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『白と黒と黒と白』(仮)  作者: 木尾方
1/1

前編

いつも、短編を読んでいる方、ありがとうございます。

初めての方、宜しくお願いします。


この話は、普段書いている短編小説のTwitterトレンドで『PV』が出た時に考えた話です。


まだ、途中なので結末をいくつか考えたますが、いいのが思い付きませんw


前編、後編で終わるのは間違いないですw


少しでも、読んで頂けたら幸いです。m(._.)m



追記:(仮)は題名が、ただ決まってないだけです。

「くらえ、黒王!BlassFlammeブラスフランメ!」


「甘いわ!白虎の勇者よ」



広がる荒野で、勇者と呼ばれる白髪に色黒の若者と、黒髪に色白の黒王と呼ばれる者が死闘を繰り広げていた。


二人の周りには、無数の小さな魔法陣が囲っていた。








ここは、人間が誰でも普通に魔法を使える世界


使い方次第では便利な魔法だ。しかし この世界の人は必要以上に魔法レベルを上げない。

平穏を好み、他人と距離をとり、日々穏やかに暮らす。



ここの世界は、昼夜がきっちり12時間で別れていて四季もない。そして必ず、赤ん坊が生まれるのは、真昼の12時前後2時間と、真夜中の12時前後2時間である。昼に生まれた赤ん坊は髪が白く褐色の肌。夜に生まれた赤ん坊は髪が黒く色白の肌。そして昼夜生まれる赤子の数は等しく、ある運命で結ばれている。それが世界中の人々が魔法レベルを上げないで距離をとり生活する最大の理由である。


あり得ないが、もし その日赤ん坊が生まれたのが2人しかいないとしよう。

1人は、昼に生まれ髪が白く肌が褐色だ。もう1人は、夜に生まれ髪が黒く肌が色白だ。

そして、この2人は どちらかが死ねば、もう片方も同時に死んでしまう。もしもの2人のように自分の相手が分かればいいが、世界中に生まれる赤ん坊は、毎日何十万人である。自分の相手が誰なのかなんてわからないのである。どちらかが死ぬまでは・・・・



そして、勇者と黒王は、同じ運命を持っている。知っているのは、世界中の人々、真実を知らないのは、この2人だけである。




…過去の話をしよう。


何百年も昔、夜に生まれた赤子がいた。

その赤子は、成長するにつれて この世界がとてつもなく、退屈で刺激もなく、未来がないと考えた。その子はシンガといった。


「なんて、つまらないのだろう。来る日も来る日も、他人を傷つけないように生活し、自分が事故に合わないように生き、知らない誰かに命を握られ おどおどした世界。こんな世界いらない。神様。僕が壊してやる。」


シンガは、人に内緒で、魔法レベルを上げて、軍入隊の対象年齢になると、自国の自衛国王軍に入隊した。元々、た忌まない努力家のジンガはみるみる、魔力、剣術、体術を上げるが、それもできるだけ秘密にしていた。

(また、その昔 各国は戦争をしている時期があった。それぞれ軍隊はあるが、殺し合いは自滅を生むため、各国は相手に捕獲の魔法を使い戦力や他国民を奪い弱体化させる戦闘が主だった。連れ去られた者は、特殊な奴隷印の魔法をかけられて、労働力などの奴隷扱いされていた時代もあった。しかしながら、そのような戦いも終わり、各国の国境には、魔法壁となるものが設けられ安易に行き来できないようになり隣国との交流もなくなっていき人類は衰退の方向へ向かっていった。)


自衛国王騎士団、魔術団を抜き国家戦力を持っても勝てないと…我に勝てないと確信したとき同じ思考の夜の者 数十人と戦争をはじめたのだ。


「あはは、死ね!死ね!」

シンガは、自分と同じ黒髪、色白の夜に生まれた者だけを確実に殺していった。それと同時に昼の者も死んでいった。


昼の者の軍隊だけで、シンガを倒そうとも思ったが、その者達は魔法で捕獲された。そして、また収容した先で突如死んでいった。


人々は、シンガから逃げるようになった。

今から、人々がシンガと同じまで魔力を上げるためには、それと同じ時間か、それ以上必要だった。しかもシンガは強力な魔法を使い どんどんレベルを上げていった。




シンガが滅ぼした国から、何万キロも離れた異国の地でシンガとは別のやり方で魔力を上げている昼の者の若者がいた。その名を 虎亜(コア)と言った。


虎亜の国でも、シンガによる殺戮で昼の者が何千と死んでいた。


虎亜は、魔法を使い 自国の城に忍びこむと王や側近達に金縛りの魔法をかけ強制的に謁見をした。


「王、このような形で謁見する事をお許しください。私は、他国の無法者の手により恋人を亡くしました。我が国には、そのような者が大勢います。どうか、私達に、あの夜の者を討伐に行くことをお許しください。夜の者の王にはご迷惑はお掛けいたしませんので、ご安心を・・・・では」

