表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

◎ 事物/用語

まだ未整理なので、わかりにくくなってます。

 ※断罪の天焔

 旧世紀文明が滅びた主たる原因。一日で世界を三度焼き尽くしたと伝えられている。簡単に大災禍とも呼ばれる。これにより、人類は世界の覇者から凋落するに至った。


 ※旧文明の遺物

 旧文明の様々な代物。旧世紀文明の物品は素材から良いので非常に高値で売れます。


 ※グランサー

 遺物収集販売人。


 ※シャベル

 作業用道具兼鈍器。掘って良し、運んで良し、打って良し、刺して良し、切って良しの万能具。


 ※焼成品・焼成器

 セラミックス系物品。


 ※調整水

 機能性飲料。スポーツドリンクと言わばわかりやすいと思われる。


 ※ルディーラの贄

 無謀者の末路。


 ※ルディーラの子分

 砂海に吹く風の擬人化表現。


 ※ギューテ

 撥弦楽器。五弦で軽快な音が鳴る。


 ※バンコ

 打楽器。低音が心地よく響く。


 ※堅パン

 保存食の一つ。歯が立たない事も。弾丸を受け止められるかは不明。


 ※ドクラマ

 ミソラが口にした過去の漫画に出来てた架空の通貨。ドラクマではない。


 ※光明神

 光陽を万物の源であるとして、神格化した存在。帝国や東方地域で広く信仰を集めている。また、西方地域では、光明神は唯一無二の存在であるとして、唯一神の名で強く崇められている。その影響で、西方では唯一神教団なる宗教団体の力が強かったりする。


 ※魔術治療概論

 魔術を用いた治療法を広範囲に紹介した書物。


 ※死と魂の掟

 魔法に基づく死と魂の関係を書いた書物。


 ※第十一版魔語総覧

 魔術士の間で有志を募り、編まれた魔術語辞典の第十一版。


 ※恋愛の覇者―呪殺編―

 恋と愛は勝ち取るもの、という考えの下に書かれた実用本。他にも、必殺編、抹殺編、悩殺編、刺殺編、封殺編、鏖殺編、謀殺編、毒殺編、相殺編が存在する。ミソラの話では禁書らしい。


 ※実用魔術百八式

 百八式の実用的な魔術を解説する書物。特に日常生活で応用できる術式が人気。


 ※三千百年度版英学館大百科事典一巻

 星陽暦三千二百年に英学館なる出版社より発行された鈍器もとい大事典。文字通り、百科を集めた事典の一巻である。全何巻なのかは不明。


 ※機械工学論文集 

 機械工学の論文を集めた書物。いつの物かは不明。


 ※―成形人形別冊―真の造形美

 成形人形という雑誌の別冊。数々の人形が写真付きで紹介されている。


 ※先端冶金科学事典

 冶金科学の事典。先端と謳いながらも、いつ発行されたかは不明。


 ※世界伝奇伝承大全

 旧世紀において、全世界に伝わっていた伝奇や伝承を全て集めた伝説の奇本。マニア垂涎、超高価。


 ※三千百九十年度国防白書

 どこかの国の国防事情が記された書物。旧世紀の事情が少しわかるかもしれない。


 ※正しい避妊の仕方

 えっちなのはいいけど、ただしくえっちしましょう、という趣旨の実用本。翻訳後は、娼館や医療機関等に配布される予定。


 ※午睡

 昼寝の事。適度な眠りで、気怠い昼ともおさらば!


 ※ピッター

 甘い炭酸飲料。単純に言えば、サイダーやラムネの類。


 ※青茶

 お茶の一種。簡単に言えば、ウーロン茶みたいなもの。


 ※粉乳

 コドルの乳を乾燥させて、粉末状にしたもの。比較的安くて栄養価は高い。保存も可能だが長期保存には向かない。


 ※百ゴルダ貨幣

 共立造幣機構が発行するゼル・セトラス域の貨幣。焼成材製で、白い光沢を帯びている。表に共立造幣機構、裏に百の刻印。簡単に偽造できそうだが、白の色艶を出すのが難しい。意外と頑丈であり、多少の衝撃では割れない為、それが贋金を見分ける最も簡単な方法となる。ちなみに、通貨を偽造した者はどの市であっても、見せしめを兼ねて吊るされる。


