◎ 国家/都市/組合連合会関連
○国家
※帝国
実質的に人類社会の中心となっている大国家。皇帝(任期三十年の行政長)と元老院(都市代表議会)の二元支配体制を敷く。
※五都市同盟
帝国と緩やかに対立する西方の都市同盟。帝国の西方に位置する。帝国での呼称は西部都市同盟。略称は同盟。最高意思決定機関は五都市評議会。
※領邦国家群
形式上は帝国に臣従している小都市国家群。帝国の東方に位置する。帝国での呼称は東方諸侯領。
○都市(ゼル・セトラス域)
※ゼル・セトラス主要四都市
地域の要となっている都市。北部域のエル・ダルーク、南部域のルヴィラ、東部域のアーウェル、西部域のザルバーンのこと。これに中央域のエフタを加えると、主要五都市となる。
※民会
ゼル・セトラス諸都市で採用されている市民の意見調整機関。
街区毎に選出した代表者を一堂に集め、自分達の様々な問題を話し合う。そして、出された結論を政庁側に要望することで施政に関与反映させる。ちなみに、構成員は基本的に無給である。
※エフタ
遺構都市との異名を持つ都市で、ゼル・セトラス大砂海域の中心都市。元々は、かつての中心都市エル・レラの植民都市である。
※ザルバーン
ゼル・セトラス大砂海西方にある都市。砂海西方域における中心都市を担い、同盟との交易拠点にもなっている。
※ルヴィラ
ゼル・セトラス南方域の中心都市。ノルグラッド山脈の北麓に位置し、帝国との交易拠点となっている。
※エル・ダルーク
ゼル・セトラス北方域にある防塁都市。北方域の開拓地を支援しつつ、周辺域に屯する甲殻蟲の駆除を積極的に行っている。漲溢が起きる度に壊滅的な被害を受けているが、その都度、より頑強に再建されてきた為、ゼル・セトラス域以外でも名前が知られている。元はエル・レラの植民都市。
※アーウェル
ゼル・セトラス大砂海東方域にある城郭都市。東方域の中心都市を担っており、東に位置する領邦国家群との接続口となっている。近年、領邦国家群からの移民、難民が増えた事で住民と軋轢が起きている事に加え、麻薬が深刻な広がりを見せている。
※ニースティ
大砂海東部域西方にある都市。
※ダルフィナ
大砂海東部域南方にある都市。
※マジール
大砂海南方域東方にある都市。
○開拓地
※郷
居住地周辺に防護壁が作られた開拓地。植民母体市から郷認定を受けると移民者や商船の来訪が増え、市軍の前身となる警備隊の新設が認められる。読みは、ごう、むら、どちらでも可。
※ロセリア郷
エフタ市の開拓地。人口は約八百人程。農業と繊維加工、畜産が主要産業になっている。
※ジャラド郷
エル・ダルーク東部に位置する郷。人口は三百人程度。地下水脈に沿って、農耕域が広がりを見せている。
※サエラ
アーウェルの北にある郷。人口は千人を超えており、街壁と港湾の拡張が始まっている。
※ドザール
アーウェル西方に位置する開拓地。人口は百人程度で、初期開拓段階は終わっている。
※ギャレー
エル・ダルーク南西に位置するフロランスの故郷。人口は三十人程。周辺の開墾を始める一方で、初期防壁の建設を進め
ている。
※パディック
エル・ダルーク南西に位置する開拓地。人口二十人程。居住地の建設を始めた所。
※ウィルザ
エル・ダルーク南西に位置する開拓地。人口四十人程。畑を拡張中。
※モルス
エル・ダルーク南西に位置する開拓地。人口三十人程。ルーシの植林を進めている。
○都市(ゼル・セトラス域外)
※レーフィン
帝国の都。略して帝都。
※ペラド・ソラール市
