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2/14

41番から80番

41

(僧侶)かつてクラースの吟遊詩人から聞いた古い伝説が心に浮かんだ。その伝説は、古代のスパイトの都のすぐ北にある古代の巨大な山脈の丘陵地帯で巨人が眠っているというお話に関係があったように思えました。巨人の体は二つの丘の間の谷間全体に広がっていました。巨人はぐっすり眠っているので、普通に人が通過しても目を覚まさないが、新しい靴を履いてその巨人の上を歩いた場合のみ、巨人は目を覚ましてしまう、という話であった。69へ。


42

キャラクターシートにCHIROGRAPHと暗号が記されていたら366へ。それ以外は177へ。


43

 通路があまりにも狭いので、この奇妙な怪物と戦えるのはバトルオーダー1番のキャラクターだけだ。ただしもし複数で遊んでいて、バトルオーダー2番のキャラクターが盗賊だった場合には、盗賊はバトルオーダー1番のキャラクターとその怪物を飛び越して背後からその怪物に攻撃を仕掛ける事ができる。

 デーモンロード

 戦闘力 12

 精神力 12

 鎧強度 3

 生命力 90(ここまでの戦いで傷を負わせていた場合、その分を差し引け)

 打撃力 サイコロ3つ(5回攻撃)

 機敏度 12

 その怪物は1ラウンドに5回攻撃を加えてくる(5本のワンドを使って)。このワンドは通常の武器ではなく魔法のエネルギーとして扱い、これによってダメージを受けた場合には、鎧は役に立たない。

 もし魔術師がいて、戦いの最中に呪文を使うつもりなら、155へ進まなくてはならない。来た道を戻って逃げるなら448へ。この怪物を倒せたら438へ。


44

「わしに敵対するのは無駄な事だ」マグス・トールは言った。「もはやお前達に勝ち目はない」

 あなたは舌打ちした。

「勝つか負けるかは重要ではない。お前の邪悪に敵対する事だけが目的だ。ずっと前から、それだけが目的だったのさ」

「わしはほとんどお前に同情さえしている。」奴は皮肉な冷たい笑を浮かべながら言う。「クエストを実行する過程で、お前達はわしと同じくらい、通常の人間のタガから外れて人外の怪物へと変わっていったのだからな」

 マグス・トール

 戦闘力 12

 精神力 8

 鎧強度 3ただしブラッドソードまたは死の剣の一撃に対しては0

 生命力 50

 打撃力 サイコロ8つ

 機敏度 12

 奴はミラージュボルトという呪文を、準備状態を経ずに使える。また成功判定のサイコロを振らずに自動で成功する。これは攻撃魔法として扱い、ダメージはサイコロ7つ分である(鎧は有効)。なおターゲットは単体である。複数でプレイしている場合、奴はブラッドソードを持っているキャラクターにミラージュボルトを放つ。ブラッドソードを持っているキャラクターが戦士の場合に限り、ミラージュボルトのダメージは半分になる。他のクラスのキャラクターがブラッドソードを持っている場合には、ダメージ半減の恩恵は無い。

 毎ラウンド終了時に、マグス・トールの精神力に1点、生命力に25点を加えよ。生命力は50を超えて大きくなり得る。奴の「人外の」の言葉通りかどうかは知らないが、魔術師の盲目的服従はなぜか奴には効果がある。奴の精神抵抗を破る必要はもちろんあり、精神力8からスタートで毎ラウンド1ずつ上がっていくので、かけるのは容易ではないが。うまくかける事ができたら、奴に無抵抗を命じて棒立ちにさせ、急所を刺して勝っても良い。

 もし勝てたら550へ。


45

 あなたは気持ちを鎮めると、屋上のへりへと急いだ。「アラーは偉大なり」カルナズは叫び、空中へと身を踊らせた。カルナズは闇に飲まれるまで、静かに落ちていった。

 最後の祈りを手短に済ませ、あなたも彼を追って飛んだ。あなたの後ろでマグス・トールが長い絶望的なうめき声をあげた。皮肉な事に最後の瞬間、何よりもあなた、彼の最大の敵であるあなたが死なない事を願った。