 ※十ゴルダ貨幣

 共立造幣機構が発行するゼル・セトラス域の貨幣。焼成材製で、赤みを帯びている。表に共立造幣機構、裏に十の刻印。これもまた簡単に偽造できそうだが、意外と色合いを出すのが難しい。百ゴルダ貨幣よりも大きいが更に頑丈。当然、偽造した者は吊るされる。


 ※千ゴルダ紙幣

 共立造幣機構が発行するゼル・セトラス域の紙幣。表にはゼル・セトラス大砂海の地図(公式に確認された領域分)と共立造幣機構の文字、裏に紋様と千の印刷。一応、偽造防止の為に、特殊なインクを使ったり、簡単な透かしが入っている。が、貨幣よりも偽造しやすい為、時折、偽札が出回る事もある。ちなみに、紙の原料は植林が盛んな東方や森林が回復しつつある西方より仕入れている。これまた当然の如く、偽造した者は吊るされる。


 ※ジラシっと団

 正体不明の謎の団体。


 ※起重機

 クレーンのこと。これも魔力で動いています。


 ※土製建築材

 単純に、焼煉瓦と思いねぃ。


 ※経水

 この世界における月経の事。旬経(造語)とも呼ばれる。


 ※(かめ)押し

 (かめ)を、押す、推す、♂、おす……。


 ※穴掘り穴埋め

 掘っては埋めて掘っては埋めて掘っては埋めて。俺、きっと、穴を掘って埋める為に生まれてきたんだ。


 ※身分制

 社会における役割を明確に分担する制度であり、特定階層の既得権益を守る為に設けられた制度である。それなりに安定した社会を作り出すが、序列を固定してしまう事で、社会から躍動感を削いでしまう一面がある。


 ※静黙制限

 沈黙を保ち、できる限り静かに動く制限。


 ※誤射

 戦場で稀に起きる凶事。一発だけなら良くある事かもしれない。


 ※大砂海金庫

 ゼル・セトラス全域に支店を置く金融機関。堅実な運営から住民達の信用度は高い。


 ※春画

 エロスに満ちた本。何気に貴重品です。


 ※個人装甲

 旧世紀において、歩兵が装備したボディアーマーやパワードスーツの事。系譜で見れば、魔導機の大本である。


 ※十五都市戦争

 断罪の天焔の後、世界再建の主導権を巡って発生した戦争。この戦争で都市間の連携が上手くいかなくなった所で、甲殻蟲が勢力を大いに拡大させ、現在の状況が生み出される事となった。別名は愚者の凶宴。


 ※盤上遊戯

 盤上遊戯と読んで、あなたが直に思い浮かべたぼーどげーむです。いえ、実際の所は、将棋やチェス、バックギャモンといった二人で対戦できる類のゲームでございます。


 ※地均し車

 ロードローラーのこと。


 ※三輪運搬車

 オート三輪のこと。


 ※半装軌車

 ハーフトラックのこと。


 ※ルディーラの尖兵

 ゼル・セトラス域で旭陽節初期に吹く北からの強風。また、大砂嵐の前触れのこと。


 ※ルーシ袋

 ルーシの葉の繊維で作られた袋。主に農作物や肥料の運搬に利用されている。


 ※青旗

 万国に共通する信号旗の一つ。我が方に敵対する意図は無し。もし仮に、この旗を掲げながら攻撃を仕掛けた場合、その時はともかく、後々、どのような場所でも石を持って追われる事になり、惨たらしく死ぬ結果となる。

 他に主だったものとしては、攻撃の意思を表す赤旗や停戦と交渉を求める白旗等がある。


 ※航法士

 魔導船を動かす資格。或いは、その資格を有する者。ゼル・セトラス域においては、各都市の軍属を除き、組合連合会が一括して認定及び管理を行っている。ちなみに、等級制で一級から四級まである。


 ※巣を潰す作戦

 発見した巣に、燃焼性のある液体を流し込んで火をつけた後、空気を大量に送り込んでみました。わはは、蟲共がごみのように燃えているぞ!


