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3/14

81番から120番

81

 あなたの仲間(達)の液化した死体は、あなたの後ろの通路に急速に流れ出す。あなたがその巨人の胸の穴に達すると、あなたは厚いスポンジのようなものが通路のあなたのすぐ左手で吹き出しているのを見る。そのスポンジ状のものが特に異様なのは、普通の液体が広がるようにより低い場所を探して広がったりはせずに、何かの特有のパターンへと成長しているように見える事だ。それは液体というより何かの生き物のようだ。あなたは嫌悪感と共に吐き気をもよおす。

 巨人の体の内側から外側へと開かれている開口部がある。このまま巨人の死体の内部にとどまるよりは、巨人の外骨格に張り付いてその表面を移動した方が良いであろう。不安定に揺れるこの巨人の死体の橋に掴まって、あなたは今はこの大きな亀裂のほぼ真ん中にいる事を見て取る。

「あれ?この巨人、死んでるんだよね?」あなたの心臓は早鐘のように鳴る。というのも、この巨人の死体がビクッと震えたように感じたからだ。この巨人の死体の、鎧で覆われた指が時々ピクッと動く。そういえば、この巨人の肺へと空気が吸い込まれるような低い聞こえているではないか?もしやこの巨人、呼吸してはいないか?

 もしこの巨人が息を吹き返したら、あなたは素早くこの巨人の体を移動して亀裂を渡り切るか、巨人の体から亀裂の下へと飛び降りる他あるまい。

 もしあなたが急いで引き返し、コールドロンの外側の縁へと戻るなら500へ。もしあなたが、既に亀裂の真ん中まで来ているので、このまま「巨人の死体の橋」を進んで亀裂を渡り切るつもりなら334へ。仲間に魔術師がいて、緊急救出の呪文を試すなら431へ。


82

 あなたはミョーグ(マイオーグ)のクエストで見つけた、ホムンクルスの入ったガラスの瓶を取り出す。

「ああ、高貴で寛大な王よ。崇高な威厳をもたらす君主よ。あなたの顔は美に輝いて、空の宝石もあなたの神々しさには及ばない」

 なぜかおべっかを言い始めるホムンクルス。

「黙れ。小悪魔め」あなたは立腹して叫んだ。「これらのドアと、その向こうにあるものについて、知る限り話せ」

「うーん」そのホムンクルスは考え込んだ。「私はその5つのドアそれぞれの奥に何があるか知っています。しかし私はその5つのドアのうちたった一つについてしか説明してはいけない、という制約に拘束されています。もしあなたが説明を聞いた後で私をこの水っぽい瓶から出してくれると約束してくれるなら、あなたに説明しましょう。偉大な王者よ、いかがです?」

 もし彼の申し出に同意するなら311へ。彼の申し出を却下するなら189へ。


83

 そのサソリの群れは、仲間の死体の間に少しの間身をかがめ、尾を脅すように痙攣させる。それから、乾いたゴソゴソいう音とともに、そいつらの体はゆっくりとシワがよって縮みだし、まるでサナギのようになる。

 もし僧侶がここにいれば397へ。いなければ424へ。


84

 あなたの目の前の戦士は少なくとも6メートルの身長はある。彼の肌の色は青白くてまさに凍死しようかという人間の肌の色であるが、彼の動作はキビキビしていて力強い。彼の鎧は大きな氷の板で作られていて、脛当てや兜、肩当てなども氷製だ。この事は彼が氷の鎧を着ている事を意味する。彼の槍は、鋼鉄の硬さを持つ黒い氷の槍で、4メートル以上の長さがある。

 もしあなたが彼と戦う前にアイテムを使いたいなら381へ。すぐ戦うなら513へ。来た道を引き返して逃げるなら278へ。


85

 できるだけ注意して、あなたはその板の上をそろそろと進む。その板が動いた時、あなたのアドレナリンは急上昇する。続いてあなたの足元で、カチッという大きな音がする。あなたは前方へとジャンプするか(481へ)、その場に留まって低い姿勢を取るか(331へ)