 風がうなり声をあげてあなたの後ろへ吹きすぎていく。地面に激突した衝撃は感じなかった。あなたの死亡がマグスの復活に、まだゆらめく幻影に過ぎなかった奴の存在に破滅をもたらした。この世に顕現するために拠り所とする他の精神は近くにはなく、奴は破壊された。

 あなたの死の眠りは長くはなかった。トランペットの音色があなたを目覚めさせた。カルナズが隣にいる。「私達は生き返った」カルナズが体を起こしながら言う。「そして全ての死者が同じように生き返る。今日は審判の日。そして私達は私達の造物主の前に立つために呼ばれるのだ」

 550へ


46

(盗賊)あなたのように賢い者には簡単な謎かけだ。その悪魔は、奴の檻が「不快ではない」と言った。なぜならそれは岩塩でできているからだ。あなたは岩塩の塊を一つ手に取り、自らの荷袋へと押し込んだ。重要なものでない限り、悪魔はそれに言及しなかっただろうということを確かめるため。この岩塩は、一つの持ち物として数えよ。

 おそらくこれがあの悪魔があなたに贈ろうとした物だったのだろう。その贈り物とは「金よりも価値があるが海の塩水と同じくらい豊富」。確かに人は塩なしでは生きていけないから、ある一定の状況下では金より貴重だし、海水に含まれているので、それと同じくらい豊富と言っても間違いではないが、巨大な敵を倒せるとは一体?この悪魔の説明は、嘘が混じっている可能性がある。今、あなたはおそらく、奴から他の何かを得る事ができるが、説明は疑ってかからなければならないだろう。323へ。


47

 急いでその体を探り、3本のガラス瓶に入ったポーションを見つける。これらのポーションはそれぞれ生命力をサイコロ2つ分回復する。あなたはこのポーションを戦闘中以外なら、いつでも飲む事ができる。

 また望むなら狂信者達の武器も持っていける。これらは魔法の武器ではない。奴らは剣を一本ずつ持っている。望むなら持って行っても良い。

 130へ。


48

 キャラクターシートにGELIDという暗号を記せ。

 あなたはカタクラフトの体を探って興味深いアイテムを探す前に、その体は小さい光の明滅を始める。その体から氷のもやがたちのぼり、冷気があなたを後ろへ退かせる。突然、氷の突風があなたを襲い、それがおさまった時、カタクラフトの体は消えていた。あなたは自分の髪についた氷のカケラを払い落とし、ブロンズのドアの向こうへと行く。あなたは全身の力を込めてそのドアを押す。ドアはゆっくりと開いていく。58へ。


49

「愚か者め」彼は小声で罵った。「私達は共通の敵に対して同盟を組むべきだ。私を攻撃する事で真のマグスの目的を助ける事になるんだぞ。それが望みなのか」

 ターシムの戦士

 戦闘力 13

 精神力 10

 鎧強度 0

 生命力 100

 打撃力 サイコロ9つ

 機敏度 11

 もし彼を殺したら517へ。降伏するなら528へ。4ラウンドたっても戦い続けていれば、その時のお互いの位置を記した上で482へ。


50

 その椅子の前の5つのクリスタルのボールは、魔法の力で輝いている。あなたが聞いた幽霊のような声は、このホールの端の石の顔から発せられている。まるでそれが、5つの光るクリスタルボールが光る魔法の維持に何らかの寄与をしているように見える。疑いようもなくこれらは古代の真のマグス、この200年間で類を見ない魔術師である彼ら真のマグスのためのものである。このクリスタルボールの力があなたに何をもたらすかを示す物は何もない。

 もしあなたが、黒いコウモリのシンボルのついた椅子に座ってみるなら380へ。剣のシンボルのついた椅子に座るなら250へ。三日月のシンボルの椅子を試すなら118へ。目のシンボルの椅子に座るなら254へ。稲妻のシンボルの椅子に座ってみるなら10へ。これらの椅子を調べるのはもう十分だと思うなら460へ。


51

 あなたは地獄そのものの光景にまたがる薄い歩道へと踏み出す。まるで固い熱の壁に歩き入るように感じる。熱い空気の突風があなたを揺さぶる。あなたが入った部屋は深い穴で、薄い石の道がその穴を横切って反対側のドアへと続いている。見下ろすと下では、燃え盛る炎があなたに届かんとばかりに炎の舌を上げているのが見える。おや?あれはなんだろう?

