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戒告の盾  作者: ヨシ
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訓練後の部会

技能訓練が終わってからおよそ一ヶ月が経った。準司達四人の盾の作成の間、完成の知らせはまだ時間がかかるだろうと気長に待っておくようにと坂本を除いて準司達三人は思っていた。

準司達三人は四限目の授業が終わった後、そのままヴィジョン教授の研究室に向かった。この日はいつもと同じ三回生と二回生全員と一緒に部会が行われるが、ヴィジョン教授から準司と葵と将吾と坂本の四人は部会が終わった後に滝島達が来るのを待つようにと言われたので四人はついにこの時がきたと確信した。

「ついにこの時がきたよな。一体どんな盾が出来上がったか気になってきたな」将吾はワクワクが止まらなくなってきた。

「それにタイプが気になるよね、私の場合どんなタイプなのか早く知りたいなあ」葵も滝島達の登場が待ち遠しくなった。

「俺は何タイプだろう?人を守り抜く優しい心があるって言われたから炎かな?」準司は勘で答えた。

「じゃあ俺は何タイプだろう?あんまりよくわかんないけど、水とか?」将吾も適当に言った。

「えっ?じゃあ私は草か花タイプってこと?」葵は自分に指指して二人に聞いた。

「葵は女子だからそれにぴったりなんじゃないか?俺もそう思うけどな」将吾は直感を信じて言った。

「じゃあ私は気弱に見えるってこと?私空手習ってたからそんなこと思ったことなかったんだけど、ねえ将吾?」葵はちょっとキレ出した。

「ああごめんごめん!葵を馬鹿にして言ったんじゃないんだよ。そこは分かってよ」将吾は慌てて葵を説得した。

「あっ、ヴィジョン先生からのラインだ。今日の部会が終わった後に滝島さんの他に安藤さんや黒川さん、それに辰准教授も来るから盾のタイプを見守る中で君たち四人は何タイプか私の部屋で確認させてもらうっだって」準司はスマホでラインを見て二人に言った。

「ホントだ。私にも届いてる」

「俺にもちゃんとヴィジョン先生からラインきてる」

葵と将吾もスマホでラインを見て確認した。

「そういえばあいつはどうしてるんだろう?もう早くに着いてるんだろうか?」将吾は全員に聞いた。

「あいつって?」準司が聞いた。

「坂本だよ。あいつ一匹狼だから単独行動が多いだろ?自分のことしか考えてないから待ち遠しくて盾が誰よりも欲しがってたじゃん」将吾は坂本の行動を予想していた。

「まあ確かに、いつも通り席に着席してるのかもしれないよな」準司がそう言ってるうちにヴィジョン教授の研究室にたどり着いた。


中に入っていくと二回生三回生数人が着席をしていた。三人はいつもの通りに端っこの席に着いた。

「あれ?坂本がいないな。いつものこの時間に必ず席に着いてるはずなんだけどな」将吾はおかしいなと最後に独り言を呟いた。

「授業で何かやりきれてないから遅くなってるんじゃないの?」準司は聞いた。

「何か授業でテストとかがあって引っかかってしまって居残りされてたりとかかな?」将吾は冗談交じりに話した。

「そうなんかな?」準司も坂本のことに気になった。


十分前のベルが鳴ったと同時に工藤リーダー達先輩が次々と入ってきた。ようやく二回生三回生の席は全部埋まったのが確認できたが、それでも坂本が出てくる様子がなかった。

「坂本って風邪でもひいたのかな?」葵が二人に聞いた。

「どうだろうね?俺は朝からあいつの姿見たことなかったからなあ」将吾は言った。

「あっ、でもそういえば俺も朝から登校したけど廊下ですれ違ったところを見た覚えあるな」準司はパッと思い出した。

「えっ?どこの廊下なの?」将吾が言おうとしたが葵の返事が速かったので、急に黙ってしまった。

「南光館の出口に近い一階の廊下だよ。化学の授業に行く時にそこで出会ったんだよ」準司は詳しく説明した。

「それは一時限目の時なの?」葵はさらに詳しく聞いた。

「いや、二時限目の授業に行く時だったかな。たぶんだけどあいつは一時限目の授業に出てたんだと思う。何かすごい急いでたような感じだったし早歩きで外に出てたから何かあったのかなというような感じだったな」準司は思い出しながら詳しく二人に説明した。

「急いでたかあ…どういうわけでそんなに急いでたのかよくわかんないよなあ。あいつのしていることよくわかんないからなあ。出された宿題をサボってたから明日になって急いで宿題してたとかかな?それで急いで次の先生に提出しに行くために走ってたりして」将吾は坂本を馬鹿にしたくて冗談で話した。

