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戒告の盾  作者: ヨシ
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大型クルーズ船の到着へ

全員が大学バスから降り立った。大学バスの隣に列をつくって待機を一番目のバスに乗車した人達は灯田原盾頭の前に、二番目のバスに乗車した人達は伏竜盾頭の前に二列に並んで全員が揃っているかを確認した。

全員がいることを確認できると、灯田原と伏竜は目で確認し合い向かい側の東京港行きの高速バスに乗る前に皆に大事な説明をし始めた。準司達は伏竜のチームなので真剣に伏竜の話を聞き始めた。

「全員、私語を止めろ。ここから一番重要で大事な話をする。ヴィジョン先生もこの話は必然に伝えておくようにと言われたのでここで私の話をよく聞くようにしてください。…今から大学バスの中に入っている白いリュックサックみたいな物が入っています。荷物置き場のドアを開けますが、一人に一つしか持つことはできないのは知ってるよな?じゃあ一つだけリュックを持っていくようにはしてください。中にはいくつもの道具が入っているのは前に見たと聞いたが見たならどんな物が入っているかこれも知ってるんだな?…じゃあこれも説明はいらなくていいってことでいいか?ただ、全員平等に同じ道具が入っているかを細かく確かめることはさせてもらう。では皆、荷物置き場に置かれている白い鞄を一つずつ取りに来い」伏竜がそう指示すると運転していたバスの運転手に「お願いします」と返事すると運転手は「はい」と会釈して大学バスの荷物置き場のゲートを開けた。

そして伏竜は弟子達のところに戻り、声をかけた。

「では俺のいるところに来て白い鞄を取りに来てください。順番に並ぶように、じゃあこっちに来なさい」伏竜の言われた通りに皆は後ろについて行った。そして伏竜がその鞄を運転手と協力して中から取り出し、一人一人と順番に鞄を渡していった。弟子達全員は一列に並び鞄を伏竜からもらっていった。

この白い鞄であの時の救出に向かった時のことを準司達も覚えていた。道具全てがヴィジョン教授が開発したもので、これでイナズマ団と戦ったのを鮮明に覚えていた。今回も同じこれで戦うんだろう。


全員が白い鞄を一つ手にできると伏竜は確認のためと一つ一つの道具があるかを確認したいために声をかけた。

「はい、確認の意味でちゃんと白い鞄が皆に行き渡りましたか?…大丈夫そうだな?では、まず初めに白い鞄の中の道具全てが皆さんにあるのかを一つずつ確認していきます。私が出した道具と照らし合わせながらあるかを見ていってください」そして、ここからが時間がかかっていったが一つずつ伏竜が道具を出していき、弟子達が自分のところにもあるかを見ていきながら確認していった。


皆全員、道具全てがあるのを確認できていた。あのビル爆破事件がおきた時と同様に使えられているかという確認もしたがどれも全てに異常がなかった。

「よし、全員異常なしだな。それでいい。では次に、君たちの鞄の中にある盾を白い鞄に入れるかしっかりなくさずに持っておくように。その他の必需品、例えばスマホやチケット、腕時計もそうだが白い鞄に入れ直すか盾と同じくしっかりなくさずに持っておくようにしてくれ。そして、君たちの鞄はこの大学バスの座席に置いておくようにしてくれ。座席はさっき君たちが座っていた場所に置いておくことだ。帰りに覚えておくようにするためだからな。では白い鞄に移し変えたら自分の鞄を大学バスの座席に置いていくようにしてください」言われた通りに白い鞄に必需品も入れていく作業を行った。

伏竜に言われたのもそうだが、必需品は自分のポケットに入れるか、腕時計は自分の左手に着けておくだけで忘れることのないようにできているがそれ以外で心配ならば白い鞄の中に入れるようにする人達もいた。


準司達も他の人達も準備ができたので、自分の鞄を大学バスにもう一度乗り座っていた座席に置いた。船内にいる時はもう戻れないという意味なんだろう。これもいろんな意味の為だ。

