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最弱スキル《記録》しか持たない俺、気づけば世界最強の英雄になっていた  作者:
王国再建編

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第82話 観測者の目覚め

 夜が訪れた王都。

 修復の光が街を包み、人々は安堵の笑みを浮かべながら眠りについた。

 だが、王城の地下――封印の間で、異変が起きていた。

 封印の魔法陣が一つ、静かに崩れ落ちる。

 闇の中から現れたのは、白い外套を纏った女。

 銀の髪に、蒼い双眸。

 その目は、世界そのものを“観測”しているようだった。

「やはり……“記録の継承”が行われたか」

 彼女の声は冷たく、しかし美しかった。

 名を――ルクレア。

 原初の記録者が残した、最後の“観測者”。

「世界は再び、動き出した……だが、流れが乱れている」

 彼女は指先で空間をなぞる。

 そこにはアレンたちの姿が映っていた。

 笑い合い、未来を語り合う“人間”たちの映像。

「不完全な記録。人の感情――かつて我らが捨てたもの」

 ルクレアは瞳を閉じた。

「面白い。では、試してみよう。

 “彼”が本当に記録の後継者にふさわしいかを」

 その瞬間、王都の上空に淡い光が広がった。

 まるで誰かが空を覗き込むように――。

 一方その頃、アレンは眠れずに城の塔へと上っていた。

 夜風が頬を撫で、月が静かに輝いている。

「……やっぱり、まだ何か残ってるな」

 刻の核が脈打つ。

 その光が、一瞬だけ人の姿を映し出した。

 銀の髪の女――ルクレア。

「誰だ……お前は?」

「観測者。あなたの“記録”を見届ける者」

 アレンが剣を構えようとするが、その姿は風のように消えた。

 残されたのは、冷たい囁きだけ。

「次に会う時、あなたは“選択”を迫られる――記録するか、破棄するか」

 アレンは空を見上げた。

 その瞳には、戦いの終わりではなく、

 “新たな戦い”の炎が宿っていた。

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