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戒告の盾  作者: ヨシ
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十五番目との対戦

十一階のフロアはまるで大広間のようだった。到着して間もない時にいきなり目の前にあの人達はここの会社員だろうか、口にガムテープで貼られ、ロープで締め付けられているのを見つけてしまった。何人も、いや、何十人もが同じく縛られている。おそらく、どこかの階からか全員を集めて逃がさないように縛っていたのだろう。

早く助けないと。上木と桐原とそのメンバー達が助けに行こうとしたその時、向こうの一人のドクロの仮面を被った少し身長の小さい男が上に向かって銃を一発撃った。上木と桐原達はその銃声にびっくりしてその男にようやく気づいた。皆素早く盾を前に構えた。

「やっと来たか、ヴィジョン教授の弟子達よ。待ちくたびれたぜ。ここまで来れたということはよほど俺の手下を倒してきたんだな?よくやってくれたじゃないか、そこは誉めてあげなきゃな。そして、よく生き残ったな」わざと声のトーンを下げた。恐怖を浴びさせたいのだろう、やっと動く時が来たという思惑が湧いてきている。

その男は仮面を取り外し、顔を皆に見せた。

「お前は誰だ?お前がイナズマ団ボスの手下か?」上木は勇気出して聞いた。

「ほう、指名手配の紙を見たことがないのか?ヴィジョン教授から一体何を教わったんだ?本人から俺達のことを下調べしたかと思っていたんだがな。まさか知らないとは、よく知らない上でここまで来るとはな。恥を知るべきだ」その男は指名手配が何だろうが全くびくともせず平然としている。

「俺の名前は禳正人。イナズマ団幹部十五番目に君臨している。この業務をやり遂げれば神威様から昇格してもらえる上給料も上がる。神威様から位を授かれるのはなかなか難しいんだぜ。でも俺も選ばれた。この十五番目というのはまだ一番目から十四番目までの幹部より下にいる。その下だからまだまだ上位十四人より弱いのは分かっている。だからこの絶好のチャンスを手に入れればこのまま上位に上がれることができる。いいか、ヴィジョン教授の弟子達よ、お前達も含めここの高層ビルにいる者全員まとめて皆殺しだ。そしてその役目が果たせたら神威様のすぐそばまで働けるのさ」この十五番目の禳という若男は右手で指パッチして、イナズマ団配下達はライフル銃を構えたと同時にイナズマ団が開発した特殊の機械を足でレバーを倒してオンにした。するとあちこちに機械が設置されているがこれは電気が流れているのか、蜘蛛の糸みたいに見えるが白い電気が流れているのが分かる。するとその電気は四方八方に端から端まで流れ壁を塞ぐように周りを囲んだ。おそらく電線なのか、そのイナズマ団一人がレバーを倒した四角い機械の中から電線が入っていてそこから網目文様にして人の出入りができないようにしてあるのだろうか?

十一階のこのフロア全体を流れる電気で蜘蛛の糸のようにして壁と出口全てを封鎖し、出られない形になってしまった。

「今からこれらの電気の糸で周りを封鎖する。触れてしまったら、感電して死ぬ目にあう。どうだ?ヴィジョン教授の弟子達よ。もうこれで逃げられなくなった。後は俺の罠にはまってここにいる皆全員が死ぬのさ。残念だったな。これからどうすればいいだろうねえ?」禳というこのイナズマ団ボスの手下で十五番目のボスが仕掛けた機械で周りが電流が流れているためここが一番危険な場所と化した。上木と桐原達皆も周りを見渡しここから避難しようとしても無駄だということに焦りが出てきた。まさかこのボスがこういった罠を張ってまでして自分達を待っていたとは考えがつかなかった。しまった。一体どうすればいい?それに縄で縛られている会社員達を助けようとしてしまったらイナズマ団の配下達がアサルトライフル銃で撃ってくるのかもしれない。今度こそ手も足も出ない状態だ。

「さあ、お前達、どうする?この残酷な電流の糸で覆われた部屋と俺らの配下達がいつ銃を撃ってくるのか。なあ、もう終わりだよなあ?ちなみに俺の手元にもライフル銃を持っているぞ」イナズマ団の配下達が構えているアサルトライフル銃よりもっと恐ろしい殺傷能力のあるライフル銃のようだ。一発撃たれたら終わりなのは見て分かった。

