表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戒告の盾  作者: ヨシ
21/87

夜の会議で

場所を一切知らされていないその上、ヴィジョン教授からお願いを聞かされた警察の人達は、本部に戻って作戦会議を開いていた。

防衛機能訓練の様子を見物してから夜に帰ってきた警察達はイナズマ団の追跡と同時にリーダーの的場将史はこの日のことを語っていた。

「この道保堂大学のヴィジョン教授の研究所は盾を使ってイナズマ団を捕まえる作戦に挑んでいるということか。イナズマ団に見つからないように住所を隠してあんなでかい規模の開発現場を作っていたとはな」

「隠れたところにあんなにでかい研究所があったなんて驚きましたよ。あれも全部ヴィジョン教授が仕上げたんでしょうか?」的場の部下の一人の二十代女性警察である道村綾香がコーヒーの入ったマグカップを持ちながら話した。

「ヴィジョン教授だけが作ったとは言えないよ。他の人達も一緒にあの研究施設を作ったと思うよ」的場の部下の一人で同じ二十代の若手警察の鈴原健一郎が腕組みしながら道村に分かるように話した。

「でも一体どうやってあんなでかい施設を作ったんでしょうね?相当なお金を使ったってことですか?」三人目の部下の黒田雅は全員に聞いた。

「そりゃあ大学教授だから研究に必要なお金を投資しているんじゃないか?道保堂大学は全国でも上位に入るぐらいの偏差値の私立大学だから大学のお金は相当持っているんだろう」四人目の部下の下浦耀平はコーヒーを飲みながら言った。

「ヴィジョン教授って人もいろいろと慌ただしい日々を送っているんでしょうね。ただあの秘密基地と大学の往復が大変じゃないですか?学生達はイナズマ団と戦えるためにあの訓練を受けているんでしょう?どうやって時間を有効に使って訓練してるんでしょう?」五人目の部下の三十代である土井雄二もコーヒーを飲みながら全員に聞いた。

「あまりそこはよく分からないですが何か工夫はしてるんでしょう。その盾の訓練の強化も含めて…それも大事ですが、そろそろ本題に入りません?」六人目の瀬戸川亮はイナズマ団の追跡のことに話を切り替えたくなって言った。

「そうだな、よしヴィジョン教授の盾については向こうが何とかしてくれるだろう。こっちはこっちのすることに集中するぞ」的場部長は椅子から立ちホワイトボードに向きを変えイナズマ団の追跡に話を始めた。六人の部下達もコーヒーを机に置いて的場部長の方に集中した。

「まずこの神威を捕まえる前に、この二十人以上の部下を何としても捕まえなければならない。神威が支配しているアジトに出入りしているのは確かだが何故かそのアジトが未だに見つかっていない。神威の得意なマジックで操っているからか何らかの仕掛けがしてあるのは間違いなさそうだ。全国のどこかを全て調べるとなると大変時間がかかる上、片っ端から探しても細かいところに見落としてしまうこともある。他のチームも辺りを調査しているが今のところ見つかっていないそうだ。…どうだ?何か手がかりなものが見つかったか?」的場はホワイドボードに貼ってあるイナズマ団全員の写真を見た後六人に向いて聞いた。

「部長、まだ確かな情報はありませんが前にあった北海道の函館市におきた殺人事件で周りの方たちに聞き込みをしたんですが、銃声の音がした時に何事かと思ってその現場に駆け付けに行った男性に話を聞くことができました。するとその男性の話によると何やら黒いフードつきの服を着てその上ドクロの仮面をつけた者たちが黒いワンボックスカーに乗ってその場を立ち去ったところを見たと言っていました」瀬戸川は椅子から立って自分のメモしたスマホを見ながら的場に説明した。