 あなたが炎を調べているうちに、炎はあなたの下で動きながら何かの形を作っていく。炎の悪魔が物欲しそうにあなたを見上げ、翼ある炎の蛇がその鼻先から炎を吹き出しながら上がってくる。そして恐ろしい事に、あなたは人間の男女が炎で燻る服を着て、恐ろしげにふらふら歩いたり、炎の真ん中で身を寄せ合って横たわったりしているではないか。炎はこれらの犠牲者を焼き尽くしたりはしない。しかしながら彼らの叫び声から判断すると、彼らは炎の猛烈な熱を感じているようです。炎の悪魔と炎の蛇は、不浄な光をまとい、彼らの哀れな犠牲者達を拷問しているようです。あなたは嫌悪感とともにゾッとして、部屋の反対側へと急ぐ。この地獄の光景から逃れたくて。この煉獄のパノラマが、あなたをも白熱の地獄へと引きずり込もうとする前に。373へ。


52

 死ぬとその生き物の姿が部分的に見えるようになってきた。それは巨大な虫のような生き物で、ガガンボに似ている。奴らが放っていた胞子は奴らの細い鼻先から出ていた。あなたが見下ろすうちに、奴らの死体は、マッチ棒の手足と蜘蛛の巣状の羽の山へと崩壊していった。

 もしあなたが踵を返してきた道からこの庭園から出ていくなら276へ。枯れた下生えの中をこの庭園のようなものの奥深くへと入ってみるなら489へ。


53

(魔術師)その呪文の下では、魔法の武具道具は紫のオーラで光って見える。あなたはそのオーラが見えるので、この広大な武器庫から、以下の魔法の品々を見つける。複数でプレイしている場合、誰がどれを持つかあなたが決定して良い。

 魔法の楯:この楯を装備している時に攻撃を受けたら、サイコロを1つ振る。出目が1ならばダメージの全てをこの楯が吸収するので装備者はいかなるダメージも受けない。これは魔法や飛び道具でのダメージにも適用される。

 妖精説得の指輪:あなたがファルタインと取り引きする時、この指輪が助けになる。ファルタインと取り引きする際にサイコロを一個振る。出目が1から4ならば、ファルタインはあなたから何の代償も貰わずにあなたを助ける事を強制される。出目が5か6ならば、ファルタインはあなたからこの指輪をひったくり、すぐに異界へと逃げてしまう。この指輪は、魔術師以外のクラスには、何の意味もない。

 サイレックスの魔剣:この伝説の武器は、これを操る者の戦闘力と打撃力に1点ずつ加える。またこの魔剣は、1日3回、所有者の命令で雷撃の呪文を使う。所有者は魔術師でなくてもよく、成功判定のサイコロも振らずに即座に効果を発揮する。その場にいる全ての敵に、サイコロ2つ+2のダメージを与える。鎧は有効。この本の冒険では、日をまたぐ事はないので、魔剣の雷撃は冒険中3回しか使えない。所有するキャラクターは、キャラクターシートに使用状況をチェックする事。

 エレクトラムの鎧:この鎧の鎧強度は2で、魔術師はこれを着ても呪文は使える。加えて、戦闘後に着用者が1点以上ダメージを受けていたら、この鎧は回復の力を放ち、サイコロ2つふって出目の合計分だけ着用者の生命力を回復させる(ただし、ランクで決められた上限を超える事はない)。戦闘から逃げた場合には、回復しない。戦闘に勝つ事が、この鎧の回復の力を使う条件となる。

