称として認められた量産機。同盟内の主導権争いの余波で、正式採用が遅れに遅れた悲劇の魔導機。一八〇よりも更に重装甲となり、外骨格に張り巡らされた油圧系が強化されたことで生存性がより向上した。その堅牢性はゴラネス2を上回り、甲殻蟲と真正面でぶつかり合っても打ち勝てる程である。しかしながら、重装甲化したことで運動性と機動性がかなり低下している。



 #さくしゃのひとりごと

 正直に言うと、強化外骨格は歩兵強化における一つの完成形だと思う。故に、ある程度の形や仕組みが完成してしまうと後は素材云々の話に進むのではないだろうか、と思う次第であります。



 ○第一.五世代機(間接制御機構を一部採用)

 第一世代機を参考にして開発された、新要素付の後発機達。


 ☆ゼル・セトラス域採用機☆

 ※二百五十一年式魔導陸戦機:パンタル/Pantl 運用251年~

 量産型魔導機。

 魔導機の名が略称として認められた量産機。ゼル・セトラス大砂海域で主に使用されている。ガルディアを参考に、ゼル・セトラス組合連合会が一から開発した。操縦者保護の一環として、腕部の操縦機構を胴体内部に収めた為、胸から腹が膨らんでいる。製造責任と発売元は組合連合会である。


 ※二百七十三年式簡易魔導機:ラストル/Rastl 運用273年~

 量産型簡易魔導機。

 ゼル・セトラス大砂海域及び東方領邦群の一部で使用されている量産型簡易魔導機。パンタルを基に開発された。操縦機構はパンタルと変わらないが、油圧系が大きく強化されたことで積載運搬能力が向上し、魔力消費量も若干改善されている。が、その分だけ装甲を失くしたり削られていたりする。また防犯上の観点から、油圧系への瞬間魔力供給量が制限されている為、瞬発性も低い。製造責任と発売元は、パンタルと同じく組合連合会である。



 #さくしゃのひとりごと

 ガルディアが完成形? いやいやまだ先はあるはずだと技術者が可能性を模索したり、人も資源なんだからもう少しは大切にしようぜと観点を変えたりした結果、生み出された。実際、歩兵という枠からはみ出そうとし始めていると思う。



 ……以上、であります。


 この後の続きは、ええ、多分、作中で出てくることでしょう(てきとう

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