反撃
後列の皆全員が前列の盾で防いでいる隙に失神銃で隠れながら撃ちまくった。敵のアサルトライフル銃の連続銃撃に撃ちにくく攻撃の連続で前に出にくくなった。失神銃で敵に撃ちたくても向こうからの攻撃で命中できなかった。盾に隠れても攻撃をかわすのに精一杯だ。…一体どうすれば…。
敵に撃ちにくい状況の中で桐原は白い袋のカバンを見てあることを思い出した。あのヴィジョン教授が開発したもう一つの道具があるか盾に隠れて探してみた。
「ちょっと待って、たぶんあれがあれば」そして桐原は見つけ出した。丸い球だが手のひらサイズの大きさで持った時は軽かった。
「桐原さん、何してるんですか?」近くにいた二回生男子が聞いた。
「待って、実はこれ煙球といって敵の命中を下げる効果があってこれに火をつけると火が出るからそれをあのイナズマ団に投げれば…」桐原はヴィジョン教授が言っていたことを思い出しながら煙球に白い袋の中からもう一つの道具のライターを取り出して火をつけて煙球の線につけた。するとパチパチパチと線香花火のように火が出できた。
そして桐原はタイミングを狙ってイナズマ団に球を投げた。すると八階のいるイナズマ団に命中した。
「ふん、爆弾でも投げようってかい?爆発したらあんた犯罪者になるよ…」するとその時白い煙がドカンと出てきた。爆発はしなかったものの煙だけが錯乱しただけだった。
「うわっ、何よこれ。前が見えないじゃない?」非常階段の上の部分が白い煙で覆われている。中にいるイナズマ団は前が見えなく動きが取れない。
「今よ!失神させて!」桐原が呼び掛けると後ろの全員が失神銃を撃ち、イナズマ団に当たり失神させた。ファインドグラスのおかげで白い煙で裸眼で見えなくても透き通って見えている。続けて失神銃で敵に撃ち返し続けあのイナズマ団の喋っていた女も含め大半のイナズマ団が気絶させることに成功した。
「やった!気絶した!この調子で。みんな!白い袋の中に煙球が入ってるから階段にいるイナズマ団に当たるようにライターで火をつけて火がついたら投げて!」桐原の提案した通りに急いで盾で防いでいる人以外の人達は煙球を取り出し白い袋の中からライターを取り出し、火がつくように線に火をつけた。
煙球に火がついた三回生男子から階段にいるイナズマ団に向かってライフル銃の攻撃をかわしたその時におもいっきり投げた。ドカンと白い煙が一気に出てきた。その煙でイナズマ団は身動きできずゴホンゴホンと咳き込んでいた。その隙に「今だ!」と上木が叫び皆で失神銃で撃ちまくった。するとファインドグラスでしか見えなかったが失神銃に撃たれたイナズマ団は気絶して倒れた。
「よし、皆よくやったぞ。敵は全員気絶したから煙球に火をつけなくていいから、イナズマ団全員の手足に手枷足枷でしっかり固定してくれ」上木の言った通りに全員盾をしまい失神銃をしまい、皆で素早くイナズマ団全員に手枷足枷を縛りしっかりと固定した。
しっかり縛りつけて固定した後全員上木と桐原に向いた。
「皆よくやった。ようやく八階に入れる。工藤部長が危ないのは分かってる。まだこの上にイナズマ団に占拠されているから今の調子でイナズマ団を確保しよう。いいな?」上木の言ったことに皆は「はい!」と返事した。
「もう時間がない。今から突撃するぞ。たぶん上に警察の人達もイナズマ団と戦ってるかもしれないから、俺達も合流しに行こう。敵が出てきたら盾と失神銃で迎え撃ちながら進もう。…よし、今から突撃する。ついてこい」上木が非常階段を登りきって八階に着くと左手に取りつけてある盾を前にして八階のフロアに入っていった。続いて桐原、三回生全員、二回生、一回生三人の順に進んでいった。
八階に着いて早速イナズマ団が何人も廊下でうろうろしていた。上木達が来たことが分かると直ぐ様イナズマ団が「いたぞ!」と仲間達に叫んでアサルトライフル銃を乱射しまくり、上木達に攻撃しまくった。上木と桐原達は左手に取りつけてある盾でしっかり攻撃を防ぎ止めた。後ろにいた二回生と一回生三人は白い袋の中から煙球を取り出し線に火をつけ、火がつくまで待った。ようやく線香花火のようにパチパチと鳴ってついに火がつくと直ぐ様三回生が盾で防いでいる後ろから「三回生の皆さん!しゃがんでください!」と大きく叫んで三回生が後ろを振り向いて何事かを理解すると慌てて急いでしゃがみ二回生と準司達三人は盾を前に持っていきながら煙球をおもいっきり投げた。すると、煙球は何個も投げたので白い煙がドカンドカンと撒き散らしイナズマ団の攻撃が一気に止まった。ゲホゲホと息苦しくなり「一体どうなってんだ!?」とパニックになり始めた。
