リア充は爆発しました。
末世思想。
仏教世界において1052年に迎えた「末世」はかつての平安の世に大きな波乱を読んだ。
現世に見切りをつけ、来世に救いを求める大衆にインスタントな救いを与えるべく、様々な宗派が乱立し、競い、対立し、繁栄する。
しかし、末世は世界に完全な破壊をもたらすことはなく、やがて人々の心は来世から現世へと回帰し、数多に分裂した宗派も収束の節目を経た。
そして、1000年の時を経た2052年。
人々の知らぬ間に、末世は終焉を迎えた。
だから、人々は気づかなかった。
末世の終わりには何が来るのか。
「末」という漢字の意味は「終わり」ではなく「終わりの手前」であるということ。
この1000年が世の終わりの手前であった。つまりは世界の終焉へのカウントダウンだったのである。
2052年1月1日0時0分に時計の針が触れた瞬間―――――
世界の人口75%にあたる75億の人間が爆発した。
リア充は爆発しました。
そして、残るは非リア充。
非リア充はコミュ障で生殖機能を自己完結させる能力を持つので、三十年で全滅しました。
めでたしめでたし。
完。
リア充ザマアアアアア!!!!!