86

 あなたは、悪魔が説明した鏡の王冠を取る。それはルーン文字のようなシンボルの描かれた普通のヘッドバンドのように見える。あなたは冒険中いつでも、この王冠をかぶる事ができる(ただし、戦闘中を除く)。王冠をかぶったら、529へ進んで何が起きるか確かめる事。529には戻る番号の指示がないので、529へ行く前に自分がその時読んでいる番号をメモしておく事。あなたのキャラクターシートに「鏡の王冠。かぶったら529へ」とメモしておく事。

 あなたに王冠を渡した後で、その悪魔は硫黄の炎の中へと消える。362へ。


87

 あなたはその両開きの扉を開けて進む。あなたは豪華な大きなホールへと入る。そのホールの壁には、楯と、交差させた武器が飾られている。ホールの反対側には巨大な鉄の玉座があり、醜くてゾッとするような人物が黒いローブを纏って座っている。そいつのフードは後ろへ跳ね上げられていて、悪魔のように歪んだ恐ろしい顔があらわになっている。ぎらつく目と牙と、悪魔のような顔が見える。そのローブからは、甲殻類のようなキチン質の腕が4本はみ出ており、あなたが急ぎ足で歩く音に気づいて立ち上がる。玉座の後ろにはアルコーブがあり、あなたは女性像が燦然とした輝きをもって、そのアルコーブに置かれているのを見る。あれが目的の女神像だろうか?

 玉座の隣には別の奇妙な生き物が立っている。おそらく玉座に居るものの従者なのだろう。黒檀の色をしており、薄い金の網目模様がその表面を覆っている。まるで生き物というより大理石の像のように見えるが、そいつはただの像ではない。あなたの動きに合わせてそいつの頭は動いており、その黒い肌はあなたのトーチを反射して金属のように輝いている。その顔は完全に滑らかであり、その不自然な模様にも関わらずある種の美しさがあるため、あなたはそいつを見てもあまり嫌悪感は感じない。両目には宝石が埋め込まれており、金色に輝いている。

 玉座から立ち上がったその悪魔のような人物は、ヒューヒュー唸る風のような声でささやく。

「ああ、お客人よ。私はオナカだ。時の無い虚無の王だ。そして私は真のマグスの命令で、後ろの女性像を守るよう言いつけられている。あなたは私からその像を奪い取るつもりで来たのだろう?お前さんの考えなどお見通しだ。さぁ、来訪の目的を言ってみろ」

 奴は恐ろしげに笑う。「死の前にせいぜい祈りでも捧げていろ」それから「奴らを壊せ」と後ろに控えている従者のような動く像に身振りを交えて命じる。その黒檀の像は、あなたを値踏みするかのように頭を動かし、ついで前に進み出て、オナカを後方へと庇う。あなたはこいつらと戦わなければならない。20へ。


88

 あなたは今殺したばかりのマギ派の狂信者達の死体を探る。彼らはそれぞれ剣を持っており、その他に2本の弓と20本の矢を見つける。ここでサイコロを一つふれ。出た目の数だけ治療薬の小瓶も見つける。瓶にはそれぞれ一服分の治療薬が入っており、飲むとサイコロ2つふって出た目の合計だけ生命力を回復できる。持っていくアイテムが決まったら、忘れずにキャラクターシートに記せ。

 さて、あなたはこの廃墟の中央に聳える城砦へと入る方法を探さねばならない。あなたは近くの建物を手始めに調べる。ほとんどの建物の入り口は、遠い昔に壊れて入れなくなっていたが、ひとつだけ瓦礫等がなく入れる入り口を見つける事ができた。その入り口の内部は、地下への広い階段が続いている。音がその階段のさらに先の地下道へと反響し、この城砦の内部へと道が続いているようにも聞こえた。他に方法もないので、この階段を降りていく。376へ。


89

 彼はわざとらしく剣の動きを止め、胸の前で腕を組む。

「私は1人でお前達と戦うためにこの魔女を殺したのではない」

 彼は言う。アンゲート語だが、中近東訛りがかすかにある。

「私達は同盟を組むべきだ」

 もしあなたが、彼が動きを止めた隙に攻撃しようとするなら517へ。彼に攻撃せず、真意を問いただすなら371へ。


90

 あなたはいくつかの部屋や通路を通り抜け、ついにドーム状の大きな部屋へと達する。螺旋階段がこの部屋のモザイク模様の床からドーム中心へと伸びている。その階段をのぼるうちに、あなたはドームに占星術的なシンボルが描かれているのに気づく。このドームを作った当時のスパイトの建築家達は、この運命の日を予見していたのだろうか?何世紀も前の話なのに?しかし、描かれた模様を見る限り、どうもそうらしい。

