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戒告の盾  作者: ヨシ
33/88

激闘

二回生一回生がイナズマ団全員が倒れて眠っていることを確認できると、ビクビクしながらも手枷足枷をしっかり固定した。準司と将吾が失神銃を打ってイナズマ団がどうなるのかを葵を助けに行った時に経験しているので、何も怖くもなくなっているが、初めて経験した他の二回生と葵はイナズマ団がまさか動かないかとビクビクしていて少しは怖がっているみたいだ。

そして皆全員イナズマ団が持っているライフル銃をイナズマ団にバレないように足で目の届かないところに蹴りながら部屋の中のどこかに隠した。

「よし、これでこのイナズマ団全員は起きたとしても身動きは取れなくなるわね。後で警察に連行しなきゃね」

桐原はイナズマ団が身動きできなくなっているのを確認できるとほっと一息ついて安心した。

「桐原さん、ここはもう大丈夫みたいだな。次は八階に行こう、まだまだイナズマ団が待ち受けてるかもしれないからな」増田はもう大丈夫だと安堵して桐原に聞いた。

「そうね。次行きましょう。工藤部長ももう上で戦っているかもしれないから、私達も急ぎましょう。みんな、よく耐えました、でもこの後もまだまだイナズマ団がいるのは間違いないから盾を使って前に進むように、じゃあここからも急ぐよ」桐原は先頭に立って元の場所にいた七階の非常階段に戻ろうとしたその時…

「わあっ!…びっくりした。上木君?」桐原が非常階段に向かおうとした時に急に出くわしたので別のイナズマ団に出くわしてしまったのかと心臓が跳び跳ねそうなところだった。その為後ろに並んでいた三回生から一回生全員も恐怖が一気に襲いかかってきた気持ちだったので、死ぬのかと思っていた。

階段を登って七階に着きそうな所に桐原が出てきたのもあって、向こうの上木達も慌てて盾で急いで防いだが冷静になって桐原達だと分かった時ほっとして盾を下ろした。

「なーんだ、桐原だったのか。イナズマ団が急に出てきたかって死ぬ程びっくりしたさ」上木も胸を撫で下ろした。

「それはこっちのセリフよ。上木君達全員無事にいる…てことは皆無事なのね?救助は全部済んだの?」桐原は聞きたいことを思わず聞いた。

「ああ、こっちは無事だ。ただ怪我人が多かったけど、残念なことに爆発のあの衝撃で重傷者も多数出てたな。でも幸いなことに死者は出てないから大丈夫だ」上木は詳しく話した。

「良かった。死者が出ていたら大変な事態だったじゃん」

「それより桐原達の方はどうだった?救助の担当だっただろ?皆無事だったか?」上木の聞いたことに桐原は下を向いてしまった。そこから長い沈黙が続いてしまった。それだけ衝撃が隠せなくなった。桐原のグループ全員の誰も話せなくなった。

「…ごめん上木君…あまりの衝撃で言えなくなって…四階から六階までの階全部の救助をしていたんだけど…嘘はつけないから正直に言うしかないね。…六階は特に死者が多数出てしまっていたの…遅かった、あの階の人達は残念ながら逃げられなかった人達だったんだと思う。私達、助けようと思ったのに間に合わなくて…」

「分かった、もういい。お前もよく頑張った。あの火災の勢いは俺もみんなも三階から上がってから後で見たんだ。消防隊に聞いたら事情が分かった。でも、これはどうすることもできなかったのも事実だ。お前もみんなも何も悪くない。悪いのはイナズマ団だから」桐原はだんだんと涙が溢れてきた。自分をぐっと堪えてたが、どうしてもあの衝撃で抑えられなかった。涙が止まらなくなった。上木も桐原を慰めるように手で肩を置いてあげた。

上木のグループの女子の数人も手で顔を隠しながら泣いていた。半泣きしている人達もいた。

「泣きたくなるのはよく分かる。でもまだ上に行かなきゃならない。イナズマ団はまだいるのは分かるだろ?まだ救助しなきゃいけないし、イナズマ団と戦わなければならない。俺達はまだ戦わなければならない使命がある。もう一息の辛抱だ。俺達と合流して工藤部長のところまで行こう。こうやってみんなと合流できたんだし、俺達一体になってつぎの八階から上を目指そう。今はそうするしかない」上木はそう桐原に説得して桐原はうんと頷いた。