「ドクロの仮面ということはイナズマ団のシンボルだな。ちなみにその殺人事件がおきた当時の証拠となるものはあるか?」的場は聞いた。

「はい、防犯カメラを設置していた会社の方にお借りして撮影させていただきました。このスマホで撮影しました」瀬戸川は皆に見えるようにスマホを見せた。そしてその当時の防犯カメラに映っていた映像を流した。何人かの顔のところにドクロをはめているのが映っていた。

「確かにドクロの仮面がはっきり映っている。それにライフル銃も持っているのが確認できるな。この中に神威がいたのは確認できるか?」的場は二つ目の質問をした。

「それが私も何度も確認して一部始終防犯カメラを確認して神威がいるのか探したんですが見つかりませんでした」

「神威が変装してドクロの仮面をつけて正体をばらさないようにして逃げた可能性もあるな。ただその会社員を殺害した証拠はこれではっきりと分かったな」的場は証拠を見てイナズマ団が殺ったことを確信した。

「そういえば、一ヶ月以上前に道保堂大学の近くにある国立図書館襲撃事件もイナズマ団の仕業でしたし、そこに神威がいたんですよね?神威をやっと捕まえれると思ったら逃げられた…今もそうかも知れないですけど、元マジシャンだったから上手く逃げられるとはあまりに悔しいですね。ボスを捕まえるのにこれだけ難しいとは」黒田は図書館襲撃事件のことを思い出しながら悔しがって言った。

「黒田さん、確かに神威を捕まえるのが最終目標ですがまずはその部下のナンバー一から手下達の数十人を捕まえるのが先ですよ。確かに支配しているのは神威ですが手下から捕まえていくのが先かと」下浦は黒田を説得した。

「そうでしたね。ただその手下達はそのアジトに住んでいるのかそれとも普通の格好をして住人のふりをして暮らしているのかまだ分からないのでは?」黒田は次々と疑問が浮かんできた。

「そこなんですよね、それも分からないのが今の現状ですからね。…それにその二十人以上の部下達はどうやって生活をしているのか、どこからお金を得ているのか気になりますよね」土井も疑問が次々と浮かんできた。

「そういえばそうですよね。一体どうやってお金を得ているんでしょう?」道村も気になっていた。

「まさか、こっそり盗んだり詐欺でも使ってお金を集めていたりしているのでは」鈴原は予想を立てて言った。

「可能性はゼロではないな。ここ数年詐欺にあった被害が年々増加しているし、盗みを働いている事件もニュースで大きく取り上げられているよな」的場はニュースで見たことを思い出して言った。

「その事件もイナズマ団と関係があるんでしょうか?」道村は思わずすかさず聞いた。

「今の時点ではまだ分からないがそのどこかでイナズマ団は詐欺や盗みを働かせてお金を盗んでいるのは可能性はなくはない。会社で働いているとしてもし金を稼いでいるとしたら必ずバレることもある。だから企業に就職していたとしてもイナズマ団だと分かっているならすぐ捕まるはずだ」

的場部長は予想を立てていたが捜査がこれだけ広くなっているならどれだけ大変か想像がついてきた。

「でも企業に就職しているとしたら偽名を使って勤務している可能性もゼロではないかもしれないですよ。その中にもし勤めていたとしたら探す範囲がまた広くなるのもありうるのも事実でしょうね」黒田も予想を立てていた。

「どこにイナズマ団のアジトがあるのか、どうやってお金を蓄えているのか、詐欺を企てているのか、どこで武器を手に入れているのか、変装して会社に勤めているのか、どうやってイナズマ団だとばらさずに隠して生活しているのか、大きく分けてこの六つの疑問が思い浮かぶだろう。これら六つの疑問をこのメンバーで役割分担をして片端から捜索していくことだな。ここにいるメンバーは私を抜いて丁度六人だ。各役割はそれぞれ皆で決めてくれるといい。私も捜査に動いていくからこの六つの疑問の捜索を各自行ってくれ、いいな?」的場がそう指示すると六人は「はい!」と大きく返事して的場も含め七人は六つの疑問の捜索の役割を決めていった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