「一つ、お前に聞きたい」上木は勇気を出してその禳に聞いた。

「何だ?申してみろ」禳というボスはライフル銃に危険な玉を入れながら上木に問いかけた。

「メガネかけた工藤部長という女性部長がいる。一体どこにいるんだ?それに警察の人達や他の仲間はどこに行ったんだ?」上木が聞きたかったことを全て聞くと禳というボスは玉を全て入れ終わった。

「メガネかけた細い身長の高いひょろひょろのあの女のことか?…おい、奥にいる奴ら全員ここに連れてこい」

「はい承知しました」イナズマ団の配下の数人が急いで奥にあるドアを開けて走って行った。

すると時間が経たないうちにイナズマ団数人が戻ってきた。そしてイナズマ団数人が手で縄を握りながら捕まえられた人達を次々と中から出してきた。

「工藤部長!?…工藤部長!」上木が工藤に叫んで必死に答えようとしたが眠っているのか気絶しているのか目を閉じたまま自力で動けずだらんとしていた。他に工藤と一緒に同行していた警察達は口と両手に縄で縛られ、そして起きてはいたが坂本がいるメンバー達も口と両手に縄で縛られているのが分かった。その他の三回生や二回生達も意識がある人達や意識がない人達と様々だが口と両手に縄で縛られている。

「ああ、坂本!意識はあるようだよな!大丈夫か!」準司は思わず坂本が必死に抵抗しているのを見て叫んだ。

「誰だ?今叫んだ奴、…うん?どこかで見たような顔をしているな」禳は思わず指を指してじーっと固まった。神威から話をしていたあの人物、あれはまさかと禳は思い出した。

「ああ、あのガキか?そうだ!あの三田原準司という名前の奴か?思い出した。いやぁ運がいいなあ、今日は特にさえてるぜ。こやつを俺が仕留めてやればあのお方はどれだけ喜ぶか?三田原、お前のことでどれだけ可愛く面白がっていたか?お前を殺せばどれだけ喜ぶか必ずこの俺が片付けてやる。お前がまさかここに来てたとはな。文京区に行ったのかと思っていたが、ここに来てくれたとはなんと喜ばしいことか。おい、てめえらこのガキを逃がすんじゃねえぞ。分かってるな?こやつを殺せば昇格確実だ!」

「はい!」イナズマ団の配下全員はライフル銃を構え直した。準司に狙いを定めたことで上木と桐原達皆は冷静を失ってきた。準司は盾を構え一周三六〇度イナズマ団がライフル銃を構えているのを注視した。かなりまずい。イナズマ団捕獲チームがあんな悲惨な様子になっているぐらいだから上木と桐原達のチームでこのボスと戦うのはかなり危険かもしれない。

それに準司をそこまでイナズマ団は餌食にしたいと殺したいぐらいだから皆も準司が可愛そうだと思えてきた。

一体どうすればいい?今度は今までと違って工藤部長達のチーム全員を助けることと会社員達を助けなければならないこと、そしてこのボスとここにいるイナズマ団全員倒さなければならないことの大きく分けて三つをやり遂げなければならない。

しかし、イナズマ団ボスと手下の人数による攻撃がいつ出てくるのか分からないのとイナズマ団が罠を張った電気の糸が邪魔していて戦うのと守るのと二つに分けようとしてもやりづらくてただ盾で周りを守るしかできなくなっている。

その時、上木が作戦を思いついた。

「桐原さん、俺のチームと桐原さんのチームと別れてあのボスと戦うのと工藤部長達を助けるから桐原さんは会社員達を守るように盾で守ってくれ」

「えっ?…大丈夫?私達がイナズマ団ボスを倒して工藤部長達を助ける方に回った方が…」

「いや、桐原さんではこの場合難しいと思う。俺達の方が対処できると思うからそっちは会社員達を守ってくれ」上木は信じてくれと桐原に願った。

「分かった、そうする。でもこの電気の糸とイナズマ団達に気をつけて。命を守ることを最優先に動いて」桐原はハラハラしながら上木に言った。

「分かった。そっちも気を付けろ」

「うん」

上木は俺達のチーム全員こっちに来て工藤部長達を守るぞ、着いてこいと言ってイナズマ団達を警戒しながら工藤部長達を盾で守りを固めた。桐原は会社員達を盾で守りを固めた。そして禳ボスとイナズマ団達に睨みをきかせた。