 魔法の投げ槍:これは1回の戦闘で一度だけ使える。射程は3マスで、サイコロを2個ふって投げたキャラクターの戦闘力以下であれば命中し、サイコロ3つ分のダメージを与える(鎧は有効)。クラスによらず使用可能。一度投げた槍は、戦闘終了後回収する事ができる。

 魔法の弓:この弓から放たれる矢は、サイコロ2つ分のダメージを与える。


 もしあなたが、ファルタインの助けを得てこれらのアイテムを見つけた場合には、サイコロを一個ふってファルタインがこのうちどれを報酬として持って行ってしまうのか決めよ。1の目なら魔法の楯、2なら妖精説得の指輪、3ならサイレックスの魔剣、4ならエレクトラムの鎧、5なら魔法の投げ槍、6なら魔法の弓である。

 

 どのアイテムを持っていくか決めたら、キャラクターシートに忘れずに記す事。その能力も合わせて記しておく事。先へ進む用意ができたら14へ。


54

 塩が奴の鎧を覆うや、カタクラフトは冷たい憎悪の目をぎらつかせた。すぐに鎧は溶け始め、あなたが奴に有効打を加えるごとに氷の厚切が鎧から剥がれ落ちていく。あなたがカタクラフトに攻撃を命中させるたびに、奴の鎧強度を1ずつ減らせ(最低値は0)

 カタクラフト

 戦闘力 8

 精神力 8

 鎧強度 5

 生命力 90

 打撃力 サイコロ6つ

 機敏度 8

 来た道を戻って逃げるなら218へ。奴を倒したら48へ。


55

 もしあなたがその老人のクエストについて尋ねるなら234へ。老人と話をしようとせず、向きを変えて来た廊下を引き返すなら302へ。


56

 あなたはぶっきらぼうに、ギフトスターの神託者に何かを与えるのを拒否する。「好きにしろ」ギフトスターの神託者はそう言い、その顔はあなたの視界から消え、金色の光は無へと沈む。他には何もないので、あなたは階段を登って先へと進む。206へ。


57

 あなたはそのマスクを被せる。何もおきない。実際、あなたがそのマスクに何をしても何もおきない。あなたはそれらをあらゆる順番で並べ直す。しかしあなたは、魔法を発動させる仕掛けを起動し損ねたように見える。仮に何らかの仕掛けがあったとして、の話だが。

 肩をすくめ、あなたはドアへと向かう。188へ。


58

 ブロンズのドアを越えてあなたは細い塔に囲まれた吹きさらしの広場に出る。開かれた夜空に向かって伸びる過去のタワー群を見上げると、まるで松の森の中で夜空を見上げているような感じがする。あなたは光り輝く5つの真のマグスの星、この都市の上空で有害な合を成そうとしている真のマグスの星達を見つける事ができる。それらの星の光は、あなたに改めて緊急事態である事を思い起こさせ、彼ら真のマグス達のこの世への帰還を阻むために急がねばならない事を気づかせる。

 この広場の中心には丸い光で照らされた演壇がひとつある。あなたはその丸い光の光源を見る事はできない。光源に代わる何らかのものがあるのだろうか?なんとなくそれはあなたに、空中浮遊やテレポートの魔法を連想させた。もしあなたが演壇にのぼってみるなら485へ。踵を返して洞窟へ戻り、他の道を探すなら276へ。


59

(縮小薬を飲んだキャラクター。複数でプレイしていて、誰が飲むか決めてないなら、バトルオーダー1番のキャラクターが飲む)あなたは縮小薬を飲んだ。身長が数センチにまで縮む事で、その鳥のようなモンスターのビーズのような目から逃れようという算段だ。しかし不幸にも奴らはカラスと同等の鋭い視力を持っている。一匹が襲いかかるとあなたをその鉤爪で引っ掴んだ。身長だけでなく力も減っていたのであなたは脱出できない。そいつは屋根の垂木へ舞い戻ると、あなたの頭をその鋭い嘴でひねり、血まみれの死体を階段に撒き散らした。