 もしあなたのキャラクターシートにROUTという暗号が書いてあり、その隣に1以上の数字が書かれていれば478へ。そうでなければ130へ。


91

「私はメッセージを持ってきました。偉大なる王よ」とあなたは切り出す。

「黙れ!」オナカは叫んだ。「お前の本当の目的はバレているぞ。私は真のマグス達によって、お前のような者から時の女神像を守るために配置されたのだ。お前を破壊して魂をこの時のない牢獄に撒き散らしてやろう」

 オナカと奴の従者と戦う他あるまい。20へ。


92

 あなたは前に進み出て言った。「やあ兄弟。オレ達はたった今、下のパトロールから戻ってきたんだ」

彼らは疑わしそうにあなたを見ている。

「おやおや?何か不審な者でも居たのかい?」あなたはとぼけて聞いた。

「ああ。オレ達はお前さん(達)こそ不審者だと思っているよ」その農民の中の1人が笑いながら答えた。そいつは明らかに他の人間に比べて脳みそが足りないように見えた。他の農民達はその男を睨みつけた。

「へえ!」あなたは笑った。「そいつは、面白い冗談だ。オレ(達)が不審者だってよ」そして奴らが行動にうつる前に、あなたは奴らに攻撃を仕掛けた。思惑通り、奴らはあっけに取られてすぐには反応できない。152へ進んで奴らと戦え。ただし第一ラウンド、奴らは行動できない。


93

 あなたは来た道を戻る。あのゾッとするような炎の穴ぐらの上にかかった歩道に差し掛かった時、4匹の翼ある蛇が、溶けた溶岩のような目と真っ赤に熟れたオレンジの肌をした奴らが、あなたを攻撃しようと下の炎から上ってくる。

 炎の蛇

 戦闘力 7

 精神力 7

 鎧強度 3

 生命力 21(4匹とも同じ)

 打撃力 サイコロ3つ+3

 機敏度 8

 もしキャラクターの誰かが、奴らからの一撃で15点以上のダメージを受けた場合(鎧強度を差し引く前ダメージで15点以上。ただしダメージを吸収する盾を装備していて、かつその盾が効力を発揮してダメージを吸収した場合は、15点以上だったとしてもそのダメージは無かったものとして扱うので、3へは行かなくて良い)、その打撃で死ななかったとしても3へ進まなくてはならない。炎の蛇は空を飛ぶしあなたより早いのでこの戦いからは逃げられない。奴らを全て倒したら80へ。


94

 細かい胞子の雲が厚い空気となってあなたを包む。あなたはそれを少し吸い込んでしまう。すぐにあなたは、肺が切り裂かれるような激痛に苦しめられる。あなたの吐き出した唾には血と灰色がかった繭糸のようなものが入っているのに気づく。あなたがさっき吸い込んだ胞子は、今や内側からあなたを食べているのだ。

 これ以降、新しい番号に進むたびに、あなたは生命力を1ずつ引いていくこと。キャラクターシートにDISEASEDと暗号を記せ。この恐ろしい病気を止める方法は無い。魔法の治療薬ですら、効果が無いだろう。真のマグス達のこの世への帰還を阻止するというあなたの冒険は、今やあなたの生命力との競争になった。359へ。


95

 あなたは空中に浮いている幽霊のようなものと対峙している。冷たい微笑みの金のマスクだ。まるでクラシカルな劇場で使われるようなマスクの形だ。目と口の部分は緑色の光を放っている。マスクの後ろからは、ヒスイの輪で装甲された5本の太い触手が生えています。それぞれの触手には、焼け付くような金色の炎がパチパチと音を立てる翡翠の杖が握られています。

 もし僧侶がいれば21へ。いない場合、魔術師が緊急救出の呪文を試してみるなら155へ。それ以外の場合は43へ進んで戦う事。


96

 奴らのこの世のものではない王、すなわち真のマグス達の帰還の儀式を完成させるために集中しているので、狂信者の司祭達は攻撃することも防御することも移動することもできない。

