表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱スキル《記録》しか持たない俺、気づけば世界最強の英雄になっていた  作者:
観測者編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

84/87

第84話 王の決意

 翌日。

 王都議会の再建会議が再び開かれていた。

 長い机を囲み、アレン、リリィ、シオン、そして元老たちが座っている。

「……それで、再建費の半分は南部貴族連合が負担する形になった。だが問題は北側の防衛線だ」

 エイナが報告書を広げる。

「旧王国軍の残党がまだ潜伏しているとの情報もあります」

「そうか。なら俺が行く」

 アレンの言葉に、場が静まった。

「アレン様……休む時間も必要です」

「今は休んでいる場合じゃない。奴らが再び民を襲う前に、俺たちが動かないと」

 シオンが立ち上がる。

「なら、私も行く。破壊の記録を消し、新しい記録を刻む。それが私の役目」

「……俺も行くよ!」

 リリィが拳を握る。

「もうあんた一人で戦わせないって決めたんだから」

 会議室の空気が少しだけ温かくなる。

 だがその時、使者が駆け込んできた。

「報告! 北方の空に“黒い光”が現れました!」

 アレンが顔を上げる。

「黒い……光?」

 彼の心臓が一瞬だけ強く脈打った。

 刻の核が再び反応する。

 “観測者”の介入――それを、身体が感じ取っていた。

「全員、準備を! 今度は“再建”じゃなく、“防衛”の戦いだ!」

 アレンが剣を掲げ、仲間たちが立ち上がる。

 外の空に、巨大な黒い球体が出現し、光を吸い込むように広がっていく。

 ルクレアの声が響いた。

「選択の時は近い――アレン・クロード。記録は常に、犠牲を求める」

 アレンはその声に答えるように呟いた。

「なら――その犠牲は、俺が引き受ける!」

 剣が光を放ち、風が王都を包み込む。

 新たな戦いが、再び幕を開けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