 ※故郷を思う詩

 厳しい環境の中で、自然発生的に生まれた郷愁歌。無聊を慰める為、或いは、自らの境遇に重なり合う為か、特に娼館内で歌い継がれている物が多い。


 ※香炉

 臭い消し。香料として主に使用されているのは、樹木の樹脂。


 ※禁書

 時の公権力に発行を禁じられた書物。


 ※厄

 簡潔に言えば、人に災いをもたらす悪神のこと。


 ※悪戯好きの女神

 その正体は、運命を司る女神だという噂がある。


 ※悪い事をすると砂嵐の神に連れ去られるよ

 わるいごはいねがー! なぐごはいねがー!


 ※冥府

 死後の世界。この世界では、万国共通で光が一切ない世界というイメージが持たれている。どのような世界でも、知恵を得た者は死んだ後の事を気にするのです。


 ※地面の振動を感知する装置

 振動感知器。地面の振動を検知する地震計みたいなものである。


 ※大気中の音を探知する機器

 音響探知機。簡単に言えば、聞こえてくる音を捉える聴音機……、パッシブ・ソナーのような物である。


 ※予定表

 魔導船の出入港予定表。航行状況や運航計画といった情報が入り次第、随時更新される。


 ※重機銃

 重機関銃のこと。対甲殻蟲においては主要火力となる。


 ※吹き溜まりの砂塵処理

 砂嵐到来中の雇用対策の一環として、屋根の砂降ろしと合わせて実施されている。


 ※階級章

 軍属の制服に縫い付けられている階級を示す印。エフタ市軍では、星や線の組み合わせで構成される。


 ※軍人手帳

 軍属であることを証明する手帳。重要物である為、取扱注意。


 ※小銃

 単発式(ボルトアクション)の歩兵用ライフル。残念なことに、甲殻蟲の甲殻は撃ち抜けない。弾薬が高価な為、一人あたりが携行する銃弾は少ない。ちなみに、エフタ市軍では銃器の類は基本的に防衛戦闘団にしか配備されていない。


 ※携帯糧秣

 市軍兵士に配給される携帯食。ビスケットがメインである。


 ※料亭

 食事処と宿泊施設を併せ持つ店。酒場や食事処、宿屋と異なる所は、人の目を気にすることなく、食事を伴う会合の場を提供することがメインであること。


 ※ジラシット団

 商会の所属する孤児グランサーの相互互助組織。ジラシットは発起人の名前である。


 ※集合住宅の管理人

 主に素性明らかな寡婦に回される仕事。市の徴税人も兼ねている。


 ※口入れ屋

 日雇い専門の仲介斡旋業者。


 ※洗濯屋

 洗濯を専門に行う店。集約して洗濯する方が節水や汚水対策等々の面で利がある為、ゼル・セトラス域では奨励されている。エフタ市では助成金を出しており、低価格で利用できるようにしている。


 ※言の砂礫

 砂礫の如く積み重なった言葉の意。木の葉を隠すなら森の中、である。


 ※船籍

 魔導船の所属地。主として母港となる都市になる。


 ※市民登録

 都市において市壁の中で住む為に必要な事。身元を保証する人がいて、一定額の居住税を支払い続けることで権利が得られる。


 ※乗船簿

 出港地と船に置かれる乗客の名を記した名簿。名簿は出港時に封された後、次の寄港地で開封されるまで大切に保管される。これの封を破ったり無くしたりした場合、その地の治安機関に留め置かれて取り調べを受けることになる。要は、乗客が安全に運んでもらえる保障。ちなみに、市や郷、開拓地に戸籍を持つ人が対象となる。


 ※開拓民

 開拓者のこと。開拓民は開拓地で土地を貰うことができる。が、それと同時に開拓地の一員として、一蓮托生となることを求められる。


 ※淫夢

 ……いやらしい。


 ※拭き取り葉

 大型の葉っぱ。てぃっしゅぺーぱーとといれっとぺーぱーを兼ねたものである。なま物であるため、使用期限が短い。


 ※陶酔の世界

 大人になってからでも、たまに酔うと気持ちいいかもしれません。後で、悶絶する危険もありますが……。


 ※心地よい感触

 らっきーすけべである。


 ※旬毎の事情

 一旬ごとに訪れる経血のこと。


 ※得意げな(どや)

 見る人を不快に、或いは愉快にさせる表情の一つ。時々の状況次第で相手に与える印象が変わるという難しい顔である。


 ※駐在使

 ゼル・セトラス域の主要な都市が各々に相互派遣している外交官。母都市よりある程度の権限が与えられている。


 ※通行税

 商船が都市を経由した際に、その都市が課す税。ゼル・セトラス域では港湾の使用料や魔力代といった実費だけで上乗せはなされていない。


 ※浪漫

 誰しもが持つモノ。それをすてるなんてとんでもない!