 あなたは死んだ。そしてあなたが持っていた装備は全て失われた。複数でプレイしている場合、生き残ったキャラクターはこの鳥の魔物に対抗するために、ブラッドソードのパワーを試す事ができる(23へ)。さもなければ、その鳥の魔物と戦うために階段をのぼる(390へ)


60

 あなたは、一見意地悪そうに見えるその村人達を信用せず、村に立ち寄らず先に進む。すぐにあなたは森の端を出て、目の前の丘陵地帯を伴う険しい山の背の道を見る。その頂上のうちの一つには、ちょうどファランタールのミョーグ(マイオーグ)があなたに告げたような不吉な外見の城がある。

 もし僧侶がいたら41へ。いなければ69へ。

 

61

 その中には黒い外套が入っていた。望むなら、持って行って良い(この場合、キャラクターシートに忘れずに記す事)。もしあなたが他の棺を開けたいなら63へ。棺に構わず、迷宮の奥へ入っていくなら2へ。


62

 あなたは、その石の棺の蓋を持ち上げた。それは驚くほど簡単に持ち上がった。中には、死後長い時間経過した女性の死体があり、干からびてシワがよった皮が骨の上にピンと張り巡らされている。長い髪が遺体の胴体を覆っている。彼女は、かつては上等だったであろう黄色と緑の服を着ている。彼女の骨ばった手には、100と記された緑のロッド(杖)が握られている。あなたはその緑の杖を取ると、その女性が襲ってくるかもしれないという考えからすぐに後ろへ飛び退る。しかし、何もおきない。その女性の死体の手足がピクピクと動き出す事もなければ、彼女の長い間閉じられていた目が開く事もない。しおれた両腕が、返せと言わんばかりに伸ばされてくる事もない。キャラクターシートに緑のロッドと、100という数字を記す事。複数でプレイしている場合、パーティでもっとも機敏度の高いキャラクターはサイコロを2つふり、出目の合計を機敏度と比較せよ。たった1人で冒険している場合、同様にサイコロを2つふり、出目の合計と自分の機敏度を比較すること。出目の合計が機敏度と同じかそれ以下なら194へ。機敏度を上回った場合は139へ。


63

 もしまだやっていなければ、鉄の棺を開ける事もできるし(61へ)、金の棺を開けても良い(187へ)。銀の棺を開けるなら462へ。銅の棺を開けるなら160へ。ブロンズの棺を開けるなら19へ。

 もし僧侶がいたら191へ進むこと。棺を調べるのはもう十分という事であれば、迷宮のさらに奥へと進む。この場合は2へ。


64

「この胸の悪くなるような混合物を飲めだって?」あなたは信じられない、とばかりに叫んだ。「明らかに死の劇薬じゃないか。これがお前の感謝の印なのか?」

「お前は早く満足のいく使命の達成を望んでいた」

 悪魔は憤りながら答えた。

「この蛇毒を煎じ、ナイトシェードを発酵させ、ラザロの傷口の膿を混ぜて作った悪魔の飲み物よりも早く効果の出るものはない。そして満足と言えば、私は定命の者の断末魔の苦しみを見る事が1番の満足なのさ。お前が薬を飲まないなら、代わりに私の手で死を与えてやろう」

 悪魔

 戦闘力 9

 精神力 9

 鎧強度 1

 生命力 105

 打撃力 サイコロ5つ+2

 機敏度 7

 ふりかえって、やってきた橋を戻って逃げるなら448へ。奴に勝ったら362へ。


65

 何をしようとプレイグスターへの部屋のドアを開ける事はできなかった。119へ戻って選び直す事。


66

「ホワイトライトは知恵の所有者だ。これについては、風に注意せよ。恐るな。全てを忘れて跳べ!。そしてそのパターンを調べて記憶せよこれが全てだ」150へ。


67

 王が合図をすると、召使い達があなたの方へ行き、あなたの金のゴブレットに芳醇な香りのワインを注ぎ、あなたの目の前の皿に良い香りのする食べ物を盛り付ける。すぐにあなたの口の中には食欲を感じてよだれが出そうになる。