自分の鞄を大学バスに置いていくと準司達はまた伏竜のいるところに戻った。もうこれで向こうに留まっている高速バスに乗るだけだ。

「よし。皆準備が出揃ったな。もうここから先は大学バスに戻ることはできない。君たちの鞄のことはこちらの運転手が見張ってくれるから安心してくれていい。…よく見たらと思ったらあそこのチームはもう高速バスに乗っているようだな。では今から我々も高速バスに乗りますので私に着いてきてください。運転士さん、皆の鞄を宜しくお願いします…」

「分かりました。こちらで管理しますので、皆さんも気を付けて行ってきてください」大学のバス運転士も皆に挨拶した。

「では時間になりましたので今からあの高速バスに乗ります。私に着いてくるようにしてください」そして伏竜は弟子達皆が着いてきているかを後ろ見ながら歩き始め、そして弟子達も伏竜に着いていくようにして歩き始めた。

目の前だが、伏竜達が乗る高速バスに乗り始めた。伏竜はこの高速バスを担当する男性運転士に挨拶をした。

「道保堂大学から来ました、伏竜と申します。そしてこれから大型クルーズ船に搭乗する大学生全員です。ここからは宜しくお願いします」伏竜は挨拶をした。

「今回のこの高速バスを運転致します神原と申します。記念すべきこの大型豪華クルーズ船のデビュー式でもありますので責任もって安全に走行致しますのでどうぞ宜しくお願いします」この神原という運転士は丁寧に挨拶をした。

「こちらこそ宜しくお願いします」伏竜も冷静に挨拶を返した。

「ではバスの中は準備が整っておりますのでどうぞお寛ぎください。鞄の方はこの荷物に入れておいた方がよろしいですか?…」

「いえ、各それぞれ皆全員で鞄を持つようにはしておきますので、この子らに管理させていただきます」伏竜は何となく学生達には厳しくビシッと叱るように神原運転士にそう伝えた。

「そうですか。でしたら開ける必要がありませんね。でしたらもう席に入っても構いませんのでどうぞお入りください」神原運転士が担当する高速バスはずっとドアを開放したままだったので神原運転士が手でどうぞとドアの方に合図をした。

「では君らは大学バスに乗っていた座席と同じ場所に座っていくようにしていきなさい。二回生の皆からとりあえず奥に進むようにしなさい」伏竜の言われた通りに二回生達は大学バスで乗っていた座席の場所に向かっていった。自分の座席がここと分かったら二回生達は席に座っていった。


二回生達が座っていったのを確認できると準司達四人の一回生組は一番前の列に座っていたことをすんなりと迷うことなく分かっていたので四人はそれぞれ大学バスの座席に座っていた所へ座っていった。坂本はひねくれている顔を出しながらとっとと座席に着いた。その様子を見ていた準司は少し笑いながら坂本の席の隣にゆっくりと座った。

左側に座っていた将吾と葵も何も喋ることなくすんなりと大学バスに座っていた座席と同じ場所に座っていった。

将吾と葵の前の座席に伏竜が座った。そして全員が座ったことを伏竜が後ろを見て確認すると大学バスに乗っていた時と同じようにアナウンスのマイクを神原運転士から借りてマイクの調子が大丈夫かを確認してから話し出した。

「はい。全員席に座れていますね。…ではここから目的地である豪華大型クルーズ船が停泊している東京港に向かいます。実はここから移動してそんなに距離は離れていません。だいたい三十分で着くかなというぐらい距離はだいぶ近いです。ですので寝る時間もそんなにないと思っていただけたらと思います。私から話すのはこれぐらいだけですが、何か質問ありますか?…」

「伏竜さん!…」

「うん?」二回生の男子が質問した。何か必死に聞いておきたいことがあるような聞き方だった。

「こんなこと言っていいのか分からないんですけど、トイレ休憩ってありますか?…」

「あるよ。そこは心配しなくていい。…っていうか今質問した人まさか、トイレ今行きたいのか?…」

「いえ、今は大丈夫ですけど、いつそういうのができるのかなって思っただけで…」

「まあ心配しなくていい。東京港に着いたらそういう休憩時間を設けてあるから大丈夫だ。他に聞きたいことはあるか?」伏竜が聞くと誰も手が上がらなかった。誰も喋らなくなった。

