表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戒告の盾  作者: ヨシ
52/87

盾頭集結

次の週の月曜日になった。先週にヴィジョン教授からラインしてきた内容を準司はもう一度読み直した。盾頭たてがしらの皆さん全員が研究所に来てくれるのかあ。なんかドキドキするのとワクワクするの気持ちしか湧いてこない。水盾頭の伏竜さんはあの爆破事件の時に助けてくれたからまた感謝を伝えないとな。

…それに向こうの文京区のビル爆破事件に向かっていた花盾頭の宮桜さんという人も来てくれるなら俺たちはまだ出会ったことないから初めて会うことになるのかあ。文京区の爆破された高層ビルに向かっていたチームは宮桜さんのことを知っていて伏竜さんのことは逆に知らないということか…。

準司はスマホを鞄の中にしまい、二限目の授業に出席するため朝の支度を済ませた後に電気、ガスを全て切ってあるか、コンセント抜いてあるか、窓全部鍵を閉めたか、授業に必要なものを忘れていないかなどを確認してから玄関のドアを開けて外に出てまた玄関のドアの鍵を閉めていつも通りに駐輪場に向かい自転車の鍵を開けてから乗って自転車を運転して大学に向かった。


四限目の授業が終わった。実験を使った授業を時間内に終わらせることができた後、準司と葵と将吾は夕方五時まで後三十分休憩があるのでゆっくりと行こうといつもより遅く歩いていた。

「ところでさ、盾頭って何人いるんだろう?誰か聞いたことある?」将吾は興味が膨らんでいて気になって二人に聞いた。

「準司は聞いた?」葵は準司に聞いた。

「いや、全く」準司は手短に会話を終わらせたかのように軽く言った。

「葵は?」準司は聞いた。

「私も、何も聞いてないけど。あまり詳しくヴィジョン先生も言わないからどうも言えないよ。まあ英語が主流だからっていうのもあるんじゃない?」葵は何が始まるのかだいたい予想はついていたが、あまり期待しない方がいいと思い、冷静に言った。

「俺たちが見たのは水の盾頭って呼ばれていた伏竜さんだけだもんな。向こうの文京区のビル救出に向かっていたチームは確か宮桜という女性の人だっけ?」将吾はワクワク感は止まらなかった。

「その宮桜さんっていう人がイナズマ団の十四番目の幹部と戦って捕まえたっていうことか」準司は思い返しながら言った。

「その宮桜さんっていう人がそのイナズマ団に勝ったんだったら相当強い人なのかもね」葵も思い返していた。

「宮桜さんは確か、花の盾頭っていう名称だっだっけ?」将吾はもう一度聞いた。

「うん、そうだよ。草の使い手とも関係があったりするのかもしれないな」準司は想像しながらそう言った。

「確かに草と花は一緒みたいなもんだよね?技が違っていたりとか戦い方が違っていたりとかかな?」葵が聞いた。

「詳しくは分かんないけど本人に聞いてみても良さそうだな」準司はそう返した。

「五時から盾頭全員が来てくれるのかあ。どんな人達が来るんだろうな」将吾は全員が来るのを二人より感動していた。準司も本当は将吾の次にワクワクしていた。盾頭と呼ばれている盾の使いの最も強い頂点にいる人達だから今後イナズマ団を捕まえるために一番必要不可欠でもある上自分達も盾頭に教わってもらうことも出てくるのは必須だろう。それにイナズマ団を奇跡的に倒して捕まえたのは盾頭なのだから技覚えや訓練にも立ち会ってくれるのかもしれない。そう思うと準司もやる気が十分出てきている。


ヴィジョン教授の研究所にたどり着いた。中に入っていくともうほとんどの上級生達が椅子に座って各自いろいろと談話をしていた。いつも通りに毎週月曜日に部会に出席しているため坂本の気持ちは分からないが三人はもうこの行事に慣れてきていた。最初は確かに工藤部長が言っていたように遊び半分でヴィジョン先生の元で活躍しているんじゃないんだよと厳しく言われたあの時のことを準司は思い出していた。あの時は楢崎さんの勧めがきっかけでヴィジョン先生を探していてその門下生になることを目標としていたのでヴィジョン先生を探して弟子にならなければならないと急いでいたのだ。工藤部長は怒っていた時は正直怖かったし確かに曲がったところが嫌いなしっかり者というのは見て聞いててよく理解できた。

…そういえばあれから工藤部長はどうしているんだろう?十五番目と呼ばれていたイナズマ団の禳正人に相当ボコボコにされて重傷とまでいっていたのかは分からなかったがその手前までの大けがをしたみたいだったし退院するまでまだ時間がかかるんだろうか?徐々に回復してきてまたここに戻ってきてくれたらいいんだけどなと準司は思っていた。それかそれまで俺たちも工藤部長に見舞いに行った方がいいんだろうかとふと頭によぎったがそこはヴィジョン先生と話をしてから決めたほうがいいかもしれない。