「君ら、やってくれたんだな。ありがと、助かる。今だ!失神銃で」上木が指示し三回生全員が狙いを定めて八階にいるイナズマ団全員に失神銃で撃ちまくった。イナズマ団は次々と倒れていき部屋の中から出てきたイナズマ団も奥にいたイナズマ団全員も失神銃に撃たれた時すぐに失神し次々と倒れていった。ここの階にいるイナズマ団はこれで全員なのか確認しに上木が勇ましく倒れたイナズマ団全員の隙間を通りながらゆっくり進んでいった。
「おい、桐原さん!手枷足枷を頼みます!」上木が桐原に頼むと「あっ、はい!」と返事した。
「みんな、全員で手枷足枷を使ってここのイナズマ団全員を確保していって!」桐原が指示すると皆は急いで手枷足枷を白い袋のカバンから取り出し三回生から一回生まで全員イナズマ団の手足を固定していった。
時間かけてイナズマ団全員を固定したことを確認できると、後は上木を待った。イナズマ団が動けなくなったことで安堵し、桐原が上木に声をかけた。
「上木君!そっちはどう?イナズマ団まだいる?」すると上木は壁からひょいと顔を出し笑顔を見せた。
「大丈夫だ。あちこち探したけど誰もいない!」上木がそう言うと桐原は良かったあと呟いた。これで後はまた上の階に行ける。
「よし、今の戦い方なら時間を短く短縮できる。この調子で次に進もう」上木はそう言ってすぐにまた非常階段に戻り九階に登りに急いだ。桐原達も上木の後に続いて走っていった。
もうあの戦い方ならうまくいけるはずだと自信が皆みなぎってきた。九階の非常階段にもイナズマ団が待ち構えているんだろう、上木はすぐに上を見上げたが、誰もいない。小声で「大丈夫だ、誰もいないみたいだ」とジェスチャーも見せながら皆に合図を送った。
「すぐそこにいるかもしれない。煙球まだ余分にあるよな?三個か四個ぐらいでいい。誰か他の人が煙球を手に持っていてくれ。俺が盾を持って一番前にいるから」
上木は説明が伝わっているのか急に不安になった。
「上木君、だったら私も一番前に出て盾で守ることにする。二人で盾を一つにすればまだ攻撃から身を守りやすくなるからそれでいこう」桐原は急に提案したので、上木は整理が早くつかなかった。
「分かった。後ろのみんなにも守れるようにしてくれるか。その為の盾だから…」
「先輩方聞こえますか?」突然準司が前に出てきて二人のそばに来た。その後ろに将吾と葵も着いてきた。
「貴方達!?」
「君たち、一回生じゃん。君らは一番後ろにいておいてくれないと…」
「先輩、俺達もう慣れましたんで。盾と失神銃を使ってイナズマ団の暴行を食い止めることを考えています。僕にも手伝わせてください。もう時間がありません」準司は迷っていなかった。むしろ自信に満ち溢れていた。あの時のことを覚えている。
「先輩、僕にも手伝わせてください」将吾も準司と同じ自信満々だった。葵は話せなかったが、盾の使い方に慣れてきたのと煙球を使った秘策でだんだんと自信がついてきた。もう大丈夫。これらさえあれば相手に攻撃されにくい。
「手伝ってくれるのは有難いけど貴方達が襲われないようにこっちも計算してるんだから、まだこのメンバーで慣れてない人がいるから貴方達は支え役に回ってくれると助かる。油断してると攻撃を受けてしまうことにもつながる恐れもあるからとりあえず私達に暫く委ねてほしい。手伝ってほしい時に貴方達を呼ぶから、とりあえず後ろに回って」桐原も計算をしていた。イナズマ団の数は上にいけばいく程だんだんと多くなってくる。まずはそのイナズマ団の数を減らしていく行動に出ないといけない。
「とりあえず行くぞ。一回生三人は一番後ろにいてくれ。大丈夫、俺にも考えがあるからやる気があるのは分かった。でも桐原さんの言う通り油断してると攻撃を受けてしまう恐れもある。暫くは俺達に着いてきて言われたことだけ集中してくれ。じゃあ行くぞ。イナズマ団はそこにいる」ゆっくりと足音を立てずに長い階段を登り九階にたどり着いた。そして、九階のフロアを覗くとイナズマ団が数多くいた。
「行くぞ、とりあえず盾を持って着いてこい。せーの!」そして上木を先頭に皆全員失神銃をイナズマ団に撃ちまくった。撃たれたイナズマ団は気絶してその場で倒れた。
「よし、突撃だー!」上木の掛け声で皆一斉にイナズマ団に向かって乗り込んでいった。気づいたイナズマ団は素早くアサルトライフル銃を持ち直し乱射しまくり上木と桐原達のメンバーと激突した。