 狂信者の司祭達

 精神力 9

 鎧強度 5

 生命力 15(5人とも同じ)

 奴らはそれほど重装備ではないが、儀式の前に奴らが唱えていた防御呪文があるので、鎧強度は5となっている。

 3ラウンド経過しても奴らを全滅させられなかったら、あなたのその時の位置と相手の生命力を記録した上で543へ進め。3ラウンド目が終了する前に5人全員倒したら190へ。


97

(椅子に座ったキャラクター)その椅子に座るや否や、目の前の球がかすかな赤い光を放つ。突然あなたは両手足を鋼のバンドで縛られたような感覚を覚える。あなたは自分の体を見下ろし、赤い火花をちらす見えない蜘蛛の巣のようなものがあなたを覆っているのを見る。あなたが椅子から立ち上がるのを阻止するために体を動けなくさせているかのようだ。そして目に見えない針があなたの頸静脈を突き刺す。血をすする幽霊のような音が聞こえる。

 数秒のうちにあなたは血を全て吸われてしまう。早いが激しい痛みをともなう死をあなたは迎える。

 複数で遊んでいて、生き残ったキャラクターがいる場合、仲間の死体から必要なアイテムを持っていくことができる。生き残ったキャラクターがいる場合は50へ進んで冒険を続けること。たった一人でプレイしていた場合、あなたの冒険はここで終わりだ。


98

 あなたはホムンクルスの言葉を思い出し、今あなたの脳に囁いている言葉は単なる嘘、人を陥れるごまかしであると知る。魔法の罠があなたにかけられていたのだ。しかしあなたは騙されない。294へ。


99

 青いロッドを持っていれば241へ。そうでなければそのドアは開く。473へ。


100

 そのドアは開き、苔に覆われた部屋の、とりたてて特徴はない部屋が現れる。その部屋には他にドアは無い。反対側の壁には二つの泉があり、噴水口のすぐ下にある広い排水溝へと水を流している。そして右手の角には、上へとのぼる階段がある。近くへ寄って見てみると、あなたはその2つの噴水に獰猛な悪魔の彫刻がされているのに気づく。水は悪魔の口から出ていて、すぐ下の悪魔が持っているボールへと注がれている。噴水は両方とも大理石でできている。2つの噴水の間の壁には、短い詩が刻まれている。

   全員水を飲まなければならない

   祝福か呪いか、どちらに傾くか決めるため

   禍福はあざなえる縄のごとし

 もしあなたがこの泉の水を飲んでみる気なら、パーティで遊んでいるなら全員で飲まなければならない。飲む気なら、左手側の泉か(344へ)右手側の泉か(339へ)決めよ。

 泉には手をつけず階段を上がるなら206へ。


101

(石槌を振るうキャラクター)あなたは大きくストーンマレット(石槌)振りかぶり、百目鬼を攻撃しようとして失敗し、壁に石槌をぶち当ててしまう。石槌(ストーンマレット)はあなたの手の中で壊れる。この石槌は、このような乱戦で扱うには脆すぎた。ストーンマレットをキャラクターシートから消せ。あなたは突然自分の武器を失って茫然としてしまうので、1ラウンド分の行動を無駄にしてしまう。他の武器または素手で戦うことはできるが、攻撃は次のラウンドということになってしまう。

 では324へ戻って戦うこと。


102

 ここに来る前の番号を控えたかどうか確かめよ。ここには進むべき番号の指示は無い。

 さて、複数キャラクターで遊んでいる場合、誰がその嗅ぎタバコを試す?特に決めて無かったなら、バトルオーダー1番のキャラクターが試す。その嗅ぎタバコは、強い香辛料の香りがし、即座に激しいくしゃみを引き起こす。明らかにこの嗅ぎタバコには、何らかの麻薬か催眠薬の類が入っている。あなたの周りのものは全て色鮮やかに見えるようになり、何か非現実的なものに見える。あなたはめまいと軽い吐き気を感じるが、すぐにそれは奇妙なリラックス感へと変わる。

 他の状況下では、このような物の見え方は有用かもしれないが、どんな利点があったとしても、頭が混乱するような感覚と気だるさから来るマイナスの方が大きい。戦闘力と機敏度からそれぞれ4点ずつ引き、精神力に1点を加えよ。この効果は冒険終了まで続く。