大陸東端部にある島嶼に築かれた都市国家。ゼル・セトラス域諸都市及び組合連合会と友好関係にある。
※シャルバート
東方領邦の一つ。大陸東方における交通の要衝であり、付近の領邦にも影響力を持つ。
※ベイサン
東方領邦の一つ。大東洋に面している港湾都市。
※デルラーク
西部域にある五都市同盟を構成する一都市。同盟の魔導機ボルス・ディアの生産工場がある等、工業が盛んである。
○エフタ市関連
※遺構都市
エフタの別名。直下に遺構を抱え、周囲にも多くの遺構群が存在する事から付けられた。
※市壁
市の内外を隔てる防壁。人が住む場所の安全性は、これの有無によって大きく左右される。エフタの市壁は平均高十リュート、平均厚四リュート、総延長十アルトに及ぶ。また、順次増築されており、市域は確実に広くなってきている。
※市壁循環道
市壁沿いにエフタ市内を一周する道路で、主に物資輸送に利用される。
※南大通り
南大市門より街の中心まで伸びる基幹道路。
※トラスウェル広場
南大通りと商会通りが交わる広場。名称のトラスウェルはエフタ市創設で中心的な役割を果たした人物。
※商会通り
港湾門より真っ直ぐに伸びて、集合住宅団地に至る基幹道路。商会や商店が立ち並ぶことから名前が付けられた。
※旧港湾通り
中央地区と商業地区の境目近くにあり、市壁循環道から南大通りまで続く道。古くは港湾区が存在した場所であったことから名付けられた。
※魔力生成所
魔力を生成する施設。エフタ市を含んだゼル・セトラス大砂海域では光陽の光熱から魔力を生成している。
余談だが、使用されている魔力生成式は、「魔力から光を作れるなら、光から魔力を作れるんじゃね?」という実に簡単な逆転の発想から生み出された。この生成式が魔導普及に貢献することになる。
※造水場
真水を作る施設。魔力から水を直接生み出す方式と域内外にある臨海都市より輸入した海水から生成する方式、下水処理兼堆肥化施設で出た水分をろ過、蒸留の後、魔力で分解と再生成を行う方式が採用されている。尚、この三者の割合は市当局の都合、というよりは、市民への配慮により秘匿されている。副産物として塩も作られている。
※下水処理兼堆肥化施設
光陽の光熱や魔力を使って、都市や家畜から出る糞尿や生ごみ、麦わら等々を発酵させ堆肥化する施設。悪臭は焼却処理しており、対策が施されているのだが、狭い市内では発酵場や堆肥舎に必要な広い場所が確保しにくい為、多くは郊外に作られている。ゼル・セトラス域では貴重な水を再生する場所でもある。
※総合支援施設
エフタ市が管理する魔導機の支援施設。魔導機を運用しているのは、機兵だけではないということで、商売として成り立っている。時に、エフタ市に立ち寄った機兵が覗いていく事もある。
※機兵長屋
市が管理する魔導機の駐機場所と住居が一体になった施設。エフタ市の場合だと一棟当たり四人、長屋形式で割り振られている。駐機場所に保管できる魔導機の数は二機。
※西第三棟
エフタ市にある機兵長屋の一つ。クロウが入居した時点での先住者は、一号のウディ・マディス、二号のディーン・レイリークの二人。
※西第三棟の三号
クロウの新しい住居。
※ルベルザード土建
エフタ市を拠点と土木建築会社。エフタ市創設時に創業した老舗である。
※ラトナ館
エフタ市旧港湾通りにある老舗料亭。一見さんお断りで、既存客の紹介がなければ入れないお店。エフタ市や組合連合会の上層部の者達から公私に利用されている。
※エフタ船渠
エフタ市港湾地区にある官営ドック。修理用船渠四つと建造用船渠二つがある。