「まあ聞きたいことないなら出発するのでね。もし聞きたいことあれば現地に着いてからでもいい。そこでまた聞こう。では隣の一番目の灯田原さん達が乗っているバスが出発してからこのバスも後に続く形で出発します。それまで待機しておくように」


そして、一番目の高速バスが動き出した。ゆっくりと丁寧に曲がって出発したのを見て神原運転士も安全運転を意識しながら動きだした。

「それでは出発したのでこのバスも後に続く形で出発します。本当に東京港に着くのはあっという間なんで心の準備だけはしておくように」空港のバスターミナルのような上にはすごく高い空間の屋根で覆われていたが外に出た時は天気が恵まれていたのか雲何一つなく快晴だった。すごい日差しだったので窓際に座っていた人達はすぐにカーテンを閉じた。

「すごい眩しいよね、カーテンで隠して…」

「ああ、今思ってたところだよ」葵にお願いされたと同時に将吾もカーテンを閉めた。

「おい、坂本。大丈夫か?」準司は尋ねた。

「ん?何だ?」坂本はやっぱりひねくれていた。

「すまないけど、カーテン閉じてもらっていいかな?…」

「ふん」坂本は準司のお願いに仕方がなくカーテンを閉めた。そして左肘を椅子に置いて左手を頭に着けた。

「すまないな…ありがとな…」

「別にそれ言ってもらわなくていいぜ。あの人にあれされたからな…」

「まあそんなに拗ねるなよ。また必要な時が出てきた時に返してくれるかもしれないだろ?…」

「ふん」坂本はもうそれ以上言うなと準司に言いたいのを準司は理解した。


大型クルーズ船に到着まであとどれぐらいかは把握できていなかったが、おそらくだいぶ近づいてきているんじゃないかと準司は思っていた。坂本は寝ているのかはあまりよく分からないが、準司はそっとカーテンを少し開けて外の景色を見てみた。すると、いきなり出てきたのにびっくりしてしまったかのように準司は思わず「えっ!?」と言ってしまった。すぐさま準司は手で口を閉じて周りを見て確かめたが大丈夫だったのでしばらく外を眺めた。

あれだ。間違いはないと思う。あれが、CМでもやっていたあの大型クルーズ船と呼ばれている巨大な旅客船だと思う。まだ東京港にたどり着いてないが遠い距離でもあのデカさは…近づいたらもっとあるかもしれない。それぐらいのデカさだと思う。…あれが、『ヴィクトリア・プリンセス号』だ。

「はーい。全員起きなさい、まもなく大型クルーズ船『ヴィクトリア・プリンセス号』が停まっている東京港に到着します。荷物を忘れずに準備することだ。いいな?」伏竜がアナウンスしてから皆全員が起きたところでカーテンを開けた瞬間、皆は思わずびっくりした。

…!?なんだあのデカさは…。準司も葵や将吾に右側の窓をカーテン開けて見せてあげた。すると葵も将吾も「えっ!?」と驚いていた。

「あれが、『ヴィクトリア・プリンセス号』!?」葵が聞いた。

「そうじゃないならあの船は何て言う名前だよ?」準司がわざと聞いた。

「すげえな。俺、あんな巨大な船を間近で見たの初めてだよ」将吾も感動していた。

皆上級生達もカーテンを開けて右側の窓を見てすごいびっくりしていた。あのデカさは一体なんだ!?とたまげている。

準司は坂本を起こした。坂本はいやいやおきたが準司が見せてあげると「えっ!?」と驚いていた。

「これ、あれだよな?これがあの…」

「そうだよ。大型クルーズ船だよ!」準司が教えると坂本は思わず夢中になってあの船を眺めていた。



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