限界爆発 押し入れに隠された秘宝
宝箱オープン。
「ほら開いたぜ…… うん何だこれ? 」
【何しやがる! 】のカードが十枚。
「これも? これも…… 全部同じじゃねいか! 」
興奮して驚いてキレるを繰り返すハック。
まあ気持ちも分かるけどさ。得体のしれないモンスターの戯言を信じる方が悪い。
とは言えすべて【何をしやがる! 】だもんな。
レアカードではなくどちらかと言えばどこにでもある普通のカード。
価値がまったくないと言ってもいい。いや逆に災いをもたらすほど。
「おいお前! これのどこが凄いんだよ? 」
ハックが警告スレスレで食って掛かる。
「ふふふ…… これはね確かにゴミカードですよ。でもね意味はあるんですよ」
迷子男が正体を現す。
「あら本当にモンスターだったみたい」
残念だが退治するしかない。
友好の証にもらったカードが無駄になる。
「それでモンスターさん。本当にこれをくれるの? 」
彼にとっては秘蔵の宝なのかもしれない。
人の、いやモンスターの善意を無にしていいものだろうか?
「正体がバレては仕方ありませんね」
卑怯にも後ろ手に持った棒で襲いかかる。
仕方がない。もう少し遊んでいたかったけどカードを使うか。
【ああん? 】
モンスター消滅。
どうやらモンスターによって違いがあるらしい。
こいつは弱すぎるのでこれで充分消滅させられた。
だが他もそうとは限らないとエクセルは言う。
だから舐めて掛かると酷い目に遭うと脅す。
ははは…… 三人揃えば楽勝だろう。
カードを合計十一枚手に入れた。
大量大量。お宝ザクザクの気分を一度味わってみたかったんだよね。
ピーン! ピーン!
突然警告音が鳴る。
「いや…… 俺は暴言吐いてない。どうせハックじゃないの? 」
「待ってくれ俺じゃない! これ以上は勘弁してくれ! 」
ハックは目に見えない何者かにお伺いを立てている。
やっぱりハックだったか。心配して損した。
「あああ…… 」
エクセルは言葉にならない音を発する。
一体どうしたのだろう。
「説明してなかったけどそのバックの容量がもう限界みたいね」
エクセルが詳しい説明をする。
「このバックはあなたの部屋の押し入れに繋がっていて今、限界容量を超えた」
「嘘…… もう限界なのかよ? そんなに経ってないよ」
「これはある程度予想できた。でも余計なカードを収集し過ぎたみたいね」
「そうなるとどうなる訳? 」
「パンパンに膨れ上がったカードの束が押し入れを圧迫。
もう私たちのコントロールも利かない。入れることも出すことも出来ない。
押し入れをどうにかするにはバックをきれいにするしかない…… どうする? 」
「ちょっと待ってくれ! そのまま放置したらどうなる? 」
「それ聞く? 」
エクセルは何とかはぐらかそうとするが……
「ははは…… この素人め。かばんの整理ぐらいしろよな。
それくらい常識だろうが! 」
警告を受けずに済み調子に乗るハックは上からものを言う。
「おいハック。どうなるんだよ? 」
「知るかよ! 膨れ上がって押し入れがぶっ壊れるんだろ」
「そうなるとどうなる訳? 」
「大量のお宝が流れ出すって話」
「本当かよ? 」
ハックは抽象的にしか教えてくれない。
仕方なくエクセルに聞く。
「あなたの大切なお宝本が見つかる」
「そうすると? 」
「家の人は怒り狂うでしょうね」
「それで? 」
「あなたに帰ってくるように迫る。テレパシーで」
要するに警告を発するそうだ。
「そうなったら? 」
「あなたは村に戻るしかない」
「まあしょうがない。捜索が遅れるが報告も出来るからちょうどいいか」
プラス思考で乗り切ろう。
「何を言ってやがる! 異人は簡単に行き来出来ない! 」
ハックは身に染みてるのでよく分かっていると。
異人はそのまま故郷の村に留まる。
それはゲームオーバーを意味する。
設定のおさらいをするとモンスターを倒すと一枚カードゲット。
複数ならその人数分だけ。攻撃時はカード一枚で全員を攻撃可能。(例外あり)
だから戦闘を続ければいつかは…… ただ想像以上にカードを得たので容量越え。
どうにかしてカードを処分しないとカードが使用不可になってしまう。
それはゲームオーバーを意味し身柄は強制的に故郷に送還される。
続く




