◎ 甲殻蟲
※甲殻蟲
人類の天敵。基本的に分厚い甲殻に覆われており、生半可な攻撃は通用しない。大基は蟲の類である。陸生系や飛行系が大部分だが、水生系や水陸両用系も存在する。
※ラティア
甲殻蟲の一種。階層社会形成型であり、陸生系甲殻蟲でも厄介な部類に入る。ゼル・セトラス大砂海以外でも生息している。
※ソド・ラティア
姿形はラティアと同じだが、四リュートから六リュートと一回り以上は大きい。対人探知能力に優れ、一群を仕切る役割を持つ。顎の牙が長く太くなった上に動きも俊敏、しかも時に応じて毒腺より酸を吐き出すので、中々に手強い。
※ラティアの女王
ラティアの親玉。地下に営巣し、周辺地域の人類を圧迫する。
※ラティアの群団
数千から数万に及ぶラティアで構成される一大群。小さな漲溢とも呼べる、甲殻蟲ラティアによる人類への襲撃行群。
※ラティアの行群
立ち塞がるもの抵抗するもの、その全てを呑み込んで突き進む、甲殻蟲ラティアの襲撃行。
※揺り戻し
ラティアの習性。一定地域でラティアが駆逐されると、その空白を埋める為に周辺域から流入する現象。
※足掻きの一群
ラティアの習性。巣を潰された後、生き残ったラティアが小集団を形成し、周辺の人里を襲う現象。
※ダ・ルバァ
山岳部及びその周辺域に生息する飛行型甲殻蟲。一定以上の動体を見つけると、耳障りな音を立てながら急降下して体当たり攻撃を仕掛けてくる。一群から立て続けに攻撃されるとまず逃れることはできない。別名、魔導船殺し、甲殻弾。
※ダ・フェルペ
飛行型甲殻蟲。一対の複眼と四対八本の節足、寸胴に四枚翼を持つ。同じく飛行型甲殻蟲で「魔導船殺し」「甲殻弾」の呼び名で知られるダ・ルヴァの近似種であるが、こちらは人をはじめとする生き物を狙う。地表近くの低空より忍び寄り、八本の節足で獲物を掻っ攫って捕食する。
※アルバー
陸生系水上移動型甲殻蟲。油を含んだ繊毛を持つ節足を八本を持ち、それで水の上に浮かびながら跳ねるように移動する。口元に二本の牙を持ち、高速で獲物に迫り喰らいつく。外観がバルガ―と似ており、根が同じではないかと考えられている。
※バルガー
水生系甲殻蟲。水圧に耐える為、甲殻は厚く体格も大きい。櫂のような形状をした節足を八本持ち、水の中を自在に泳ぐ。口元に大きな牙を有しており、獲物を切断して喰らいつく。外観がアルバーと似ており、根が同じではないかと考えられている。
※ヴェガル
陸生系甲殻蟲。節足がない細長い線虫で腹以外の体表を全て甲殻で覆っている。腹の部分を収縮させることで前進する。動きは遅い方であるが、非常に頑強でその全身を止めるのは容易ではない。単目が確認できる前部に非常に大きく開く口腔を有しており、そこから獲物を丸呑みする。
※ラーバス
陸生系甲殻蟲。五つの複眼と二対四本、伸縮する下顎を持つ。甲殻が薄い為か動きが軽く素早い。伸縮する下顎には鋭い毒針を備えており、これを相手に突き刺して弱らせながら捕食する。