「ほう、守るべき人達を盾で防ぐとはな。なかなか考えるじゃないか?じゃあ、こっちの出番だな。お手並み拝見といくか?」禳ボスはまたイナズマ団に合図をした。そしてイナズマ団の乱射が始まった。

上木の方は一列になって半円の形になって攻撃から身を守った。桐原の方は会社員達を守るようにこちらも半円の形になって一列になって攻撃を防いだ。防ぐのはできてはいたが、イナズマ団の乱射で盾で防ぐことで精一杯で反撃するのができづらくなっていた。

「桐原さん、これどうします?一人でも盾を防ぐのを緩めたら後ろの会社員の人達が…」

「分かってるわよ。こっちも何かアイデアがないか考えてるんだから。とりあえず盾で必死に守って!」会社員達の縄とガムテープを外したいが半円になって一人一人で防ぐのが精一杯で、手が回らない。…一体どうすれば?

「おいおいおい、盾で防ぐしかできないのか?何してんだよ。かくれんぼでもしてるのか?出てきて遊ぼうじゃないか?銃に撃たれたらそりゃ痛いかもしれん、自分を守らなければならないかもしれん。それでもそのままじゃ面白くねえじゃねえか?早く出てこいよ。相手にしてやるからよ」禳ボスも桐原達チームに向けて銃を構えた。特に準司を狙いたいために桐原達チームを脅そうと銃を撃った。真ん中を守っていた二回生男子があまりの衝撃で後ろに倒れてしまった。

「おい、大丈夫ですか!?」準司は近くにいたのですぐに場所を変えて二回生男子を助けようと手を差し出して立ち上げようとしたその時だった。

「おーい、何先輩を助けてんだよ。お人好しか?そんな性格をしてるってか?」早くも禳ボスは準司にライフル銃を向けている。ヤバい、狙われている。

準司は禳ボスに振り向いた。にんまりと禳ボスは笑っている。

「残念だな。でもこっちは嬉しい余りだ。あのお方がなんと喜ぶだろうか。さあ、覚悟だ!」しまった。もう終わりだ。数メートルから準司を狙っている。桐原も準司を盾でかばおうとしたが別のイナズマ団もこっち向いて狙いを定めている。下手したらもう終わりだ。

桐原がそのイナズマ団に気づいた時、そこから動けなくなった。

禳ボスはライフル銃を撃とうと引き金を押そうとしたその時、非常階段の方から失神銃を撃った音が聞こえた。するとそのライフル銃を構えたイナズマ団一人が気絶して倒れた。そしてその次に特殊な破壊道具である丸い黒い色のした小型爆弾を使ってイナズマ団が設置した電気の糸の元になっている機械を破壊して中に入った。電流の糸は電気が流れなくなり、電流の糸は全部天井から壁から全て剥がれ落ちた。

禳ボスは直ぐ様ライフル銃を何発も撃ったがその男も直ぐ様盾でしのいだ。身長は百八十センチ以上はあり髪は普通の黒髪で若干青く光っていて、鼻は高く眉も細くキリッとした爽やかな整った顔立ちといった美男だが、筋肉はムキムキで表情は厳格で怒っているような感じだった。この男がまさか…。

高身長の男は床に落ちている電流の糸に触れないようにおもいっきり高く飛び、中のフロアに着地した。

「ここまで来るのに遅くなってすまねえな、おめえ達。…ここまで耐えたのはよく頑張った。後は俺に任せろ」今到着したこの男は禳ボスに向かって怖い表情をして歩いていった。禳ボスは今まで余裕の気持ちでいたが、真反対に真っ青な顔になって怖くなった表情になった。

「お前…まさか…あの盾の頭か?」なぜか禳ボスはビクビクしてライフル銃を構えようとしても構えられなくなった。

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