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バグ  作者: ミルクモチ
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貴方を政府のバグにするって言ったら?

エピローグ


ある日僕は、突然生まれた。しかし、誰かの子供というわけではない。本当に、何も無い所から生まれた。僕だけじゃなかった。この世界各地にそんな存在が生まれた。そんな存在を人々は『バグ』といった。バグという存在は突然何も無い所から生まれたため、身寄りがない、親もいない。それは、当然僕もそうだ。けれど、なぜだか見た目は少年で言葉話せる、字もかけるなんなら漢字でさえかけてしまう。そんな謎の存在。それだけでは終わらなかった。僕は、天使のような羽を持っている。天使の輪っかだってある。なんなら飛べる。そんな不思議な力、普通の人では到底出来ないような力がある。それが、『バグ』である事の証拠だ。そんな不思議な力に目をつけた、政府が『バグ』をとらえるとどうなるか?みんなはもうわかっただろうか?そう、戦いが起こる。こんな力を目の前にしたら、そりゃあすごいと思うだろう、そしてここにしかない特別な物だと思う。だから起こるんだ、そしてそれはさらにかくだいして、『戦争』にまでなった。そんな、戦争が終わり、バグがどのように生きていくかの物語だ。



『やっと見つけた』そう、同じバグは言った。見た目は大きなピンク色のツインテールに赤い特殊な形のリボンそして、僕と同じ羽が生えている。僕と違う点は、コウモリの羽ということだけだろう。目は赤色で、鋭い歯をしている。『一言だけ聞きたいんだけど、貴方は、政府のバグですか?』そう、僕は聞く。政府のバグというのが、なんなのか分からないだろう。僕が教えてあげよう!。まず、政府というのは、バグを管理する人達があつまった団体だ。つまり、政府はバグを管理する。バグの管理と言うのは、バグを見つけたら捕まえ人間達に抵抗出来ないうにすることだ。1部洗脳なんかを使ったりしているらしい。そうなったバグを政府のバグという。

政府のバグは基本的に人間に危害を加えない。そして、政府のバグ以外のバグを見つけたらただちに捕まえて政府のバグにする。さらに、政府のバグには政府から専用のバグ拘束具が支給されており、見つかったら最後、政府のバグになる。政府のバグになって何が嫌なのかというと、全てが管理されているからだ。食べ物、行動、権利。だから、僕は今まで逃げてきたんだ。『いいえ、違うわ。正しくは、政府公認バグよ』と、自慢気に言うピンク髪のツインテールのバグ。政府のバグと一体何が違うかさっぱり分からない。『政府のバグと政府公認のバグ、それって具体的にどう違うんですか?』と僕は聞く。ここで逃げたってバグ拘束具がある限り僕には勝ち目がないからだ。なかったら、別だが。もう、バグ拘束具を使い持ってないバグからは、逃げれる。

『それはねぇ!制限がないの。あと、私専用の武器を作ってくれたり、色々充実してるわよ!』

『そうなんだー』

『なによ、もっと褒めてくれてもいいんじゃないのよ?ほんとにすごいことなのよ?』

『そうなんだー』

『じゃあ僕はここら辺でお別れさせてもらいますね!』

『ダメに決まってるじゃないのよ』

『どうしてですか?』

『貴方を政府のバグにさせるからって言ったら?』

と、ピンク髪のツインテールのバグが言った瞬間。さっきまでの空気とは全然違う、重く、苦しい空気に変わった。

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