そう言うと虎亜は、仲間数人と城を離れた。


「もう、虎亜は、自分のことしか頭にないんだから。帰ってきたら私たち反逆者扱いされるわよ。」そう、言うのは、昼の女の羅々(ラライ)だ。


「英雄扱いの間違いじゃないの?」


「虎亜。もう、引き返せないぞ。」

そう、言ったのは少し年上の昼の男だった。


我裏(ガウ)、引き返すつもりなんてないよ」


「そうよ。弟や、亡くなった人達の弔いをしないと。」

「まさか、虎亜の魔力ってどこまで上がるのだろうっていうオタク気質が ここに来て世界を救うのかも知れないって、当時は考えられなかったよ。だって魔力のレベルアップなんて当時の遊びだよ。虎亜だけ今でも経験値積んでるけどねw」もう1人の昼の男 電璽(デジ)が言った。


3人は、虎亜の幼なじみで、小さい頃 虎亜と共に魔力を上げていた。虎亜には、足元にも届かないが、国王軍の大将以上だ。


そして、殺された虎亜の恋人 夜の者も幼なじみである。


「我裏、羅々威、電璽、ありがとう。羅々威お願い」虎亜は そう言うと、羅々威は うなずき、国境近くまで、一気に転移魔法を使い、テレポートした。国境にはお互いの国で魔法壁があり、魔法では渡れないようになっていた。

今やシンガの国となってしまった元隣国に行く為の大通りの関所にたどりついた。

羅々威は人間だけに反応する魔法壁に自分の魔力をほんの少しだけ触れさせてみた。

バッチっ電気のように魔力に反応した。

「ふぅ。びっくりした。まだ魔法壁は大丈夫のようね」

「まぁ、無理やり渡れば魔力の大きさに比例して自分に雷のエネルギーが流れて見動きができなくなるようになっているからね。向うの殺戮者もおいそれと魔法壁を渡れはしないだろうからね。」

「無理やり渡って、動けなくなった所を捕まえられればいいけどwww。」

「相手は、そんなにバカなのか?」

「そりゃ、ないかw。そうなると、ここは僕の出番だね」と電璽が張り切っている。

「お願いするよ」

電璽が右人差し指に念魔力を込め

AbreiBenアブレイベン」と唱えた。すると呼び先が白く光り始めた。

「いくよ。皆 まぶしいから目を閉じてて」

光った指先を足元の魔法壁にあてると、激しく火花が飛んだ。

電璽は、そのまま人が通れるドア程の大きさに光の線を1周させた。

最初の場所に戻ると、囲われた魔法壁は切り取られた。

「さあ、どうぞ」


「さすがに、小さい頃から、使っている魔法だけに、早いな。」

「えへへw、ありがと。我裏」

「なにが、えへへwよ。昔から いたずらばかりして、よく魔法壁に閉じ込められていて その魔法で脱走してただけじゃない。」

「まぁ、まぁ、いいじゃないか」虎亜がなだめた。


壁に穴を開けて、国境を超えた時、周りに人らしい気配を多数感じた。

「人? それにしては、魔力をほぼ感じないわ。」羅々威が言う。

他の3人もうなずき、辺りを警戒した。


「もし、あなたたちは、そこを抜けられるのですか?」

話しかけてもきたのは、人の生気を感じられない夜の男だった。

「もう、穴開けたから、誰でも通れるよw」

「おおぉ、よければ私たち隣国に逃げたいのです」

その男の後ろから、何人もの夜に者達が現れた。

「こんなに大勢?」

「魔力をほとんど感じないなんて・・・まさか、あなたたちAMDを使っているの?」

( アンチマジックドラッグ通称AMD 魔力と引き換えに麻薬効果をもたらす覚せい剤 )

「もう、魔法を使う体に戻れないぞ」

「はい。そうでもしないと、あの殺戮の王からは逃げられません。しかしながら、AMDを使っても、ほんの少しの滞在魔力に反応してしまい魔法壁を抜けれません。」

「そこまでして・・・」

「虎亜、時間をくれないかw?」

「どうした、電璽?」

「僕、もっと大きな穴を作るよ。だって、これじゃ小さすぎる。大勢が通れるようにしないとw」

「・・・電璽」

「そうだな」

「うん。そしたら、電璽オレの魔力も使ってよ。そしたら、もっと早くできると思うよ」

「みんなw」


「ねぇ、あなたたち、この周辺にも あなたたちのような人いるの?」

「あ、あぁ、ここは、使われなくなって久しいが、国境の関所だからな。大勢いるはずだ」

「危険だな。」

「うんw」「えぇ」

「きっと、近くにいる殺戮者達も、オレ達の魔力に感づいているはずだ。電璽、急いで穴を大きくするよ。」電璽の肩から魔力を供給していた虎亜は右手に力を込めて、渡す魔力を増やした。