 この嗅ぎタバコには、治療の成分も入っていたに違いない。あなたが負っていた傷は全て癒えた。生命力をランクの最高点にまで戻せ(あなたがランク6の戦士なら、生命力を36に戻す)。嗅ぎタバコは、パーティ全員で吸う分ある。望むキャラクターがいれば、試して良い。

 さて、あなたには急ぎのクエストがあったはずだ。なんだっけ…?ああそうだ。真のマグス達の復活を阻止することだ。ここに座ってリラックスしたいという誘惑と戦いながら、あなたは冒険を続ける。ここへ来る前の番号へ戻れ。


103

 あなたは前へ向けて助走をつけて走り、全力で可能な限り遠くへと跳ぶ。あなたが橋の端からジャンプするのとほぼ同時に橋自体が崩れ、足元の地獄のような暗闇へと橋の残骸が落ちていく。あなたは恐怖で叫びながら亀裂の反対側の壁が恐ろしい速さであなたへと迫ってくるのを見る。あなたは壁に激突し、骨折しそうなほどの衝撃が全身にかかる。奈落の底のような亀裂の底へと落ちないように必死になって壁にしがみつく以外、あなたにできることはない。数秒後、あなたはなんとか壁をよじ登り、反対側の床の上に身を乗り出す。あなたはやってのけたのだ。あなたの目の前の廊下は大きな部屋へと続いている。107へ。


104

 あなたは慎重にその石板に乗る。あなたの体重でその石板が動いたので、あなたは恐怖で心臓が縮みあがる。あなたの頭上の天井で、ポキっという大きな音がする。あなたは真上へジャンプしようとするか(453へ)、それとも素早く石板のヘリへと走るか(507へ)


105

 あなたはツイてなかった。そのレバーは鳥の機械の動作を停止させた。その鳥は石のように真っ逆さまに落ちる。あなたは狂ったようにレバーを動かすが、なんらかの理由で機械の鳥は再び翼を動かすことはなかった。コールドロンの底の溶岩が迫る。30秒ほどで、あなたは数千メートル落ち、地殻とマントルの境にあるコールドロンの底のマグマへとものすごい速さで突っ込んでしまう。あなたの冒険はここで終わる…。


106

 キャラクターシートにWONDERLANDという暗号が記されているか?もし記されていれば128へ。記されていなければ514へ。


107

 その部屋の向こう側の壁には、大きなアーチ天井を持つ通路がある。その通路の周りには、帯状の装飾がされていた。通路の向こう側には青みがかったもやが見える。その通路の装飾は、さまざまなものが彫られていた。色々な神や魔物のようなものの頭や、幾何学的な模様、意味のよく分からないシンボルなど。しかし、通路の床に彫られているものはもっと奇妙なものだった。チェスのようなゲームを模したものだったが、縦横3マスの合計9マスしかない。そのマスのいくつかは、その上にコマが乗ると自動的に壊れるルールのゲームのようだ。具体的には、1番手前の列と2番目の列は、左右のマスの上にコマが乗ると壊れる。真ん中のマスにコマを置くと安全なようだ。最後の列は反対に、真ん中のマスにコマを置くとそのマスが壊れ、左右どちらかのマスに乗せれば安全らしい。安全なマスを繋げると手前から見てYの字になるようだ。

 ここには他に興味を引くものはない。通路の先にある青いモヤに進む以外、方法はないようだ。肩をすくめ、あなたはそちらへ向かう。149へ。


108

 かび臭い黒い突風の真ん中で、最後の死の天使達は下の闇へと落ちていく。もし戦いの最中に死の天使の目を見てしまって死んだキャラクターがパーティの中にいれば487へ。そうでなければ階段をのぼって182へと冒険を続けよ。


109

 あなたの夢の中で冒険は続く。だがそれは所詮夢の中だ。そのニンフ(妖精)の魔法であなたは1000年の眠りにつく。真のマグスの帰還を阻止し、来るべき千年紀をその帰還したマグス達の圧政から解き放とうとするあなたのクエストは失敗に終わった。1000年後、あなたが目覚めた時、世のありようは眠る前とは大きく異なっている。帰還した5人の真のマグス達はその支配を地球全域の人類に対して行うまでになっており、その政策は過酷で非人道的で、この世は人類全員にとって際限の無い地獄のような場所へと変わり果てている。まさにそこは地獄そのものだった。あなたのクエストは失敗に終わったのだ…。