 ※絶叫遊技機

 絶叫マシーン。簡単に言えば、ジェットコースターの類。


 ※一獲千金

 いつの世でも夢見られるモノ。グランサー達の夢である。


 ※情熱

 生きる為に必要なモノ。あつくなるものがなければ、じんせいはつまらない!


 ※淡水魚

 ゼル・セトラス域では貴重品である。魚の種類? おそらくは、赤身か白身でしょう。


 ※乳酪

 コドルの乳から作られる油脂食品。簡単に言うと、バターである。


 ※綺麗なおねーちゃんのいる店

 踊り子付居酒屋、もしくは娼館のこと。


 ※ジト目

 負の感情が込められた半目。いちぶのひとにはごほうびです!


 ※約定書

 約束事を交わした証書。正当な理由なく反故にすると、社会的な信用を失うことになる。


 ※余計な手出しはコドルに噛まれる

 警句。専門外のことには安易に手出ししない方がいいということ。コドルが自分に慣れていない者に噛みつくことが多いことから転じて生まれた。


 ※縁言

 えんげんと読む魔術語の元々の名。魔法成立以前に経験から得られた奇跡を為す発声の総称。静かな祈りではなく、トランス状態に陥るような祈りの中で発見されていたりする。


 ※八一式装甲歩兵戦闘車

 旧文明期において、ある国で使用されていた戦闘車両。個人装甲を四機乗せることが可能。


 ※九三式個人装甲

 旧文明期において、ある国で使用されていた個人装甲。いわゆる、軍事用パワードスーツである。


 ※地獄

 わるいひとが辿り着く場所。冥府でもとびきりの怖い場所である。それはもう、怖すぎて文章に書き表わすことはできない。


 ※多脚

 現実では実用化される可能性が低い。いわゆる浪漫のひとつである。


 ※回転儀

 ジャイロスコープ。物体の角度や角速度を検出する計測器で、作中で使われているのは回転式である。


 ※便利な機械

 電算機、コンピュータのこと。


 ※ER-40重機関砲

 口径四十ダルトの重機関砲。八一式装甲歩兵戦闘車等に搭載されている火砲。


 ※据え置き型電算機

 デスクトップ型パーソナルコンピュータのようなもの。


 ※携帯型電算機

 ノート型パーソナルコンピュータのようなもの。


 ※携帯情報端末

 ぱーそなるでじたるあしすたんとを略して、PDA。現代で言うならば、スマートフォンのようなもの。


 ※個人装甲発展史

 個人装甲(パワードスーツ)がいかに発展してきかがわかりやすく書かれた本。


 ※逢引場所(デートスポット)百選

 いつどこのものかはわからないが、おすすめのデートスポットを写真付きで紹介している本。


 ※八一式装甲歩兵戦闘車整備説明書

 八一式装甲歩兵戦闘車の整備手順等が記された分厚い冊子。


 ※団地妻の淫靡な日常三巻

 艶本。全何巻かはわからないが、シリーズものらしい。


 ※工学用語大辞典

 工学用語が網羅された辞典。


 ※巨乳対微乳-読者がそれぞれの魅力について語る決定版-

 元は艶本であったが、いつの間にか世の真理を追究する真面目な論文雑誌に行き着いた変わり種。要するに、男達の乳に懸ける情熱が真面目に結実した本。


 ※季刊軍事論評

 節毎に刊行されていた軍事関係の評論雑誌。


 ※良い空気

 砂塵混じりでも良い空気です。


 ※筆記具

 ボールペンは少しばかり生産が難しい為、万年筆である。


 ※写し

 簡易な複写機が使用される。複写機は高価な為、一般にはまだ普及していない。


 ※機兵教練

 ゼル・セトラス域においては、機兵教練は前期(盛陽節前半から)と後期(爛陽節後半から)の二度行われる。クロウは共通暦三百十六年の後期組となる。


 ※秘蔵の酒

 エフタ支部長が応接用とのお題目で集めていた酒類。葡萄酒や果実酒、様々な蒸留酒といった具合に、十数本は揃っている。支部長は時折それらを見て、いつか飲む日を楽しみにしていた。


