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戒告の盾  作者: ヨシ
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帰り道

部会が終わり、一回生の四人の盾のタイプがそれぞれ分かった後二回生三回生全員は帰りに自分のすべきこと、やりたいことに帰っていった。中に数人は一回生四人の盾のことで話を聞きたいと夜の時間になってまで話していた。

「でも四人それぞれタイプが違ってるから俺ら先輩に頼ってイナズマ団退治に努めてくれればいいさ」先ほど準司に話しかけてきた二回生の大田原良と須田祐介、桐林秀樹の三人も準司と葵と将吾と一緒に帰宅していた。

「そういえばあの伊達メガネかけたあの男子は三田原君の友達かい?あれ坂本君だっけ?」大田原は聞いた。

「ああ、まあ、ゼミでは一緒じゃないんですけど同じ学部でして…でも友達だと僕は思ってはいますけどね」準司はアハハと笑ってごまかしながら事情を説明した。

「あの眼鏡の一回生、一人でよく行動する子だなあ。一匹狼っていうタイプか?まあよく分かんないけどだから盾は雷のタイプなのか?なあ?」須田と桐林に聞いたが二人も顔を見つめあって苦笑しながら首をかしげた。

「あの滝島さんも言ってたように雷の盾を持つ人はめったにいないって言ってたよな?だからあの子、確かに一人行動するのが多いなら何か変わった人なんじゃね?」須田が説明したように言った。

「もしイナズマ団を捕まえる任務が来た時に独りよがりなことしてたらヴィジョン先生黙ってないだろうな」桐林も坂本の態度や行動に心配して言った。

「まあ中にはそういう人もいるんだなって思っておくしかないかな。ところで君ら三人はそれぞれ使い手が違った結果になったよな、ただ三田原君最後に滝島さんにいじられてたな、あれはみんな爆笑してたさ」三人の先輩はまた爆笑した。

「えっ?そんなに僕の使い手はがっかりな感じでしたか?」準司はまた焦った。

「ああ、いやいや。そういう意味じゃないんだよ。滝島さんの行動が面白かったってことさ。あの人すごくこだわりの強い人であって炎の使い手をすごく尊重する人なんだ。それ以外のタイプが出た時に滝島さんはカンカンになることがあるんだよ」準司はやっぱり自分はだめな奴なんだと一瞬思った。

「でも水の使い手も別に悪くはないって聞いたけどな。確かに基本の使い手でもあるけど七割ぐらいの人が水の使い手らしいし他のタイプより多いからそんなに気にすることはないよ。水も戦場で使える技もたくさんあるし冷静さを一番重視されるタイプだから炎じゃなかったからってへこむ必要ないよ。それに炎に強いタイプだから誇りに思っていいんじゃないかな」大田原は慰めた。

「後、君らは確か松田君に浅倉さんだっけ?」大田原は二人に聞いた。

「あ、はい。そうです」松田が返事した。

「草タイプだったんだな。君もあんまり落ち込まなくていいよ。男子の中にも草の使い手がいるからさ」大田原は松田にも慰めたが、もし戦場で使うとなったら本当に使えるのか将吾は少し不安になってきた。

「で、君が浅倉さん?炎の使い手か、何か三田原君が炎の使い手かと思ったら浅倉さんが炎の使い手というのは予想外だったな。何か、逆の感じというか男勝りな一面もあるんかな?」大田原がそう言うと葵は話そうと思っても何を返したらいいのか分からなくなった。

「まあでも滝島さんが言ってたように女子にも炎の使い手が水の次に多いらしいから浅倉さんもすごいもの持ってそうだな。君やっぱ、根性強いんじゃないか?」葵を誉めたつもりだが、それが伝わってるのか大田原は自信がなくなった。

「…まあ私、空手習ってきたんで、それも影響したんじゃないかなって」葵も話づらくなった。

「そっか、空手か。じゃあやっぱりそのお陰で根性強くなったんじゃないか?俺も炎の使い手なんで宜しくな。何か困ったことがあったらいつでも聞いてくれよ。俺以外に聞きたかったら炎の女子達でもいいよ。案外しっかりした人達もいるからさ」大田原が葵にそう言うと「ありがとうございます」と返した。


