第11話 出会いは戦場の後で
暗殺者たちの襲撃から一夜。
学園は騒然としていたが、王国軍の到着で事態は一応の終息を見せた。
だが俺は知っている。これは終わりではなく、始まりだ。
セシリアは王宮に報告へ、ライオットは王国騎士団との連携のために動いていた。
そして俺には、ある考えが芽生え始めていた。
(……これ以上、ひとりじゃ戦えない)
今回の襲撃で痛感した。俺ひとりでは、守れない。戦えない。
だから――仲間が必要だ。
そんな俺の前に現れたのが、金髪の青年だった。
年は俺と同じくらいだろう。剣を背負い、どこか飄々とした雰囲気を持っている。
「お前がアレン・クロードか。昨夜、暗殺者を退けたって話、もう学園中が噂してるぜ」
青年は軽く手を挙げた。
「俺はガイル。剣の腕にはそこそこ自信がある。――で、どうだ?俺を仲間にしないか?」
「……え?」
あまりに唐突すぎて、思わず間抜けな声が出た。
ガイルは笑いながら言った。
「昨日見たぜ、お前の戦い方。剣だけじゃねぇ、魔法まで使いやがって。面白ぇじゃねぇか」
「俺は別に、仲間を募集してるわけじゃ……」
「だろうな。でも、一人じゃ無理だ。お前の目がそう言ってる」
ガイルは真剣な顔になった。
「この国、これからもっとヤバいことになる。俺の故郷も魔物のせいで滅んだ。だから……強ぇ奴と一緒に戦いたい」
その瞳に、俺は少し昔の自分を見た気がした。
「……分かった。共に戦おう、ガイル」
俺がそう言うと、彼は破顔した。
「よし!じゃあもう一人、紹介したい奴がいる」
「もう一人?」
「魔法使いだ。頭は切れるが、ちょっと口が悪い」
新たな仲間の予感に、胸が高鳴る。
――俺の物語が、新しい形で動き始めていた。