 ※赤坊主

 グランサー達の間で使われていた、クロウの渾名。単独で行動していただけに、結構知られていた。


 ※附票

 商標ラベル。これが人に物の価値を教えてくれる。


 ※砂糖黍

 サトウキビ。主に大陸の南方、帝国南部の沿海部で作られている。


 ※グランサーの夢。

 一攫千金である。


 ※風塵哀歌

 風塵のように消えていく人生を健気に歌う、とてもしんみりとした歌。


 ※砂掘り野郎の空騒ぎ

 遺物を発掘したと喜ぶグランサーの一日を面白おかしく歌った歌。オチはその遺物が捨て値という酷いモノ。


 ※乙女の尊厳に関わるような事態

 読者の皆様のご想像にお任せする次第である。


 ※船首の監視所

 船橋からは見えない前方の障害物等の死角を監視する場所。大きな魔導船ならば必須の装備。


 ※檣楼

 見張り台。本来であれば、マストの上にある物だが……、あまり気にしない方向でお願いします。


 ※足を降ろす

 錨を降ろすと同義。砂海では錨ではなくソリを降ろして着船する為、この言葉となった。


 ※港湾管理者

 港湾を維持し、停泊する船舶を管理する者。出入港も管理する。


 ※なんらかのやり取り

 基本的に手旗或いは発光信号でやり取りを行う。が、場所によっては通信機を備えている所もあったりする。


 ※女王様

 女主への敬称でもあり、揶揄の意でもある。


 ※風を冷やす仕組み

 噴霧器で細かなミストの層を幾重にも重ねて、風から熱を奪っている。


 ※しっぽを握る

 証拠を手に入れる。


 ※援軍の要請を入れて

 貴重な旧文明期の通信機を使用している。各地を繋ぐ通信網に入れる通信機を備えることが、都市となる条件の一つでもある。


 ※柑橘の匂い

 実は洗剤に含まれた香料の匂いである。


 ※手紙

 ゼル・セトラス域で手紙等を送る時には、組合に頼むのが一般的である。

 組合は東西及び南北を行き来する旅団の正規船隊を使って各地域の中心都市に運び、そこから各地へと個別配送を手配する。ただし、全ては船隊運行状況次第の為、届くまでかなりの時間を要する時がある。もっとも、その分だけ料金はかなりの安い。

 もし仮にある期日まで確実に、或いは急ぎの配送を求める場合、特別に船を手配をする必要がある為、料金はかなりの高額になる。

 ちなみに、組合内には専用の定期便を用立てる計画もあるにあるが、採算が取れるようになるにはまだ遠い為、実行に移されていない。


 ※乾燥花

 ドライフラワー。

 人は生活に彩りを求めるもので、砂海域でもそれなりに普及している。どのような花が使われているかについては、皆さまがドライフラワーと読んで思い浮かんだものとしておきます。


 ※写真

 写真機があまり普及していない為、写真屋に写してもらうのが一般的。


 ※茶菓子

 くっきー或いはびすけっと等々の小麦系のお菓子。


 ※副郷長

 郷で二番目に偉い人。一番目に偉い人である郷長と共に、年に一度、全居住民或いはその代表者が集う会合で互選して選ぶ指導者である。


 ※良くも悪くも機兵である

 ゼル・セトラス域の機兵は社会的信用が高く、人物的にも安定していることが多い。けれども、それは甲殻蟲や賊党の類と命を懸けて戦い、人を守って死ぬことで得られたものでもある。要するに、その存在は気高くて尊敬できるけれど、親の立場としては娘の良い人とするには少し考えてしまうということである。