※ラデブ魔導工業
エフタ市工業地区にある中規模工場。魔導機の装甲を作る事を本業としていたが、他市にある新興の同業他社が流す低価格製品に市場を奪われて、経営が悪化していた。そういった事情を知るガルド・カーンより斥力盾の話を持ち込まれ、製造を請け負うという賭けに乗った。
※西望楼
エフタ市にある娼館の一つ。
※官舎
エフタ市においては一般に集合住宅である。
※遊技場
公衆浴場と並ぶ社交場。老若男女が集う場所である。盤上遊戯や札遊戯を主とするが、球技や格技をする場所もある。賭け事は良識の範囲内で認められている。
※市則
法律と同義。個々人や一般で使う時は、特に刑法の意で使用されている。
※鉱山送り
刑罰の一つで、ノルグラッド山脈にある鉱山での労働。危険を伴う重労働であるが、最低限の衣食住に加えて健康管理が為される。労働力は貴重なので相応の扱いである。
※第七期市域拡張計画
市内居住人口が一定数を超えた段階で策定されるエフタ市の市域拡張計画。第七期では、市東方に位置する下水処理施設まで市壁が拡張される予定。
※十九番遺構
エフタ市周辺にある遺構の一つ。
※四十一番遺構
エフタ市周辺にある遺構の一つ。比較的、発見時期が新しい。
※ファルーレ商会
エフタにある商会。準大手といえる規模で砂海各地に支店を有している。
○エフタ市軍
※エフタ市軍の階級
旧世紀文明より伝わった制度を利用している。
佐官:大佐、中佐、少佐
士官。市軍幹部、魔導艦の艦長等の意思決定に関わる役職に就き、市長を軍事及び治安防災の面で補佐する。
尉官:大尉、中尉、少尉
士官。現場指揮官等を担当。市軍士官学校で教育を受けるか、兵曹の段階で士官教育を受けると昇格できる。
兵曹:上等、一等、二等
下士官のこと。何らかの専門性を有し、現場指揮や士官の補佐等を行う。
兵卒:上等、一等、二等
一般の戦闘員。市軍士官学校出でなければ、ここから始まる。
言わずもがなだと思われるが、士官は大>中>小であり、兵曹と兵卒は上等>一等>二等である。
※エフタ市軍務局警務課機兵管理係
エフタ市に居住する公認機兵の管理担当。尚、肩書きの意味を簡単に説明しておくと、軍務局は市軍の事務方、警務課は警備活動の裏方である。
※エフタ市軍防衛戦闘団
エフタ市軍の軍事部門として、市の防衛を担う。組織としては、市壁の防備や火砲運用を担当する防衛隊、魔導機を運用する魔導機兵隊、武装艦艇を運用する魔導艦隊の三つに大別できる。
※エフタ市軍保安警防団
エフタ市軍の警察・消防部門を担い、各門の出入管理及び市内の治安維持活動を担当する部隊。組織の下には、犯罪捜査を行い、社会の安全と秩序を守る保安隊(刑事・公安)、市門や市街において防犯及び治安維持を担う警備隊(警備・公安)、様々な災害に対処する防災隊(消防)がある。
※保安警防団保安隊第一小隊
エフタ市軍保安隊に属する隊の一つで、主に殺人や傷害事件を担当する。保安隊には他に、強盗や性犯罪を担当する第二小隊、窃盗や盗難を扱う第三小隊、知能犯や経済犯罪を取り締まる第四小隊、銃火器や薬物の取り締まり、組織犯罪を担当する第五小隊、外事防諜を専門とする第六小隊、遺留品や証拠品の調査を行う鑑識分隊等々といった隊がある。
※第二機兵隊
正式名は、エフタ市軍防衛戦闘団魔導機兵隊第二機兵隊で、市軍に三個ある機兵隊の一つ。定数十五機で、五機で構成される小隊が三個の構成。魔導機を操縦する関係もあってか、構成員は兵曹以上の階級を有している。