「じゃあ坂本はここにいるってことじゃない?こんな大事な時にもう帰ったとかじゃないよね?」葵はちょっと心配していた。

「一番盾を欲しがっていた奴だからなあ。やっぱ何かあったのかなあ?」準司も坂本が気になってきた。

「ちょっとあなた達に言っておいてほしいってヴィジョン先生から言われたのでいいかしら?」ヴィジョン教授の一番弟子でリーダーの工藤薫先輩が白衣姿で三人に聞いてきた。

「はい、いいですよ」準司が返事した。

「あれ?そこの席確か坂本君だよね?まだ来ていないの?」工藤は坂本の空席に目がいった。

「それが今さっきまで三人で話してたんですが、坂本がまだきていないのは何でなのか話し合ってたんです」準司が説明した。

「そう…こんな時にここに来ていないのホント迷惑なのよね。今日盾が完成したからみんなここに来るというのに…分かった。じゃあ今から三人に先に確認の意味で言っておくね。今日の部会が終わった後に見学先で知り合った滝島さんや黒川さん、それに辰准教授もここに来るからそれまで待機しておくこと。そこからあなた達の特性やタイプを調べてそれから手にした盾は今後イナズマ団退治に使うから大切に保管しておくこと。以上がヴィジョン先生からの伝言ということなんで。ここまでで何か聞いておきたいことある?」工藤が聞くと、将吾は首を横に軽くふった。

「無さそうね。じゃあもう部会始まるから集中してね」三人は軽くお辞儀をすると工藤はさっさと自分の席に着いた。


夕方5時のチャイムが鳴った。一分も経たないうちにヴィジョン教授が中に入ってきた。工藤が全員に「起立!礼!着席!」と号令をかけると全員席に座った。

「皆諸君、先の見学ツアーどうだった?盾の装備に実験や訓練を体験したと思うが皆疲れたか?」ヴィジョン教授はいつもとは違い少し表情が明るくなっている。

「先生、あの訓練には相当疲れました。あの訓練を続けないとイナズマ団退治にはつながらないってことですよね?」二回生の男性の先輩は質問した。

「そうだ。あれがイナズマ団に勝つための特訓だ。もしあの訓練にへこたれているならイナズマ団に勝つことはできないだろうな」ヴィジョン教授は厳しくビシッと言った。

「ちなみに他にも訓練用の機材はあの訓練場には置いてあるからまた来るときはそれも紹介しようと…」その時後ろのドアがガチャンとドでかい音が鳴り響いた。皆は一斉に後ろを振り向いた。後ろを振り向いたら、坂本が立っていた。息がきれてハアハア言っている。

「おや?ミスター坂本、遅かったじゃないか?どうした?」三回生二回生の数人は多少笑った。

「…すみません…授業の…関係で…遅くなりました…」坂本は必死だった。

「まあここに時間内に来れたのはいい。自分の席に座りなさい」ヴィジョン教授がそう言うと坂本はドアを閉めて端っこの席に着いた。準司が左横に振り向いてさっきまで心配したんだぞという顔をしたが坂本はハアハアと息がきれてたので自分を落ち着かせていた。

「えっと、ああそうだ。他の訓練用の機材も向こうには置いてあるからまた来るときに紹介しようと思っている。ただ君たちに申し訳ないが、体力だけは鍛えておいてほしいのと体調管理は毎日欠かさず続けてほしいことのこの二つかな。これも修業だと思って毎日に備えてほしい…」

「先生!」もう一人の二回生の男性は手を上げて質問した。

「ん?どうした、ミスター栗橋」ヴィジョン教授は聞いた。

「先生、もしあそこの訓練場所が使えなくなった場合やバスでの移動ができなくなった場合訓練はどうなりますか?」

「もしその場合はここの大学の体育館を使って訓練を行おうと思っている。ただ機械があの訓練場より少ないからそこは私からも万が一に備えて調整はしようと考えている」

あの距離での移動は大変だったのは分かる。栗橋さんの質問が出た通りもしバスや車での移動ができなかったり訓練場で何かあったとしたらどうするのかも考えておかなければならないも確かだ。そこはヴィジョン先生も何か対策は考えているのだろうか。


部会が終わった。その時ヴィジョン教授が皆に知らせを伝えた。

「すまない、ここで知らせがあります。一回生達四人の盾がここに持って来ます。もし四人を見学したいなら残ってくれて構いません。ただこの後忙しい人達はこのまま帰ってくれて構いません。この後訓練場の皆さんや辰准教授がここに来ます。それまで待機しておくようにして下さい。ではここから自由時間です」ヴィジョン教授がそう言うと皆だらだらと席から立ったりストレッチしたりしていたが、帰っていく人達もいたが多くが帰っていくのかと思いきや意外と帰っていく人達は非常に少なかった。


三十分後、ようやく訓練場でお世話になった滝島や、安藤、黒川、そして辰准教授が中に入ってきた。

「はい、では皆さんが到着したので今から始めます。机椅子を後ろに避けてください」全員の机椅子を左右後ろに皆で協力して避けるように持っていった。




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