「来なさい。食べて、飲むがいい。そしてお前の話を聞かせてくれ」

 とボルト王は言う。

 あなたは、これらの物を飲み食いするか(122へ)、食べ物には手をつけず、あなたの冒険のブラックリンデン城(黒乗峠城)の話をするか(369へ)。あるいは、あなたは何かがおかしいと感じ、ボルト王へと飛びかかっていくか(544へ)


68

 あなたはそいつに攻撃しようと飛びかかる。その幽霊は恐怖の金切り声をあげ、その声はあなたの鼓膜を害し、あなたはちょっとの間、ショックで動きが止まる。その幽霊はその間に、しわがれた乾いた甲高い笑い声とともに消える。あなたはその部屋を探すが、興味を引くものは何もない。あの幽霊も戻っては来ない。ここでできる事は何もないのであなたは左にある階段をのぼる。206へ。


69

 あなたは目の前の低い丘陵地帯を越えて険しい高原へと続く道を登り始める。道はどんどん岩だらけの悪路となり、登るのに1時間かそこらの時間、悪戦苦闘するはめになる。ここで過ごした時間が、スパイトに戻った時に勘定されなければ良いがとあなたは願う。

 ついにあなたは小道が次第に消えていく地点に差しかかる。灰色の荒地の切れ端があなたと次の山の間に横たわっている。道の終わりのすぐ近くには靴が山盛りに置かれている。あなたは、長旅をしてくたびれたブーツやサンダルなどを見る。それらの靴のいくつかは、あまりに長い時間置かれていたので朽ち果てて崩れ去ってしまっているが、靴の山の頂上近くには新しい靴もある。悲しげにあなたは自分の靴を見る。スパイトに来るまで、何ヶ月も履き潰した靴だ。

 もしあなたが、ここで新しい靴に履き替えたいなら18へ。長旅で、いくらか損傷があっても、今までの靴をそのまま使い続け、この靴の山には手をつけないなら392へ。


70

 あなたが難波した船から助けもなくもがきながら飛び込むや否や、クラーケンがオモチャのようにあなたを水から摘み上げる。あなたの最後の記憶は、そいつの尖った口。あなたの目の前で、まるで岩の切れ目のように開いている口と、そいつの息である悪臭の蒸気の突風だ。そいつは僅かひとかみであなたの手足をバラバラにする。あなたの冒険はここで終わる。

 生き残ったキャラクターがいれば332へ。


71

 あなたが埃っぽいあずまやを通り過ぎる時、シューッという音を聞く。あなたの頭上の石化した枝から茶色の蛇が1ダースほども落ちてくるが、あなたは気づいて避けるための反応が少し遅れてしまう。それぞれのキャラクターは、サイコロを1つふること。出た目の数だけ蛇に襲われる。蛇一匹ごとにかわせたかどうかを判定するためにサイコロを3つふって機敏度と同じかそれ以下の目を出さなければならない。失敗すると蛇に咬まれたことになり、サイコロ1つ分のダメージを受ける。蛇はあなたの鎧が守っていない所を狙って牙を沈めるので、鎧は役に立たない。1匹にでも咬まれたキャラクターは動きが鈍るので、機敏度を1点引くこと(2匹以上に咬まれた場合でも、失点は1で良い)。

 攻撃の成否に関わらず、蛇は道の両側の乾燥した下草の中へと這っていく。この攻撃にこりて庭園を出ていくなら、来た道を引き返して276へ。さらに庭の中心へと向かうなら357へ。


72

 その小屋は今にも崩れ落ちそうだ。中には、そまつなベットの上に横たわっている朽ち果てた死体が一つある。何個かのボットとバンが身の回りの品と一緒に棚の上に置かれており、世捨て人の生活を連想させる。ここには他に目を引くものはない。死体の首にかかっているアミュレットを除いては。そのアミュレットには、金、銀、銅のコインが一つずつぶら下がっている。欲しければ持って行っても良い。