110

 あなたは、いくつかの跡がその地下貯蔵庫の床についていて、大きな樽の正面でその跡が途切れているのに気づく。近寄って調べてみると、その樽のすぐ手前の床を開けると思われる、隠されたレバーを発見した。

 もしレバーを操作してみるなら523へ。レバーには手を触れず、先を急ぐなら255へ。


111

 小さい槍が無数にあなたの左手の壁から飛び出してきたので、あなたは慌てて床に伏せる。槍があなたに刺さる前にうまく伏せる事ができたので、槍はあなたの頭上を越えて反対側の壁に次々に当たり、ガチャガチャと音を立てる。安堵のため息をつき、あなたは立ち上がる。

 さて、あなたは次に目の前にある大きな石板、さっき槍が飛び出してきた左手の壁に隣接する石板であるが、その石板へ移動するか(337へ)、あなたの右手の、依然として最前列ではあるが右手の石板に移動するか(548へ)、あるいは対角線上に進み、9枚の石板のうち真ん中の石板にのるか(542へ)


112

 あなたがエメリタスだと思っていたモノは、ずんぐりと太った姿に変えながらあなたの方へ突進してくる。その姿は巨大なカタツムリを連想させた。あなたが戸惑った事には、そいつがあなたの記憶を盗んで、あなたの家族や友人などの幻影をあなたに見せながら襲ってくる。知り合いの姿を見せて戦意を挫こうというのだ。

 戦士以外のクラスのキャラクターは、急に知り合いや家族の顔がそいつの表面に見える事で戸惑うので、この戦いの間だけ、戦闘力と機敏度を1ずつ減らすこと。戦士は日頃の鍛錬の成果で、この失点を免れる。

 幻覚使いの怪物

 戦闘力 8

 精神力 9

 鎧強度 0

 生命力 56

 打撃力 サイコロ3つ

 機敏度 12

 そいつはツノであなたに打ち掛かるだけでなく、4つの呪文を知っていてそれを戦闘中に使う可能性がある。各ラウンドでサイコロを1つふって奴の出方を決めよ。なお戦闘開始時には奴は呪文の準備はしていない。また奴が呪文を使う時は成功判定には、サイコロを2つふる必要がある。

 1か2ならば、ツノによる物理攻撃

 3ならば、奴は怒りのあまり、行動できない(このラウンド、奴は行動できない)

 4から6ならば、呪文の準備、または唱える。

 奴は盲目的服従、死の接触、雷撃そしてバンパイアの呪文を知っている。魔法を使う場合には、さらにサイコロを一つふってどの呪文を使うか決めよ。1は盲目的服従、2か3は死の接触(隣接したマス目に誰もいない時は、代わりに盲目的服従)、4か5なら雷撃、6はバンパイアだ。

 この戦いからは逃げられない。奴を倒したら483へ。


113

 あなたは気付かぬうちに背後をとられた。一瞬の気の緩みを呪いながら振り向く。風化した手すりを背にした今の状況は、考えられる中では1番不利な状況だ。あなたに向き合っているのは2人の人物だ。全身を複雑なイレズミで覆っている冷たい笑顔を浮かべている女性と、背の高い男性のターシム人の戦士だ。

 さっきの言葉はこの女性の発したものだった。どうやってこちらの考えを知ったのだろうか?

「どうやって考えを知ったか、ですって?」彼女は意地悪そうに微笑む。「私はザラ・マンティス。心を読む者さ」

 あなたは彼女について聞いた事があった。エンフィドールの高名な魔女だ。彼女のイレズミは、彼女と契約した悪魔が彼女の敵を打ちのめすのに使われている、という噂を聞いた事がある。

 彼女は頷く。「でも残念ね。あなたはその噂の力をみる事はないわ。別の方法で倒すから。爆発の呪文による死よ。数秒とかからずあなたは燻った灰の山になるわ。私達のあるじの帰還の脅威とならないためにね」