「じゃあもうここからの道が帰り道なんで」準司が自転車を押しながら大田原達に言った。

「おお、そっか。じゃあ気をつけて帰れよ。また次の部会で会おうか」大田原は明るくて大きな声で準司達に挨拶した。

「はい!大田原さん、それに須田さんに桐林さんも気をつけて。また部会の時にまた!」準司も大きく挨拶を返した。

「うん、じゃあまたな」またなと大田原の次に須田と桐林も手で合図して挨拶を返した。

「お疲れ様でした」と準司達三人もお辞儀をして挨拶を返してそれぞれ自分の道に帰っていった。


「なあ、盾も手に入れたしタイプも分かったからいよいよイナズマ団退治に動くんじゃないか?何か緊張してこない?」将吾は次に行う課題に二人に聞いた。

「イナズマ団の動きってあまりニュースに出てこないからなあ。分析したりイナズマ団が動くところを待つしかないんじゃないかな?」準司は自転車を押しながら夜の帰り道を歩きながらそう言った。

「ねえ、盾は常に持っておく必要あるの?その事ヴィジョン先生言ってたっけ?いつイナズマ団が出てくるか分かんないし」葵はそういえばとふっと思い出しながら二人に聞いた。

「そっか。そういえばそうだよな。ヴィジョン先生は盾を大事にしておきなさいって言ったぐらいしかなかったよな。ちなみにこの盾小さくしたり大きくしたりできるかな?前に辰准教授が手本見せてくれて盾が大きくなったり小さくできたり大きさを変えることを見せてくれたし。どうだろう?やってみる?」準司は自転車を止めてずっと左手で持っていた盾を取り出した。

「確かこのボタンみたいなところを押すんだっけな」三人は一斉にボタンみたいなところを押した。すると、盾が大きくなった。

「おお、ちゃんと大きくなったじゃん。じゃあ小さくしてみると」もう一つの横のボタンみたいなものを押してみた。すると盾が小さくなった。もう一回そのボタンを押すとさらに小さくなった。

「そっか。こうやって大きさを三段階に変えることができたんだったな。葵はその時いなかったけど辰先生が教えてくれたよな、葵は使い方分かった?」将吾は葵に聞いた。

「ヴィジョン先生の考えた盾ってこうやって回転しながら大きさを変えることもできるってことね。すごいじゃん。えっ、じゃあ二人はこの盾でイナズマ団と戦ってたの?」葵は聞いた。

「そうだよ。辰先生も無理やり一緒に戦いに行こうって言われたからな。あの時はすごい緊張したけど葵を助けなきゃいけないと考えたから危ないのも覚悟決めて図書館に三人で入ったからな」準司は葵にそう説明すると盾を小さくして自転車の籠に入れた。

「おそらくだけど盾を常に持っておく必要があるかもしれないな。イナズマ団が出てきた時に備えて動いた方が取りに行かないといけなくなってしまってからじゃ遅いだろ?襲われそうになって後で大変なことになりましたってなったら最悪じゃん」準司は二人を分かりやすく説得した。

「そうね。準司の言う通りだと思う。たぶん先輩達も持ち運びしながら授業に行ってる気がするし。またいつイナズマ団が出てくるか分かんないし。持ち運びは必然のようね」葵は納得した。

「じゃあ今日から常に持っておこうぜ。防犯にも使えそうだからな。でもヴィジョン先生そういうこと何で早く言わなかったんだろうな?」将吾は疑問が出てきた。

「たぶんそこまで頭が回らなかったんじゃない?俺たちの盾の作成にしか考えられなかったかもしれないじゃん。俺たちからもヴィジョン先生に聞いてみた方がいいかもしれないな」準司は提案した。

「明日ヴィジョン先生の研究室に行ってみる?まだ部会は来週だけどたぶんヴィジョン先生いるんじゃないかな?」将吾は聞いた。

「いや、ヴィジョン先生は常に忙しくしてるからたぶん授業がある時以外無理だと思うよ」準司はヴィジョン先生のスケジュールを予想した。

「じゃあ質問や聞きたいことがあった時どうすればいいの?」葵は聞いた。

「おそらくだけど、先輩達はお互い連絡し合える人同士で連絡交換しているか、工藤先輩にラインしてるかなんじゃない?」準司は答えた。

「でもヴィジョン先生のラインを先輩達全員に行き渡ってるんじゃない?坂本も含めて俺たち四人はまだ登録してないんじゃ」将吾は疑問がふつふつ出てきた。

「あ、ちょっと待って。ヴィジョン先生からのメールあったじゃん?メールでヴィジョン先生に聞いてみるってどうかな?」準司はふっとアイデアが浮かんだ。

「そうだな、それで聞いてみてもいいかもな。じゃあさ俺からメール送ってみようか?」将吾は二人に聞いた。

「うん、じゃあメール送ってくれる?それから明日でもいいから連絡くれよ」準司は将吾にお願いした。

「分かった、また明日連絡するね。…っていうかもうこんな時間じゃん、早く帰ろう」将吾はスマホをカバンにしまいこみながら準司に言った。

「ああ、行こう」

そして三人は準司の自転車のライトを頼りに帰り道をたどっていった。


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