四人の休日
大学に夜の時間に無事皆が帰ってこれて、そこから盾頭全員も集合してヴィジョン教授の手短な話をして解散してそこから皆がクタクタに帰宅してそれぞれの夜を過ごして寝た後、一夜が明けた。
準司は朝の七時からアルバイトが入ってたので前日に早めの十時台に風呂に入ったり顔洗って保湿クリームを塗ったり歯磨きしたりしてからぐっすり寝た。土曜日の修業ですごくクタクタになって疲れていたので、そのままぐったりと寝られて睡眠がとれていた。おかげで疲れがとれたように朝になってスッキリしていた。
朝早くから朝の支度をして荷物を肩に担いで外に出て玄関のドアの鍵をかけてから自転車に乗ってアルバイトの現場に向かった。
日曜日だからか何故か朝からお客さんがずらりと並んでいて準司達店側は「いらっしゃいませ!」の挨拶が暇の隙間もなく毎回大声で発していた。準司は接客や注文を急いでいた。
昼の十二時になった。準司は時間がきたことを店長に言いに行き、帰ることに挨拶しに行った。
「店長、シフトに書かれている通り時間が来ましたので、帰らせてもらっていいでしょうか?…」
「おお、もうそんな時間か?…そうだなあ、君は今日午前中だけだっけ?」店長はシフト表を見ながら準司に聞いた。
「はい、書かれてないですか?」準司はだんだん不安の顔色になってきた。
「いや、確かに書かれてるな。昼飯はいるか?まあお金払って貰おうかなとも考えてはいるけどな…どうする?」店長が誘ってくれている。ここは店長の機嫌を損なわせないようにしようか。
「じゃあ呼ばれていいですか?…」
「おう、そうするか?牛丼定食でも食べていきなよ…」
「すみません、ありがとうございます!」そういうわけで昼は過ぎるが午後1時までには間に合わせるようにと昼御飯はここでご馳走に呼ばれることにした。
十二時半は過ぎて準司は私服に着替えて客席に座って牛丼定食の値段を支払って食べることにした。牛丼定食が出てくると同じ店員の仲間に「ありがとうございます」と感謝を述べてから早速食べ始めた。
全て完食した。準司は「ごちそうさま」と言って店長を始めに店員全員に「お疲れ様でした!」と挨拶して全員も「お疲れ様でした!」と返事してくれた後、外に出て留めてあった自転車の鍵を開けて自宅に帰ろうとしたが、スマホで時間を見るともう五十分は回っていた。仕方なく準司は家に来てくれる三人にラインを送り「弱冠遅れる場合があるからアパートの前で待ってて」と返事を送った。そしてスマホをカバンの中にしまいこみ自転車をこいで、自宅に急いだ。
おそらく午後1時を過ぎたところだろう。皆はすでに待ってくれているかもしれない。準司がそう思っている時にもうそろそろ自宅に近づいてきたところで、やはり三人が外で待っているような姿が見えてきた。やっぱりこの速度でも間に合わなかったのか…。
「おーい、準司ー!バイト終わったのね!」葵が挨拶してくれた。将吾と坂本は壁にもたれていたが起きあがった。
「ああ、ごめーん。やっぱり間に合わなかったか、ごめんよ」準司は自転車をこぎながら謝った。
「おめえ午前中は仕事終わるって言ってたんじゃなかったのか?」坂本は不満を漏らした。
「ごめんごめん。いつもの日曜日はお客さんですごく混むんだよ。昼飯も店長が進めてくれたから時間が遅れることだってあるんだよ」準司は自転車から降りて駐輪場に向かって鍵を閉めながら言い訳を話した。
「おめえの言い訳など聞いてねえよ。だったら前もって何でそんな大事な話をしなかったんだよ」坂本の不満はさらに大きくなった。
「まあまあ、そういうこともあるんだから。あまり責めないように…ねっ?とりあえずみんな集合できたんだし、準司の部屋に入ろっ」葵は落ち着かせながら話した。
「ところでみんな、昼御飯食べた?」準司は肝心なことを聞いた。
「私は自宅で食べてきたから大丈夫よ」葵は珍しく話すことが多かった。前日の修業で合格を出して応用技を習得できたからかそれで明るくなったのだろう。
「で、将吾は?」準司が聞いた。
「俺も自宅で食べてきたからこっちも大丈夫さ」将吾はあまり話していなさそうだ。何だか珍しい。
「坂本は?」最後に準司は聞いた。
「飯ならもう済ませたよ。他人の家で飯食うの失礼だろ?忙しい時に飯食べるって何か嫌だろ?」坂本は遠慮したくてそう言った。
「坂本ってそういう所は良いこと言うんだな?」準司はあえて誉めた。
