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戒告の盾  作者: ヨシ
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防衛技能訓練

だんだんと目的地までたどり着きそうな時にガチャンガチャンという物音の激しい音が聞こえてきた。向こうを五人が見渡すと二回生と三回生全員が盾を使って三人の指導によって体全体で動かしている。互いに盾を使って取っ組み合いをしていたり、水の攻撃から盾で防いでどこまで耐えられるかの特訓をしたり、一周360度どこから玉が出てくるのかを察知して盾で止めるという訓練をしたりなど班ごとに別れて各自で行われていた。

ヴィジョン教授達がそこまで行くと指導していた三人がヴィジョン教授に気付き皆に「はい、止め!」と聞こえるように大声で呼び掛けた。

「ヴィジョン先生、終わられましたか?」さっきいた滝島という人がヴィジョン教授に聞いた。

「ええ、四人に石を選ばせました。全員無事に選び終えたところです」ヴィジョン教授は詳しく説明した。

「君たちにこの内容について私から説明する。ここが盾を使って特訓をする場所だ。皆一人一人タイプが違うのは先ほども説明したと思うが、イナズマ団からの攻撃を想定して機械が作られている。その機械をイナズマ団の攻撃と思って訓練を君たちも行ってもらう。すみませんが滝島さん、この四人に代わりの盾を用意してもらえませんか?」

「はい、分かりました。ちょっと待って下さい」滝島は奥の部屋に急いで取りに行った。残りの二人も滝島の協力をしようと別の盾を取りに行き、そんなに時間かからずすぐに三人は四つの盾を持ってきて四人の前に置いた。

「これら盾はどれも一緒だから好きに使うといい。何の変わりもないから心配は無用だ。…あっ、紹介しよう、こちらは月本さんだ。この方も開発の職人の担当で盾の使い方の教育をされている。そしてこちらの方が川下さんだ。この方も盾の使い方の教育をされている。詳しい技術のことも教えてくれるから分からないことがあれば遠慮なく質問してください」ヴィジョン教授がそう言うと坂本以外の三人は軽くお辞儀をし、月本と川下も軽く四人に向かって軽くお辞儀をした。

「では月本さんに川下さん、滝島さんも四人に特訓を教えて下さい」

「あっ、はい。分かりました」ヴィジョン教授が三人にお願いすると月本という人が「では四人もこちらに来てください」と中へ四人を誘導させた。

天井もかなり高く幅も広い空間だった。三回生、二回生全員も入れる広さでその空間の中に三つの機械が置かれていた。これらの機械がイナズマ団と戦うための機械だ。

「ヴィジョン先生からも説明があった通りこれらの機械はイナズマ団と戦うための訓練と思って盾を使って訓練を行います。ただ、機械は三つ用意してますがこの他にも機械が置いてあります。時間も限られてますので、今日はこの三つの機械で訓練を行っています。他の機材についてはまた次回の時に行いますので、そのつもりでいてください。では四人の一回生の皆さん、この機械を見てください」月本は左端の機械に向かい四人も後を追った。

「この機械は水の重圧に耐えるためのものです。水圧が上がっていても敵の攻撃に耐えるようにしなければなりません。その体力向上をはかるのがこの機械です。では隣の機械に移ります」月本は隣の機械に移動し、四人も後をついていった。

「この機械は中に鉄針が入っていますが、銃弾が襲いかかってきたと思っての機械です。銃弾の攻撃に弾き返すトレーニングと思っての機械だと思って下さい。鉄針なので人に害を与えるものではないので安心して下さい。では最後に移ります」月本はまた隣の機械に移動した。四人もまた後をついていった。

「こちらは一周360度いろんな角度から玉が出てきます。玉はテニスボールですのでこれも害はないので安心して下さい。後ろから、前から、横から、真上から、様々な角度から敵の攻撃が襲いかかってきますから、自分の感覚を鍛えると同時に自分で盾を使って身を守らなければなりません。どこから攻撃してくるのか、それを想定しながら身を守るようにトレーニングしてください…以上のこの三つが今日のトレーニングですので順番は決まってませんから自分の鍛えたいと思うところへ行って下さい。四人ともここまでで分からないことはありますか?」月本は質問したが、準司と葵と将吾は首を横にふった。