※機兵徽章
軍属の機兵であることを示す証。ゼル・セトラス域ではほぼ共通の意匠で、大楯をベースとして、その上に大剣と戦斧、鉄槌を交差させている。また、所属する市名及び隊番号も刻まれている。
※分隊
エフタ市軍で使用される最小部隊行動単位。機兵隊では二機ないし三機の魔導機で構成される。
※小隊
エフタ市軍で使用される部隊行動単位。機兵隊では五機の魔導機で構成される。
※救命隊
防災隊に属する一隊。いち早く現地に駆け付け、緊急の応急処置を行う事に特化した部隊。極端な話、衛生兵の部隊である。
○アーウェル市関連
※三番通り北七西八
エルティア・ラファンの実家の住所。正確には、アーウェル市三番通り北七西八番地。
※モルブラード移民共栄連連盟
東方領邦モルブラード出身の移民を中心とした互助組織。現在は本来の役目を忘れ、多くの徒党を吸収した犯罪組織の隠れ蓑になっている。
※ベイサン移民互助会連合
東方領邦ベイサン出身の移民を中心とした互助組織。モルブラード移民共栄会と移民街の主導権を巡って対立する徒党で、実入りが良い為、麻薬にも手を出している。
※アーウェル市軍の階級
旧世紀文明より伝わった制度を利用しているが、エフタ市軍のものとは呼び名が若干異なる。
佐官:大佐、中佐、少佐
士官。市軍幹部、魔導艦の艦長等の意思決定に関わる役職に就き、市長を軍事及び治安防災の面で補佐する。
尉官:大尉、中尉、少尉
士官。現場指揮官等を担当。市軍士官学校で教育を受けるか、兵曹の段階で士官教育を受けると昇格できる。
下士官:曹長、軍曹、伍長
下士官。何らかの専門性を有し、現場指揮や士官の補佐等を行う。
兵卒:兵長、一等、二等
一般の戦闘員。市軍士官学校出でなければ、ここから始まる。
言わずもがなだと思われるが、士官は大>中>少であり、下士官は曹長>軍曹>伍長、兵卒は兵長>一等>二等である。
※小隊
アーウェル市軍警備隊では三十余人が基本構成員となる。ちなみに小隊の内訳は分隊三つで、その分隊は十人程度である。
※番外地
ここでは市外地の、特に貧民街のこと。
○エル・ダルーク市関連
※共同屯所
エル・ダルーク市西港湾区にある傭兵や機兵の屯所群。
※北監視所
エル・ダルークが北方百アルトに設けた前進拠点。
※砂の風華亭
エル・ダルーク市の西湾地区にある宿屋兼酒場。
※組合の出張所
エル・ダルークにだけある特別施設。
機兵団や傭兵団に属さない者達への仕事の仲介や斡旋、更には預かった報酬の支払いといったことを主な業務としている。
※モンドラーゴ傭兵団
二百人近い構成員を擁する傭兵団。開拓地や郷と契約を結び、防衛を担っている。多数の重火器と直射砲、輸送用のラーグ級四隻を保有。内実は統一された指揮系統を持つ団体ではなく、傭兵の互助組織に近い。代表者はエルロイ・モンドラーゴ。
※ロッサ機兵団
八人の公認機兵を中軸とする機兵団。エル・ダルーク市より委託を受けて、周辺域の開拓地で甲殻蟲を駆除している。魔導機の輸送兼整備用のラーグ級一隻と火力支援用のバルド級一隻を保有している。代表者はリベラ・ロッサ。
※艦隊
エル・ダルーク市軍の機動戦力。基本は四隻で構成されるが、ばらばらにして単独運用されることもある。
※機兵戦闘団
エル・ダルーク市軍の虎の子。百四十四機のパンタルを主軸とする機動戦力。
○組合連合会
※ゼル・セトラス大砂海域農水産通商鉱魔工業組合連合会
ゼル・セトラス大砂海域の他業種組合連合組織。我々はゼル・セトラス地域の安定と経済伸長を目指します!