「何だよ。普通に言っただけだって。とりあえずこれ、酒いっぱい買ってきたぜ。四人で飲みながら昨日のこと話そうじゃん」レジ袋二つに入った大量の酒を両手で坂本が持ちながら準司が中に入るのを待った。
「うん、分かった。じゃあ俺の家、二階だから階段上がって来てくれ」準司がそう言うと三人を誘導させてあげて二階に上がっていった。ただ坂本が持ってきてくれた大量の酒を二階に持ってあがってこれるかを気にかけながら二階に上がった。
準司が玄関のドアの鍵を開けると、明かりは日光の光で明るかったので電気はつけなかった。それに電気代勿体ないという準司のケチな所もある理由から電気をつけるつけないの時間をかなり気にしていた。
「はい、あがって。ちょっと狭いけど堪忍してね」準司が玄関のドアを開けたままにして皆を入らせた。最後に将吾がドアを閉めて中に入っていった。
「あ、でも準司の部屋意外と広いじゃん。日差しも入り込んでるし電気代削減できるんじゃない?」葵は準司に聞いた。
「おっ、やっぱそう思った?そうなんだよ。この日差しのおかげで夏の時期なんか節約大幅に減らせるから安心だよ…」
「でも、雨降ったら電気は使うしかないし冷房つける時も必須だから電気代はそれなりにかかってくるんじゃないの?」将吾はやはり何か不満を溜め込んでいるせいなのか、その時だけは何故か話すようになっている。
「まあ、確かにその場合は電気代はかかってくるな。バイト代のお金で支払えているから今は大丈夫だけどね」準司は詳しく説明するのが何だか自慢できてきた。
「まあそれより酒みんなで飲もうぜ。昨日の合格を祝いにして飲むの悪くねえな。これ、好きなやつから飲んでけよ」坂本がそう言うとみんなでレジ袋をガサガサ鳴らしながらどれから飲もうか悩んでいた。CMでやっていたハイボールやビールにレモンサワーなどが入っていたがじゃあ自分はとこれに決めようと考えずに勘で選ぶことにした。
皆が選んだ後坂本が乾杯を自然と言う係になっていた。四人全員が缶の蓋口を開けて乾杯を待った。
「じゃあ昼からですけど、この四人で一斉にかんぱーい!」四人は一斉に「かんぱーい!」と言って乾杯して一口目を飲み干した。四人全員「クーッ!」とスッキリしていた。
「ああ、やっぱうめえなー!」坂本は酒が一番好きでたまらなかった。
「このレモンサワー、こんなに美味くなってるんだな?あのCMに出演してた女優さんもこの味に惹かれたんだろうなあ」準司は久しぶりのアルコール飲料を飲んでテレビに出ていた出演者を思い更けながら感動していた。
「なんだ?あのCMの女優が好きってか?」坂本は冗談半分で聞いた。
「何、好きとはいってないよ。あの新発売のレモンサワーがここにあるんだろ?それで感動してんだよ」準司がそう言うと坂本は「ふーん」と言って選んだビールを飲んだ。
「まあ酒飲み中だけど、みんな昨日のことでいろいろ話し合おうって言ってたよな?特に葵は話したかっただろ?今のうちに話そうさ」準司は葵に話を打ち明けてあげた。
「そうね。話したいこといっぱいあって時間かかるかもしれないけど聞いてくれる?…」
「おう、いいよ」準司は返事を返した。
「じゃあ俺も聞かせてくれよ」坂本も乗り出した。
「俺…恥ずかしいけど…それでもいいというなら聞いてくれるか?」将吾もやっと核心に触れたと思い正直に開き始めた。
「いいよ、っていうか恥ずかしいなら無理に話さなくてもいいんだよ」準司が将吾をフォローしてあげた。
「でも、一応はあのことは言ってもいいんじゃない?将吾?」葵は坂本にも聞いてあげた方がいいと思い将吾にそう言った。
「じゃあ一つ約束してほしいんだけど、この四人だけで秘密にしてくれる?」将吾は顔が赤くなり始めた。
「もちろんさ。秘密にするよ。坂本も約束してくれるよな?」準司は特に坂本がふざけて他の人に喋るんじゃないかと不安になりあえて坂本に聞いた。
「何も言わないよ。ていうかおめえの話あんまり面白くねえだろ?だから言わないよ」坂本は酒に夢中で話をそらした。
「じゃあ、将吾は無理しなくていいから後になってから話せばいいんじゃない?だから私から話していいよね?」葵は言いたいことを早く言いたい気持ちだった。
「いいよ、じゃあ葵から話を聞こうよ」準司がそう言うと葵は気持ちが明るくなって「分かった、じゃあ私から話すね」と言って、前日の修業のことについて語り始めた。




