表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戒告の盾  作者: ヨシ
91/99

大型クルーズ船の船内へ

ようやく予約していた乗客達全員がゲートを通っていけた。そんな中で実は準司だけでなく、二人の盾頭もイナズマ団がいるかを本当は見て見ぬふりをして見つけていた。ここで相手に見つかってしまえば奴らが逃げてしまう。

奴らはこっちに振り向いただろうか?…ただよく見たら距離もだいぶ離れているから奴らはこっちに振り向いている様子が見えてないかもしれない。だから大丈夫だと言いたいところだが、油断はできない。

奴らも見て見ぬふりをして中に入っていったのだろう。しかも鞄の色で目立ったかもしれない。別の学校の修学旅行で来たと思えばいいのだが、自分達の大学だとバレればすぐに何をするか分からない。

すぐに中に逃げたのだろうか?奴らの作戦がまた変わったのだろうか?

とりあえず、イナズマ団の名前を周りに聞こえないような声量で二人の盾頭は皆が集まったかを周りを監視しながら確認し、辰准教授も弟子達を隠すように周りを見渡しながら前に立って皆が集まったかどうかも含めてイナズマ団がいるかを確認した。


「皆集まったか?…では、中に入るとする。おそらくだが、小声で話すが…イナズマ団が側を通ったに違いない」灯田原がわざと途中で小声で話すと弟子達は「えっ?」と一気に緊張感が出て周りを見渡した。

「我々の大学がここにいるとバレなければ大丈夫だが、むしろ奴らも見て見ぬふりをして実は知っている可能性もある。ただあまりカチカチにならずに自然としていればいい。わざとそんなふうに怖がっていれば奴らも気づかれる可能性もある。だから今言ったように動け。いいな?…じゃあ今から各自作戦を言うからしっかりと聞いておけよ」灯田原はそう言っていつの間にかクルーズ船のパンフレットを取り出して皆に見せた。。

「とりあえずこのパンフレットを広げる。この船内のことについては中に入ったらスタッフがパンフレットを配ってくれるからたぶんこのクルーズ船の船内の地図も載ってるだろうからなくさないようにしてくれ」そして灯田原は弟子達に見えるようにしてパンフレットを見せたが、後ろの人にも見えるかを辰准教授と伏竜は心配していた。

「後ろの人も見えるか?これは大事な話だからよく聞いてほしい。大きく分けて私と伏竜さん、辰准教授の三つの班に分かれてほしい。決まりはないが、とりあえず適当に使い手関係なく三つに別れろ。もし何か揉めることあるなら私が指名してここの班に行けと命令する。さあ別れろ」そして弟子達を誘導させるように灯田原、伏竜、辰准教授が分かれた。

そして弟子達はそれぞれの班に行くようにした。

準司達三人は坂本を連れようか一時止まったが、坂本の好きなようにさせた方がいいと思い、三人は灯田原のところの班に集合した。

数が大小と各それぞれバラバラになっているところもあったのでリーダー三人が命令してこっちに来いだとかあっちに人手が少ないからお前が行けとか言ってあげて人数を調整して三つの班を確かめた。

「…皆分かれたな?とりあえず自分はどのリーダーと一緒に行動するのかを把握しておくことだ。しかし、途中で変えるとかこの人と一緒になるのが嫌で変えたとかそんなしょうもない理由で変えたとか必ずそんなことするなよ。した場合、ヴィジョン先生とライン電話で協議する。その時はもうここにいられないことだけは言わせてもらう。分かったな?」灯田原はようやく怒ったらどれだけ怖いかを顔に出始めた。

「では前もって言っておく。君たちの任務はさっき言った三つに別れろというのは前と真ん中と後ろに別れろという意味だ。前は私で、真ん中の場所は水の盾頭の伏竜さん、そして一番後ろの場所は辰准教授が担当する。三つとも皆やることは同じでイナズマ団の捕獲と武器の始末、乗客全員の脱出時避難時の手伝い、怪我人が出た場合の救助、そして…」灯田原が一番伝えなければならない事を真剣になって語ると皆も真剣に灯田原を見続けた。