※ゼル・セトラス組合連合会
ゼル・セトラス大砂海域農水産通商鉱魔工業組合連合会の通称。他に、組合連合会、組合とも呼ばれる。
※二室
正式には第二魔導技術開発室で、主に魔導機及び装備品の開発を担当している。今現在においては、技術的な限界に加え、学閥による抗争や事なかれ主義、現場軽視の姿勢によって開発能力が低下しており、機体の新規設計どころか改修計画も遅々として進まない状況が続いている。
この第二開発室の他に組合連合会が抱える開発室は二つあり、第一魔導技術開発室が素材や日用品関連の開発を、第三魔導技術開発室が魔導船舶関連の開発を担っている。ちなみに、新たに作られた第四魔導技術開発室は員数外の扱いとして、既存の組織体系から外れており、セレス・シュタールが直轄している。
※第四魔導技術開発室
場末の開発室。設置時の方針より、やりたいことを好き勝手にやらせてくれる。ただし、ここに入った人は、組合連合会内での出世は見込めないでし
ょう。
※旧書管理翻訳班
彼らは犠牲になったのだ。美人上司に良い所を魅せようとする己の下心……、その犠牲にな……。
※駐機施設
組合連合会が管轄する魔導機の大型駐機場。旬毎の駐機料金には日常点検代も含まれており、機体は常に万全の状態を保てる。
※組合連合会損害保険
組合が斡旋した仕事で損害を発生した際に補償する保険。その費用は、仲介斡旋料の名目に含まれている。魔導船舶の輸送貨物、公認機兵の警備や護衛といった仕事で主に利用されているのだが、どのような仕事であれ、依頼人が不安を感じたり、損害を被りそうだと判断した際には利用されていたりする。
※旅団
組合連合会の私兵組織で、幾つもの武装船隊を抱えている。
構成員のほとんどは傭兵だが、給金や待遇、社会的評価が良い事もあり、組織への忠誠度は意外と高い。主な職務としては、各市を結ぶ航路の維持や開拓地の見回り、賊党の討伐、甲殻蟲の駆除、域外都市及び国家への牽制といったものがある。
※第三遊撃船隊
組合連合会が保有する武装組織『旅団』の一部隊で、長距離航行用に改装されたバルド級三隻からなる機動戦力。遊撃船隊はその名の通り、場の状況に応じて動く戦力であり、主要航路を守る正規船隊と毛色が異なっている。
保有戦力は、バルド級三隻と十二機のパンタル。船隊長はシュタール家の家長、ラルフ・シュタール。
※第三遊撃船隊所属船
サティス、マラベル、イリーナの三隻。三隻共に長距離航行用に改装されたバルド級小型魔導船で、連装砲一門と連装機銃を二基装備する他、四機の魔導機を運用できる。
※旗船
簡単に言えば、旗艦の事。旅団所属の船は公の扱いとしては武装商船に当たる為、こう呼ばれている。
※小石
組合連合会の密偵。砂礫や砂塵に紛れ込むことから隠語として使われている。
※組頭
密偵の行動班長。
※旅団設立の精神
たかだか蟲に毛が生えた程度の存在に、人様が負けてたまっか!(意訳
※戦闘旗/旅団旗
上から青、白、赤の横縞模様を持つ旗。
青は空の色、白は光の色、赤は大地の色を模している。
※噴射榴弾
正式名は二十四連装噴射榴弾発射機。対甲殻蟲兵装で、広範囲への制圧攻撃ができる。
大きな箱の中に縦に四枠、横に六枠、計二十四の枠に噴射装置が付いた榴弾頭を収まっており、これを攻撃したい方向に斜角を取って向けて撃つ。その攻撃方法は、一発ずつ小出しする場合もあれば、四発一組の列単位や六発一組の段単位、更には順次全弾発射や一斉斉射と様々で、状況に応じて使うことが可能である。
ただし、過去に使い勝手が良いことからと現場が濫用し、その補充で主計が悲鳴を上げたという世知辛い理由から、群団の襲来や漲溢時といった非常時においてしか運用されていない。
○その他
※帝国魔導技術院
帝国にある魔導技術の研究機関。民間からの投資を受けない国立機関です。
※北方機士団
帝国の北方はノルグラッド山系以南から帝都近郊までを守る機士団。機体色を漆黒で統一している事から黒機士団とも呼ばれたりしている。
※報奨金制度
甲殻蟲を始末すると、国ないし市が賞金を出す制度。社会秩序が安定していない頃に甲殻蟲対策の一環として制定されたが、市軍や国軍等の防衛組織や市壁などの防護施設が整ったことで存在意義が薄れてしまい、甲殻蟲の被害が酷い場所を除いて、過去の遺物となった制度。大昔の制度なので、多くの場所で忘れられていたりする。
支給要件は特定部位による物証と第三者の証言。
※灯台
都市がある事を遠方の魔導船に知らせる役目を果たす。できる限り蟲を引き寄せないようにする為、直上に向けて光を投射する方法が一般的である。
※ローディラン工房
ゼル・セトラス大砂海南方域にあるマジール市にある中規模の武器工房。主な生産品は携帯用片刃ナイフ、魔導機用戦斧の斧頭。
※ファルザモラ工房
エル・ダルーク市にある魔導機関連部品を作っている工房。主に空調関係で定評がある。
※バルケン魔導重工
ザルバーン市にある魔導関連機器を作っている企業。魔導機関連の取り扱いは部材全般である。