Princess duel9
ハゼン様、ありがとうございました。今後のストーリーにあった内容なので添削はしません。
「あぁ…なんでだよ。何で雅ちゃんが…」
まさか本当に何でだよ物語は関係しているのかクソどうなんだよタイミングと場所はあってるけどあの文章の女の子と雅ちゃんは別人にしか思えないしだったら関係の無いのかいや物語に登場していないだけで何か関係しているのかもしれないたとえb
「楠木!!」
僕は目の前から放たれた奇声で思考が止まった。
目の焦点を合わせるとみくが心配そうに僕を見つめていた。彼女は都のニュースを見て狼狽する姿を見て大体の事情を察した。
「落ち着いて、あんたがここで取り乱したって何も変わらないの。だからよく考えて」
みくがあの夜に見せた落ち着いた顔で僕に話しかけてくる。だけど半分も頭に入らない。
「どうしよう…雅ちゃんが…」
僕は意味も無く両手を目の前で左右に動かしたり、貧乏ゆすりをする。
「いいから落ち着きなさいよ、この朴念仁」
あれ、この声は?
みくとは反対の方向から聞こえた声の主を見ると。
「ユウキ?」
フン。と鼻を鳴らす人形が立っていた。
「まったくだらしない顔、ふぬけているわね。でもこのあたしが来たのだから落ち着きなさい。それ以上の無様な姿は許さないわ」
パッと見年下のガキに高圧的な物言いをされ若干イラっとしたがおかげで少し落ち着いた。
「分かったよユウキ。で、お前が来たってことはやっぱり」
「ええ、あの子は物語の登場人物よ。そして」
ユウキは肩に掛けてあった小さなバッグから原稿用紙を取り出した。
「これが本当の原稿よ」
それは学校で読んだ量より明らかに多かった。
「なんだって?それなら学校で読んだ原稿は…」
聞きながらユウキから原稿を受け取ると枠外に
「どうやらあっちが本編で」
設定と書かれていた。
「先に設定を読ませろよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
あぁんのぉボンクラめ!本編がまるで意味不明なのはこの設定のおかげか!?妙に手の込んだことしてんじゃねぇよぉ!!
もう涙が出そうだった。
なんて脱力している場合じゃない、今この瞬間にも雅ちゃんの安全は保障されていない。
だから・・・
「よし、解読を始めるか」
僕はいつもどおりに原稿を読み始めた。
やっと動き出した第二部。お姫様の正体が次回明らかになります。