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最弱スキル《記録》しか持たない俺、気づけば世界最強の英雄になっていた  作者:
裏切りの刃編

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52/87

第52話 動き出す影

新章に突入して数日。

俺たちの周囲には、言葉にできない緊張感が漂い始めていた。

「記録」を通じて未来の断片を読み取ろうとしても、そこには霧のようなノイズがかかっている。

――誰かが、意図的に俺たちを撹乱している。

「なぁ、最近ギルドの様子おかしくないか?」

隣で剣を研いでいたリオが眉をひそめる。

「おかしい?」

「補給が遅れてるし、任務の割り振りも偏ってる。誰かが裏で手を回してるとしか思えねぇ」

確かに。思い返せば、ここ数日で小さな“ズレ”がいくつも積み重なっていた。

仲間の間に不信感を植え付けるような噂、情報の漏洩、そして……俺のスキル「記録」では本来消えるはずの未来の断片が、なぜか上書きされているように見える現象。

「……裏切り者がいるのか」

俺は低く呟いた。

その言葉に、仲間たちの表情が凍りつく。

沈黙の中で、ただ焚き火の音だけが夜に響いていた。

俺は拳を握りしめる。

「記録」が示す未来が歪められているのなら、誰かが確実に裏で動いている。

その正体を暴かなければ――このパーティは瓦解する。

そして俺の中で一つの決意が固まる。

「次の任務で、裏切り者をあぶり出す」

燃える焚き火に照らされ、俺の影が揺れた。

その影の中に、確かに“もう一つの影”が潜んでいる気配を感じながら。

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