五時のチャイムが鳴った。立って会話していた上級生の人達はすぐ席に座りヴィジョン教授達の到着を待った。それまで上級生で隣同士に座っていた友人達は話の続きをしていた。準司の後ろに座っていた葵も将吾と何か話をしていたが、盾頭のこと以外の話もしていたことを準司は聞き取れていた。

…また坂本の姿がない。あいつぎりぎりになってここに来るんだろうか?そう思っていた時駆け足で部屋に来るのが聞こえてきた。坂本が部屋に入ってきた。やっぱり坂本だった。ハアハアと息を切らしながら自分の机椅子のところまで駆け足で急いでいた。着いた時息が切れていたと同時に汗がひどかった。

「またぎりぎりに来たのかよ。それにその汗すごいな」準司は坂本に挨拶代わりに話しかけた。

「うるせえな。こっちだってここまで来るまでいろいろと授業でやることがあったんだよ。あの授業でレポートを書くっていうやつさえなかったら五時までここに着けれたのによお。うっとおしいぜ」坂本はハアハアと息が切れていて落ち着くまで時間がかかりそうだ。

「レポートって長く書かなければならないっていうあのレポートのことか?」準司は一体どんなレポート用紙なのか何となくわかったような気がしていた。準司もある授業ですごく長いレポートを授業の終わりに書かなければならないということがあった。あれは本当に時間内に書き上げることができるのか心配だったのは坂本の話を聞いてよく分かる。

「小、中、大とあってそのうちの大のあの大きくて長い文章を書かなければならないあのレポートお前も見たことねえのかよ。一度は見たはずだと思うんだけどな」坂本は準司に聞いた。

「うん!それ俺の授業にもあったさ。あれ最後まで書き上げるのに大変だったよなあ。その気持ち分からないわけないよ…」

「だったら、俺の今の気持ち分かるだろ?三田原」坂本が聞くと準司はうんうんと顔を上下に振り、手で合図をした。

「それさ、俺にもあるよ。準司と葵と同じ授業でそのレポート書いたことあるからさ」後ろにいた将吾も坂本に話しかけた。

「ああ?お前も同じなのかよ?じゃあこの時間になってぎりぎりにここまで走ってこなければならない理由もうわかるだろ?ふざけてここに来たのなら最初から入部してねえよ」坂本は後ろを振り向いて将吾にそう説明した。

本当は坂本もそうやって頑張っているんだな。態度は悪いとはいえちゃんと真面目にしてるんだなと準司は思っていた。

向こうの廊下からカタンコトンと一人だけじゃなく何人かの足音が鳴り響いていたのが分かってきた。おそらくこれはと皆上級生も自然と後ろのドアの方に振り向いた。ついにこの時がきたんだなと誰もが思っていた。それから誰も自然と喋らなくなった。しばらくして皆が後ろのドアを見ているとようやく研究所の中に入ってきたのが分かる。ヴィジョン教授なのだろう。雰囲気で分かる。すると入ってくるのかと思いきや途中で立ち止まったのが分かる。一番右の列に座っている上級生は誰がいるのかが一目で分かっていたがその近くの人達は自然と顔をドアの向こうに誰がいるのか見たくなっている人達もいた。

暫くしてようやくヴィジョン教授がドアの前に立ち皆全員に挨拶した。

「皆諸君、前にもラインでお知らせした通り盾頭の皆さんがここに来てくださいました。一人一人ここに入ってきますのでご注目を」ヴィジョン教授はここでも英語で話した。その話している中で「シールド」という言葉が聞こえた。おそらく盾頭のことを言いたいのだろうと皆そう思っていた。

ヴィジョン教授が後ろを向いて「どうぞ」と手で合図をすると初めて目にする人達一人一人研究所の教室に入ってきた。

全員で八人いるが、皆と同じヴィジョン教授と同じ開発した盾を左手に装着していて八人とも盾を小さくおさめていた。見た感じ確かに強そうだが一人一人個性の雰囲気が醸し出している。

この人達が、盾頭という人達なんだろう。雰囲気で分かる。その中にあの江戸川区の高層ビル爆破事件に救出しに助けに来てくれた伏竜さんの姿があった。江戸川区のビル救出に向かっていた班の上級生の誰かが「あっ、伏竜さん!」と言って、文京区のビル救出に向かっていた班の上級生の数人が「あっ、宮桜さん!」と返事していた。宮桜と伏竜は顔を互いに見渡しちょっと照れた。

八人は一番右の場所に縦に並び、ヴィジョン教授が話すのを待った。

「この八人の方が盾頭と呼ばれています。ここに来てくれたわけはこれから起こりうるかもしれないイナズマ団の悪事をくい止めるためにここに来てくれました。この八人も実は元私の部員でもありました。今は各それぞれ就職をし仕事しています。緊急のことが出てきた場合に駆け付けに来てくれるのでこの八人の方々を頼りにしてください。そしてこれから防衛技能訓練にも来てくれますのでそこで新しいことを教えてくれたり技覚えのことも教えてくれますのでそのつもりで。では八人の皆さん、教卓に上がって自己紹介をしてください」そして一人ずつ端っこから教卓に近い人から自己紹介のために教卓に上がって行った。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