 ※おねしょ

 だれもがいちどはしいられたことがあるはずなんだ!(しゅうちゅうせん


 ※豆

 乾燥に強い比較的安価な栄養源。様々な種類があり、色もとりどりである。


 ※東方訛り

 実際にはあまり気にはならない程度なのだが、微かに音勢や抑揚に違いがある。他には西方訛りがある。

 基本は帝国で使われている語調であり、ゼル・セトラス域もこれとほとんど変わらないのだが、後百年もすれば北方訛りと呼ばれるようになるかもしれない。


 ※挽肉の捏ね上げ焼

 ハンバーグのこと。ゼル・セトラスではニニュとコドルの合挽きが一般的。ニニュの割合が多いとタンパクに、コドルの割合が多いとまろやかになる。


 ※流民

 故郷を何らかの理由で追われ、生きる場所を求めてさすらう人々。

 ・なぜニコラが流民にならなければならないのか、そうしなければならないのか

 大前提として、厳しい環境がある。これに立ち向かう開拓地ではそれに耐えられる肉体が必須である。やはり荒れ果てた大地で開拓を行う為には十全に働ける者達、特に健康な者が望まれるのだ。当然ながら、働ける者が優先され、障害者は後回しにされてしまう。

 これに加えて、大砂海域は流通網が強靭とは決していえず、食料の安定した需給が常に為されるとは限らない。そもそもの話、開拓地の経営自体も決して余裕はなく、食べて生き抜くこと自体が結構大変である。

 この二つの事情が合わさって、開拓地では障害者は歓迎されない。それどころか下手をすれば、障害者が口減らしに殺される可能性も出てくるし、不満のはけ口に利用される恐れも出てくる。

 そういった悲劇を防ぐ為、また人としての誇りと尊厳、或いは人類としての健全な社会秩序を保つ為、作中のニコラのように手に職を与えて、外に出すといった措置が取られている訳である。


 ※点火器

 ライター。小さな火を起こす術式が刻まれた、最も一般化された小型魔導器である。


 ※方位

 方位角のこと。全方位を三六〇度で表し、北(〇/三六〇度)、東(九〇度)、南(一八〇度)、西(二七〇度)となる。


 ※印章

 家と個人の紋章が刻まれた判子。

 家の歴史が古かったり、社会的な地位を持つ者しか持たない。差出人が誰であるかを証明できる上、封蝋により情報漏洩防止にも役立つ。


 ※二級通信連絡

 通信による連絡には重要度判定が付けられる。具体的には三段階あり、重大で即時対応が必要な情報通信が一級、一級程までは行かないが至急を要する通信が二級、通常の通信が三級となる。


 ※網篭

 ルーシの皮ないし葉で作られた代物である。


 ※東部広域砂海図

 長い年月を掛けて作られ続けているゼル・セトラス大砂海図の東部広域版。

 砂海図は一般的に組合が発行する物がよく使われているが、旅団の物はそれよりも更に情報が多く、かつ精巧に作り込まれており、部外秘となっている。


 ※無線通信機

 旧文明期の通信機を現在の技術で作れるようにダウングレードされている。使用されている部品の品質が低いことから性能と信頼性はあまり良いものではない。


 ※距離計

 光学視差式距離計。バルド改級では船橋の真上に備えられている。


 ※良い女の条件

 あくまでも女が自分で決めることであって、男は係らない方が良い(おめめぐるぐる


 ※身元保証書

 この人がどこの誰なのかを保証した書類。もっとも、実際に通用するかどうかは保証する人の信用次第である。


 ※エル・ダルーク協定

 ゼル・セトラス域内諸都市が組合提案の公認機兵制度を認める際に設けた協定。

 作中に出てきた第二項では、諸都市や開拓地等が滞在する公認機兵を指揮下に入れることができる条件を定めている。内訳は、一が漲溢発生時、二が居住民が何らかの脅威にさらされた時、三が居住地が何ものかに攻撃を受けた時である。

 ちなみに第一項では公認機兵の位置付けや権利保障、常に求められる義務等々が、第三項では指揮下にあった際に生じた責任や受けた損害に対する補償を要請した側が負うことが書かれている。