「我らもそうだが全員が一番しなければならない事、それは十一番目のイナズマ団が船内のどこにいるのかを探して捕まえることだ。これが一番俺達のするべき事の任務だ。この仕事は警察の仕事でもあるが協力し合うことも忘れるな。今言ったこの四つを班で別れてそれぞれの任務を任せるもよし、手が足りてるなら助けに行くもよし、逆に人手が足りないなら助けを呼ぶもよし、連絡し合うもよし、そうやって工夫して上手く回れることを祈る。ここまでで何か質問は?」

灯田原が誰か質問があるかと尋ねた時に横にいた伏竜はふっといい忘れていたことを思い出した。

「灯田原さん、申し訳ない。私からも言っておかなければならない大事な話をしようと思ってます。今いいですか?…」

「ええ、大事な話なら今のうちにどうぞ」灯田原が伏竜にお話をする主導権を譲ると皆も伏竜に向きを変えた。

「灯田原さんの話の途中に大事な事を今のうちに話しておきます。おそらくですが、四つではなくて五つの任務をやってもらう事となります。最後にもう一つ、イナズマ団は船内のどこかで爆弾を設置するかと思います。形や大きさは様々だと思いますが、間違いなく時限爆弾かボタンを押すと爆発する爆弾を設置しているかもしれません」伏竜が話していると弟子達もクルーズ船で遊んでいる場合じゃないと皆もこそこそと呟き始めた。

しかし、伏竜が次の話をするとピタッと話を止めて話をしっかり聞いていた。

「そこで、これが五つ目の仕事になると思いますが、三つの班それぞれそのイナズマ団が仕掛けた爆弾も探して見つかれば爆弾処理班か警察にすぐに報告することだ。できればイナズマ団に見つからないように探すようにしてほしいが、もし見つかった場合君達が持っている白い鞄の中にこんな機械が入っていると思うのでもし不安なら今すぐこの機械を出して確認してください」伏竜が右手で持っている黒い色のした小さな機械を皆に見せて全員を確認させた。灯田原と辰准教授も同じくその機械を見せて弟子達全員が持っているかを確かめさせた。


時間が多少かかっていたが、皆全員その機械を持っているのを確認できた。

「全員持っているな。この機械はこの緑色のボタンを押すとこのようにブザーが鳴ります。つまりその不審物を発見できたという合図を意味します。もし詳しく場所や発見した人は誰なのかとか詳しく知りたい人はここの赤いボタンを押すとこのように振動または違うようにするなら音で知らせることもできます。このように」伏竜が見本を見せた。すると全員の機械に強い振動とわずかだが音が鳴っているのが分かる。

「もし万が一イナズマ団に見つけられて身動きができなくなった場合にこの機械を使えばいい。そうすれば全員に危険が分かるように知らせることができる。また、それ以外にイナズマ団がいないところで不審物を見つけた場合も使ってくれるといいがその時は俺達三人に報告することだ。いいな?…私からは以上だ」伏竜が話を終えると、灯田原はまた元の位置に戻って話し始めた。

「ということでこの機械も使えるようにはしておいてください。ここまでで何か質問は?」灯田原が聞くと誰も質問する人がいなかった。

「質問はないということでいいな?…じゃあ今からこの船に乗ります。三つの班に別れろと言った訳もここにあります。船の前、真ん中、後ろのそれぞれの部屋を予約していますのでそれぞれ移動してください。また情報の共有についてはラインでするようにしてください。とりあえず船内に搭乗します。搭乗の際はチケットを係の人に見せるように、では行きます」灯田原と伏竜を先頭に二列になって大型クルーズ船に向かって歩いていった。最後列の一番後ろに辰准教授が弟子達を見守りながら歩いていった。


船に乗るためのゲートにたどり着いた。皆全員がチケットを出して係の人に見せて記念のスタンプが押されると「どうぞお入りください!」という心地よい若手の女性の声かけで入っていくと入ろうとする手前で船内の大広間がいつの間にか見えた。

すごい広さだった。本当にどこかの一流ホテルに泊まりに来たのかというような豪華な広間だった。

…こんな素晴らしい一流ホテルのような豪華客船に優雅に楽しめるといった場所に、この後に待ち受ける最悪な事件に出くわすとなると何だか勿体ないというより悲しくなってくる。

皆全員がチケットに記念スタンプを貰ったことを確認できた時、準司はそう思っていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