「わぉ!魔力来た。来た。」

「わたしは、周囲の人たちを ここに転送させるわ。」

「俺が、来る奴らを閉じ込めよう」



最初の扉ほどの穴、次にサッカーゴール程の穴、次々と夜の者達が通って行く。3つ目に穴の半分ぐらいが出来上がったとき、上空から、声が響いた。

夜の者たちだ。

「強い魔力を感じて来てみたらどうだ、殺していい夜の者が大勢いるではないか?」

「あら、ほんと。」

「久しぶりの虐殺だ。へへへへ」

「皆殺しだぁぁぁ!!!!」

上空にいるシンガの仲間達11人が襲いかかろうとした。


隠れていた魔法の使えない夜の者達が悲鳴をあげる。しかし・・・


「電璽、お前の言う通りだったよ。こいつらバカだ。」

我裏がシンガの仲間が喋っている隙に6人ほど拘束魔法でそれぞれ球体に閉じこめてしまったのだ。我裏が使った球体型拘束魔法は魔法壁と同じ類だが、昼の者が夜の者に対して使う特殊魔法で昼の者にはまったく効果がない。(逆に、夜の者が使う対昼の者魔法ももちろん存在する。)


「な、おのれ!卑怯者!」殺戮者の女が我裏に襲いかかる。

「あなたたち、殺戮者に言われたくないわ。」避難誘導を行っていた羅々威が転移魔法で殺戮者の女の真後ろに突如現れた。

「な。」怯む女、羅々威は「Transferトランスファー!」得意の転移魔法で殺戮者の女を魔法壁に転移させた。

「あぎゃぎゃぎゃがy!!!」感電する殺戮者の女


「えげつない」と我裏がつぶやく。


「お前たちが、オレ達の魔力を探知できるように、オレ達も お前たちが来るのを感じれれるんだよ。」続けて我裏が言った。


「我裏、言っただろ。バカだってw」作業をしながら電璽が笑う。


「ふ、ふざけるな!!!! 動けなくしてやる!!! 呪縛球!!!」

叫ぶ殺戮者の男の頭上に黒い球体があらわれた。その球体は直径10ⅿほど大きくなり虎亜と電璽に向けられ落とされた。


「虎亜!やばいよ。あの呪縛球、俺たち昼の者は縛られる魔法だが、ここにいる夜の者たちには、危険な魔法だよ。」電璽が言う。


「一石二鳥とは、このことはだ!」殺戮者の男は笑いながら言った。


Schildシルト」虎亜は左手から10mほどの魔法の紡錘形の舟形盾を出し、殺戮者の呪縛球を止めた。


「なっ、か、簡単に受け止めやがった」


バチバチ…バ…3つ目の穴が開いた。

「…よし、終わった。虎亜、魔力ありがとう」


「うん。…Schildシルト!」虎亜は再び円盾の魔法を唱えた。

すると、10mほどの舟形盾が魔法壁に沿って100m以上大きくなり、盾の枚数が16枚に増えた。


「な、なんだ!この企画外の魔力は!」

「なんだ!この形は?」

残った殺戮者の4人は、唖然とした。


「羅々威、我裏。」虎亜は二人に視線を向けた。

羅々威、我裏は、うなずき「Transferトランスファー」と転移の魔法を唱えたと同時に虎亜は、「Wickelnヴィッケルン」と唱えた。

すると、舟形盾がまとまり始め、端と端がくっつき球体になり殺戮者たちを包んだのだ。


「まさか、こんな、拘束魔法があるなんて…」


「んんー、1人逃しちゃった」虎亜が残念がる。

「はぁ?虎亜の魔法は無駄にデカすぎるのよ。」転移で移動してきた羅々威が叱る。

「ごめん。」

「でも、アイツを追って行けば、殺戮の王の魔力が感じられる所まで行けるだろう。」我裏が言った。

「そ、そうだよ。それを考えて、ワザと逃がしたんだよ」

羅々威が白い目で虎亜を見つめる。


「さ、さて、追いかけようか……どうかした?電璽?」

「…ねぇ、みんな、夜の人たちが逃げないで、ずっとこっちを見ているけど」

電璽は不思議がっていた。さっきまで、悲鳴をあげ、逃げることしか考えず、絶望の端にいた人たちの顔が輝いて見えたのだ。


「ど、どうかしましたか?」虎亜が恐る恐る夜の人たちに聞いた。


すると、どういうことだろうその場にいた夜の人たちが、歓喜に身を振るわせて叫んだのだ。

「すごい!すごい!」「こんな魔法見れて、感動した!」「また、見たい!」「もっと、見たい」「退屈な生活の中に、こんな刺激的なことがあるなんて」「生きててよかった。」「面白い」「最高だ!」などと、初めて魔法の戦闘を見た人々が歓喜に湧いたのだった。


こんなに生き生きとした人達を見るのは初めての経験で、虎亜たちは、困惑した。

「ちょ、ちょっと、怖いわ」

「何なんだ?」

「AMDの副作用か何かか?」

「……」

「とりあえず、殺戮の王の元へ、あいつを追いかけよう。」

「うん。」「あぁ。」「…」



虎亜たちは、飛行魔法で、逃げた夜の者を追った。



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