 ※魔導工兵

 工作機に搭乗する工兵のこと。工兵隊の花形である。


※血には血を、躯には躯を

 シュタール家の覚悟を示す言葉。


 ※慰撫と葬送の舞

 ゼル・セトラス域に伝わっている舞踏の一つ。

 場に共感することで生者を慰め、生きる決意と共に死者を送る。


 ※甲殻材

 甲殻蟲ラティアの甲殻を使った素材。

 甲殻から凹凸を取り除いた後、用途に合わせて成型し、人工樹脂で薄く被膜加工する。焼成材と比してかなり軽量であるが、凹凸を取り除く過程で難がある。


 ※合成樹脂

 人工的に作られた樹脂。機械油があるのだから、あってもおかしくはない(はず。


 ※加圧成型

 プレス加工のこと。


 ※甲殻装甲

 甲殻材を用いた複合装甲。

 甲殻材を内側に使用する鋼材装甲に充填剤でもって張り付け、複合化している。従来の焼成材装甲と比べるとかなり軽量であるにもかかわらず、防護性は少し落ちる程度である。


 ※鬱屈・鬱積

 すとれす。いつの時代にも存在する心身を壊す素である。


 ※シュタールの姫

 シュタール家の子女を指す。今現在は、セレス・シュタールのこと。


 ※愛の拳

 いたくなければおぼえませぬ。


 ※作業支援車

 魔導機整備を支援する為に作られた魔導式六輪車。

 前方の運転台、そのすぐ後ろに魔導機の間接制御機構を利用した作業腕が備えられている。人の腕や手指と変わらぬ動きができる為、物を運んだり大物を支えたりと色々と使える。


 ※廃都

 エル・レラの別名。


 ※正確な時計

 過酷な環境に負けずに正確に時を刻む時計。とてもお高いです。


 ※小さき賢者

 ミソラに付けられた渾名。当人は気に入らない様子。

 曰く、私は魔術師であって、さかしいものじゃないわよ!


 ※識別救命

 トリアージとも呼ばれる救命方法。今話に出てきたやり方では、軽傷者を放置していたりする。


 ※札遊戯

 トランプや花札といった類のものと思われる。


 ※フィノッタ

 鍵盤楽器。その中でもピアノやオルガンといった弦鳴楽器で、高低共に良い響きを奏でます。


 ※冥府の卒

 冥界を管理する番人のこと。


 ※傭兵組

 二人以上の傭兵で構成する協同班。人は個人ではできないことでも複数人ならできるのです。


 ※疫病神

 この世界にも存在する概念。別名はトラブルメーカー。


 ※偶然の奇跡

 えーと、きけんがあぶないみたいな?


 ※掲示布

 掲示板の代わり。木の板は高いので布で代用している。

 

 ※喜んで答えたくなる尋問

 ときどきこたえたくてもこたえられなくなることがありますが、まれによくあるていどです。


 ※魔導技士の巡回訪問

 魔導機器も相応にメンテナンスをする必要があるので、魔導技士が仕事を求めて巡回しています。


 ※直射砲

 仰角が小さい砲。固有の武装を持たないラーグ級や防御陣地に配置されることが多い。


 ※組長

 傭兵組を指揮する長。


 ※夢世界の覇者

 夢世界を支配する者。夢の中であれば、なんでも許されるのです。


 ※光明神様と砂嵐の暴れ神

 光陽と大砂嵐(ゼル・ルディーラ)のこと。


 ※大地の神さん

 大地に豊穣をもたらす大地母神のこと。作中では出てないが、名前はゼアル・トラン。惑星アルテトラの語源でもある。


 ※仲良く喧嘩する

 ふふ、なかがいいのはもうじゅうぶんわかってますから、いいかげんみせびらかさないでくれませんかねぇ。


 ※手榴弾

 歩兵が使う手投げ爆弾で切り札である。開拓地では機銃とセットで保有している所が多い。形状は樽型と柄付、両方ある。


 ※笑えない諧謔

 1:すべりました。2:現実にありすぎて黒すぎる冗談。


 ※破砕用鉄槌

 みんな大好き(?)すれっじはんまー! ちなみに、魔導機の大鉄槌はこれを大きくした重くモノです。


 ※心の洗濯

 あら不思議、黒かったモノが真っ白に!


 ※重砲

 口径が大きく、射程距離が長く、撃ち出す砲弾も大きく、破壊力も大きい大砲。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