 さて、あなたは今度は礼拝堂を探ってみるか(459へ)、引き返して船の旅を続けるか(282へ)決めよ。


73

 騎馬の一団が、あなたの右手に現れる。彼らはプレイグスター、今のあなたの時代のマグス・カルーゲンの色の服を着ており、何者かを追い詰めている。彼らの顔は死刑執行人のマスクで覆われており見えず、威力のありそうな両手斧で武装している。死刑執行人達が追いかけているのは、服装等から判断するとどうやら難民のようだ。騎馬に乗った死刑執行人のうちの1人がその男を追いかけ、後ろから両手斧の平らな部分で難民の男を叩く。難民の男は急に走るのをやめて、逃げるそぶりは一切見せず棒立ちになる。死刑執行人達は騎馬からおり、その男を絞首刑にするのに都合の良い木の枝の所まで導いていく。難民の男は、されるがままだ。死刑執行人達は木の枝にロープを輪を作ってひっかけ、今まさに死刑が執行されようとしている。

 あなたは難民の男を助けようと駆け寄るか?もしそうするなら270へ。手を出さず成り行きを見守るなら425へ。


74

 万華鏡のような渦巻きが静止した後、あなたは穏やかな日差しの中の緑の草原に座っている事に気づく。あなたは巨大な都市を見下ろす起伏のある丘の上にいる。華やかな色の旗が、その都市の尖塔群や城壁にかけられている。それらのうちの一つか二つは、何か馴染みのあるものに見える。それからあなたの視線はその都市の白い壁へと移り、その尖塔の頂上へと至り、あなたの心臓は止まりそうになる。そこに立っているのはスパイトの砦。あなたの時代でもまだ持ち堪えているスパイトの城砦ではないかと認識したからだ。硫黄のガスが唸りながら立ちこめる、コールドロンの中で焼け焦げて黒くなった玄武岩を頂きに持つ、あの城砦ではないか。そして、あれらの旗とペナントは確かに真のマグス達のものに違いない。それらのうちの幾つかは、何年も前にクラースの地下迷宮探検競技の際に見たものだ。あなたの頭はまだぐるぐる回っていたが、今はそれは万華鏡の後遺症ではなく単に驚いているからだ。どうやって何世紀もさかのぼり、スパイト崩壊前の真のマグス達の治めるクラースに来たのだろう?あなたがその事について思い巡らせてきると、誰かの断末魔の悲鳴があなたの注意をひいた。73へ。


75

(魔術師)気まぐれで、いつものようにやる気に満ちた表情で、白い服を身にまとい白い羽でファルタインは現れた。

「ああ、あなたはこの見事な古代の機械に興味を持ったのですね」ファルタインは喜びながら言った。「その機械の使い方を教えてください」

「それはまさに私がお前に要求したいと思った事だ」

 ファルタインはその金属の鳥を疑わしそうに見たが、あなたに返事する時には、どうにかして自信を持った声音で答えた。「もちろん。今のはほんの冗談ですよ。この機械は私のような知能の高い者にとっては、子供のオモチャにすぎません」

 ここでファルタインは一息ついた。「ちょっとマニュアルを取りに行ってもいいですか?記憶に間違いがあってはいけないので」

「そうしてくれ」あなたはつぶやくように言った。「それで、見返りにお前が何が欲しいのか、交渉を始めようじゃないか」

「交渉?交渉?」ファルタインは、まゆ毛をピクンとあげた。「何を交渉するのです?私はバカらしいほど安い代価しか要求しません。そしてあなたはすぐにそれを受け入れる事で、私の利点を享受するのです。交渉の余地がどこにあるのですか?」

「まず代価を教えてくれ。それから取り引きすべきか考えねばならん」

 過去において、私の仲間があなたに法外な代価をふっかけた事があったのかもしれませんね、とそのファルタインは言った。「彼らの要求の代価は法外で、しかもあなたにもたらされたサービスはごく僅か。おそらくあなたはその時、騙されたとさえ思ったのではありませんか?今回はあなたはラッキーです。というのも今回呼び出されたファルタイン、つまり私は人間のような定命の者とほぼ同じ感覚を持っているのです。私はあなたを騙すつもりはありません。」