八階に行こうとした時、上木は思わず倒れているイナズマ団を見てびっくりしていた。

「ちょっと待って、あれ…イナズマ団?ってことは桐原達戦っていたのか?」上木のグループ全員も七階の廊下やフロントの方を見て目を丸くしていた。

「聞いてなかった?七階から上はイナズマ団が占領しているのは間違いないって。慎重に音を鳴らさずに移動していたらこの集団がやっぱり出てきたの」桐原は詳しく説明した。

「ここだけじゃない、八階から上の階はたぶん待ち続けていると思うから盾で戦う覚悟を持って前に進むしか」桐原は緊張が隠せなくなってきた。

「分かった、慎重に行こう。ここの高層ビルの階はまだ上の階があるからイナズマ団がまだいるのは間違いない。慎重に行くぞ」そう上木が言って非常階段を登って八階に行こうとしたその時だった。

「あっ、危ない!」上木が直ぐ様盾で防ぎ、桐原もギリギリ盾で防ぎきった。後ろの三回生から一回生三人までのメンバー達も素早く盾で防いだ。

八階に行くまでの非常階段でイナズマ団がずっと待っていたみたいだ、そこで上からアサルトライフル銃を構えて撃ってきた。盾のおかげで全員防ぎきった。

「そうよ、この高層ビルはまだまだ上の階があるんだから。エレベーターも使えないし使えるのはこの非常階段だけ。一体どこに私達がいるのか探して慎重にならないといけないんだからねえ」若い三十代の女性の声が上から聞こえる。上を見上げると確かに女性がいる。あの女もドクロの仮面を被っている。イナズマ団の手下のリーダーみたいな存在か?見た感じ男勝りな女に見える。最悪だ、見つかってしまった。ずっとそこで聞いてたのか。イナズマ団が自ら盾となっているため非常階段を登ろうとしても敵が目の前にいる以上下から眺めても進みづらい。

「あんた達の相手はあたし達だからね。ここから進みたければここで銃撃戦でもしようかしら…」

「工藤部長達は今どこにいる!?まさかお前達が何かやらかしたのか?」上木は恐れずイナズマ団の女に聞いた。

「工藤部長?…誰それ?…ああまさかあのメガネかけた小娘のことかい?その女子ならナンバー十五に捕まっちゃったわよ。あの小娘もバカねえ。自分から戦いにいってボスに負けちゃって気絶したみたいよ。あんな戦い方、イナズマ団でも勝てはしない戦いだったわよ」まさか、じゃあ工藤部長が危ない。準司は早く助けにいかなければと焦りが出てきた。それに坂本はどうしたんだろう?坂本もそのボスに捕まったのか?それに警察の皆さんはどうしちゃったんだろう?

「まあなんだかんだ言ってないでとっとと片付けるわよ。あんた達こやつらを仕留めて殺りなさい」

「分かりました!」そしてイナズマ団はまた上からそして七階から八階の間の階段からアサルトライフル銃を撃ち始め、銃撃戦が始まった。

上木達と桐原達全員も盾で防ぎ続けながら失神銃を撃つタイミングをはかっているが数が多いため戦いたくても戦いづらい。

「こうなったら二組組んで一方は盾で防いでもう一方は失神銃で撃つというのはどうだ?桐原さん!」上木は素早く思いついた。

「分かった、それでいこう。みんな!二組組んで盾と失神銃と分けてイナズマ団を迎え撃って!」皆ぐちゃぐちゃになって適当に二組組んだがイナズマ団の銃撃の間に素早く動くしかなかった。前の列は盾で防ぐ者、後ろの列は失神銃で撃つ者と急いで作戦を作ってイナズマ団の銃撃に盾で防ぎ続けている間、後ろの列の全員が失神銃を構えイナズマ団に狙いを定めた。タイミングを細かくはかった隙に一人が失神銃を撃った。そしたら一人のイナズマ団に当たり的中し気絶させることに成功した。

「ちょっと、何やってんのよ。撃たれたじゃない。貸しなさい、私が代わりに撃ってやる」撃たれたイナズマ団の銃を奪い取り撃つ構えを持って乱射しまくった。

盾で防いでいる前列の皆はあの乱射に耐えられるか心配になった。強い衝撃の連続で耐えられるか不安になっている。

もう一人の二回生男子が失神銃を撃った。二人目のイナズマ団に的中した。

「よし、この調子でイナズマ団を撃ちまくるぞ!」上木は皆に大きな声で呼び掛けた。そして本当のイナズマ団との激闘が始まった。


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