 ザラは両手を上げる。ゆらめく灰色の超自然の光が、ほくそ笑む彼女に不浄な呪文の力を与える。彼女が呪文を放つ前に攻撃する暇はなさそうだ。どう動いても呪文の方が早い。彼女の後ろではターシムの戦士が剣を抜いた。しかし、この呪文であなたが倒されれば、彼の戦う相手はいないはずではないか。26へ。


114

 そのドアは、あなたがどうやっても開ける事はできなかった。119へ戻って選びなおすこと。


115

 あなたはその洞窟の向こうの縦穴を見上げる。思えばここから落ちてきたのだ。だがハシゴなどはない。どうやって上へ戻るというのだ。チリがあなたの周りで渦を巻きながら上方へと巻き上げられており、あなたの衣服は風ではためいている。

 もしあなたが体を小さくする魔法の飲み薬の瓶を持っていたら145へ。飛行の呪文を知っており、使ってみるなら164へ。あなたが僧侶なら、空中浮遊で上へ戻れるが、仲間を抱えて浮遊する事はできない。僧侶で、空中浮遊を試してみるなら288へ(複数でプレイしている場合、仲間を置き去りにする事になるが、戦士と違い僧侶はそのような行動をとっても、ゲーム上のペナルティは無い)。どれも選べないなら158へ。


116

「ドラゴンさん。素晴らしい宝を守っておいでですね」あなたは称賛の口調で言った。「こんな洞窟の中に隠しておくにはもったいないほどですね。どこか山の上に陳列した方が、泥棒の手も届かず安全なのではないですか」

 そのドラゴンは、あなたを燃え盛る石炭のような目で見た。

「わしには選択の余地がほとんどない。」ドラゴンはついに口を開いた。

「かつてわしはファフニールという名で、わし自身が人間だった。しかしわしは自身の欲望の罰を受けたのだ。」

 奴は宝の山の上で身をよじらせて、あなたに後味が頑丈な鉄の鎖でしっかりととめられているのを見せた。強力な南京錠が後足の鉤爪の周りでしっかりととめられていた。

 もしあなたが大きな鍵を持っていたら、このドラゴンを解放してやってもいい(178へ)。それ以外の場合は、このドラゴンを攻撃するか(524へ)、この場を離れるか(17へ)決めよ。


117

 その小屋は、ほとんど崩れそうだ。中には粗末なベットに横たわっているしなびた人間の死体が一体横たわっていた。いくつかのパンとポットがが棚に他の身の回りの品と一緒に乗せられており、世捨て人の生活を偲ばせる。その死体が首にかけているアミュレット以外、ここには興味を引くものは無い。そのアミュレットは、金、銀、銅のコインが一つずつついている。欲しければ持っていって良い。

 この後、小屋の隣の神社を調べてみるか(408へ)、あるいは船まで戻って川を遡って進むか(282へ)決めよ。


118

 SELENEという暗号が、キャラクターシートに記されていれば209へ。さもなければ156へ。


119

 さあ、どのドアを開けて先へ進むか決めよ。レッドデスを象徴する赤いドアか(203へ)、ブルームーンの青いドアか(264へ)、ギフトスターの金のドアか(354へ)、ホワイトライトの白いドアか(330へ)、プレイグスターの緑のドアか(264へ)。

 ドアを選ぶ前に、もしあなたがここまでの冒険でホムンクルスの入った瓶を手に入れていたら、ホムンクルスに助言を求めても良い(ただし、既にホムンクルスに助言を求めていた場合には、この選択肢は選べない)。ホムンクルスに助言を求めるなら82へ。

 しかしながら、あなたが既に赤、青、白、緑、金の5つのロッド(杖)を持っていたら、541へ進め。


120

 オナカは倒れるや否や、奴の体と奴の存在の痕跡は現実の世界から消え始める。そして後には何も残らない。跡形もなく消えたのだ。あなたは目的の女神像のあるアルコーブへと向かう。その像のすぐ上に、壁からぶら下がっている上質なイチイの長弓がある。持ち手は象牙で、力のルーンが刻まれている。そのすぐ下にはエナメルの矢筒があり、中には5本の矢が入っており、働く人の絵と力のルーンが刻まれている。これらは魔法の品である。この弓を使って射撃を行う場合、戦闘力が1点増える。また、矢は命中すればサイコロ1つ+3のダメージを与える。喜びとともに、あなたは女神像へと手を伸ばす。539へ。

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