「前置きはいいから要求を言え。お前がくだらない話をしている間にも、この運命の日の星は動きを止めないのだ」

 あなたの乱暴な物言いに、そのファルタインは明らかに激怒し、我慢しているようだ。

「コウモリの赤い宝石が一つ欲しい」

 少し考えて、ファルタインは言った。

 もしあなたがコウモリの赤い宝石を持っていて、ファルタインにあげるなら239へ。そうでなければファルタインを元の世界へと返し、自分で動かしてみるか(502へ)、遺跡に入る他の方法を探すこと(448へ)。


76

(盗賊)「さあ、私の話を聞け。使用人よ」あなたは横柄に言った。

「我々はこの城の主人にある重要な任務で呼ばれたのだ。彼は我々の遅刻には寛容ではない。ちょうどお前のようにな!。あるじの元へすぐ案内しろ」

 その奇妙な黒檀のオートマンは、あなたの言葉を数秒の間考えているようだった。やがて、ホッとした事にそいつはこう言った。

「もちろん、私の主人の所へ連れて行こう。ついてきなさい」

 491へ。


77

(椅子に座ったキャラクター)

 あなたが座った瞬間、背中の真ん中あたりにチクっとした圧力を感じた。奇妙な事に、それはすぐにあなたの胸へと広がっていく。あなたは見下ろす。金色の鋼の剣が、今やあなたの胸から突き出ているではないか。あなた自身の血で、刀身は血まみれだ。

 あなたは生命の衰えの中で信じられないといった表情でそれを見る。あなたの最後の記憶は、この刃の見事な仕上がりだ。そして、すべてが暗闇となる。

 生き残ったキャラクターがいれば、死体からアイテムを持って行ってよい。望むなら、たった今仲間を殺した剣も持って行ってよい。これは空気に溶けそうなくらい薄い刀身だが、確かに存在している。持っていくならキャラクターシートにギフトスターの剣と記せ。ただしこの剣を操る者に、戦闘力や打撃力などへのボーナスは無い。それから、生き残ったキャラクターは50へ。たった一人で冒険していたなら、これであなたの冒険は終わりだ。


78

 着陸するや否や、あなたはマグスの狂信者達に取り囲まれる。彼らはあらゆる職業の者から構成されているようだ。毛皮を着た商人、仮面をかぶった住職や牧師、クラースの小作人、果ては気のふれた戦士とおぼしき者まで混じっている。服装から判断するに学者の部類の者達や、名門コラード大学(日本でいう所の東早慶)の教授までも混じっているようである。彼らは狂ったように戦いながらあなたに手に持った武器で打ち掛かってきた。口々に、「忠誠を」だの「同志よ武器を持て。異教徒を打ちのめせ」だの叫びながら。

 狂信者達

 戦闘力 6

 精神力 6

 鎧強度 0

 生命力 10(20人とも同じ)

 打撃力 サイコロ1つ

 機敏度 6

 取り囲まれているので、この戦いからは逃げられない。奴らを全滅させたら88へ。


79

 そのドアの奥には、白い石造りの大きな部屋があった。反対側の壁には、さらに向こうへ続く階段がある。白い鋼の棒がその入り口のそばに横たわっている。しかしながら部屋の真ん中には、奇妙な生き物がいてあなたの注意を引く。それは人の形をしているが、何なのかは判別し難い。その体は黒で白い斑点があちこちにある。まるで人の形をした窓がその空間に開いていて、その向こうには漆黒の夜空が広がっているようだ。しかし、その人の形の窓は動いている。それはあなたの掲げるトーチから光を吸収しているようだ。いや待て、あなた自身の思考をも吸い上げていないか?そいつをじっと見ていると、あなたの頭脳も混乱してくる。

 もし僧侶がいれば419へ。いない場合、そいつと戦わなければならない。410へ。


80

 あなたは最後の蛇を切り捨てる。そいつは下の炎へと力なく跳ねながら落ちていく。あなたは急いで、この地獄のような穴ぐらから出て、5人の真のマグスの色を模したような5つのドアのあるあの空間へと戻る。119へ。

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