「大丈夫ですかね?まあ分からないことがあればいつでも聞いてください。じゃあまた訓練を再開します。各自それぞれ訓練を行って下さい」

月本がそう言うと三回生、二回生全員も三つの機械に向かい月本、川下、滝島が各自の機械の目の前に立って全員の様子を見守った。

全員が一列に並んだことを三人が確認すると互いが見つめあって機械を動かし始めた。

「では始めます。目の前に集中して下さい。甘ったれた考え方で構えては失敗しますから、気をつけてください。覚悟を決めて、さあ行って下さい」川下がそう言ってカチャとボタンを押すと、滝島と月本もボタンを押した。三つの機械がウィーンと音がなり始めると同時に動き出した。

大量の水が一気にぶっかかってきて目の前の三回生男子にぶつかってきた。男子は盾で構えていたので心の構えはしていたがあまりの水がぶつかってきたので予想外に外れてしまった。炎の使い手のこの三回生は必死に抵抗して強い水圧と格闘して大量の水にしばらく耐えていた。

「はい、そのまま耐えて。時間数えてるからそのまま耐えて下さい」炎の使い手の三回生男子は息ができているか歯を食い縛って必死に終わるまで耐えていた。

時間が経った。ようやく水圧を月本が弱めて「はい、お疲れさま」と言って止めた。炎の使い手の三回生男子は息が切れてハアハアと言っていた。

「どうだ?体力相当いるのがわかっただろう?」

「…はい…はあ…はあ…そうですね…はあ…はあ」

「ハハハハハー!はじめは誰でもそうなるよ、まだ慣れが必要だな。はい、次の人」


川下が担当している機械は中から鉄の針が大量に横にふってきた。目の前にいた水の使い手の三回生女子は必死に盾を構えていた。カカカカカーンと盾が潰れるかていうぐらいの音がなり続けた。これが銃弾を受けた時のような爆音なのか。しばらく耐えなければならないのはわかっていたが、限界がきたら潰れるんじゃないだろうか。水の使い手の三回生女子は心配しながらじっとして終わるまで耐えて待つことにした。

「はい、鉄針止めます!お疲れさま」川下が機械を止めるとやっとその三回生女子は地面にうつむせになって倒れた。

「どうだ?怖かったか?」川下が聞いた。

「はあ…はあ…こんな怖い思いしてまで覚悟しないといけないんですか?」三回生女子は息を切らしながら聞いた。

「そうだよ。最初は確かに怖い思いをするけど慣れてきたら強くなってくるよ。立てそうか?」

「ちょっと待ってくれますか?私…どきます」三回生女子はやっと立てた時顔が真っ青になりながら後ろへ後退した。


滝島が担当している右端の機械に滝島は右手前に立って挑戦者を見守っていた。どこから玉が出てくるのかを察知して出てきた玉を盾で受け止めるのを鋼の使い手の三回生男子は挑戦していた。

しかし、玉が出てきたのは別のところから出てきたので気づいた時は遅かった。早いスピードで飛んできたテニスボールにその三回生男子は顔面に直撃した。鼻に真っ先に直撃した。あまりの痛さに激痛が走って手で抑えてたら別の角度から玉が出てきた。素早く盾で抑えた。

それを何度も玉にぶつかりながらそれでも盾で抑えていたが、滝島が途中で「止め!」とわざと止めた。

滝島が手でこっち来いという合図をしたらその三回生男子は中から外に出てきて滝島の前に立った。

「あの覚悟じゃ、玉にぶつかってくるぞ。反射神経を鍛えるためだからな。もうちょっと気合い入れろよ」滝島がそう言うと三回生男子は「はい、すみません」と言った。

「覚悟が決まったら次の二つの機械に挑戦してこい。いいな?」

「はい」

「じゃあ行け」滝島がそう指示するとその三回生男子は場所を変えた。



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