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最弱スキル《記録》しか持たない俺、気づけば世界最強の英雄になっていた  作者:
仲間集め編

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第12話 毒舌魔法使いリィナ

ガイルに連れられて向かった先は、学園の裏庭にある古びた図書館だった。

 昼間でも薄暗いその場所で、ひとりの少女が机に向かい、分厚い魔導書を読みふけっていた。

 長い銀髪に小柄な体。ぱっと見は儚げな美少女だが――。

「おい、リィナ。こいつがアレン・クロードだ」

 ガイルが軽い調子で声をかけると、彼女は本から目を上げ、こちらをじろりと見た。

「ふーん。暗殺者を倒したっていう、あの“記録スキル”の?」

「そうだ」

 俺が答えると、彼女はため息をついた。

「……正直、期待してないけど。どうせ一発芸みたいなスキルでしょ」

「は?」

 出会い頭からこれだ。俺は眉をひそめた。

 ガイルが苦笑しながら俺の肩を叩いた。

「気にすんな。こいつ、口は悪いが腕は確かだ」

「腕っていうか頭脳だけどね」

 リィナは椅子から立ち上がり、杖を軽く振った。

 すると、彼女の周囲に複雑な魔法陣がいくつも展開し、火・氷・雷の属性魔法が同時に浮かび上がる。

「三属性同時詠唱……!?」

 俺は思わず声を上げた。

 彼女は涼しい顔で魔法陣を消し去り、髪をかき上げる。

「私の狙いは“効率的な戦闘”。一撃で敵を仕留めるために、常に最適な魔法の組み合わせを考えてるの」

「で、どうする? 私を仲間にするの? しないの?」

 リィナは顎を上げて挑発するように言った。

「……さっき期待してないって言ったよな?」

「まあね。でも、少しは興味があるのよ。記録スキルって、工夫次第で面白い使い方ができそうだから」

 彼女の瞳が一瞬だけきらりと光った。

 俺は少し考え、そして頷いた。

「分かった。力を貸してくれ、リィナ」

「決まりね」

 リィナは微笑んだが、その口元にはわずかにいたずらっぽい笑みが浮かんでいた。

 こうして、俺・ガイル・リィナの三人パーティが誕生した。

 戦士、魔法使い、そして記録スキル持ち――。

 まだ始まったばかりだが、これからの戦いに必要な力が、少しずつ集まりつつあった。

 その頃、学園から遠く離れた廃墟で、黒衣の男たちが会話していた。

「王国が奴を守り立てる前に、次の刺客を送る。蛇の牙の名にかけてな」

 月明かりに照らされたその目は、冷たい光を宿していた。

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