5.初めての戦闘訓練1
遅れてしまいすみません。次回も少々投稿が遅れそうです。すみません。
それから俺たちは、時刻的に昼位に差し掛かっり、教皇が「勇者様方、一先ずお食事にしますか?」という発言により、一先ず食事にする事になった。
確かに召喚される前は朝であったが、こちらに召喚され時間がかなり経過していて、クラスメイト達もお腹を空かしていたようだ。
食事は、俺たちが今までいた場所から少し移動し、元居た世界で言えば中世の高貴な者達が居るような豪華そうな大部屋へと行く。というか、殆どの置物や下に敷かれているカーペットなども高価そうな見た目をしている。完全に一部を除いて庶民であるクラスメイト達んいは馴染みの無い光景である。
まあ他の部屋や通路もだが、ぶっちゃけ品質で言えば元居た世界の方が良いのだが、見た目はこちらの方が豪華であった。
「勇者様方しばしお待ちを。」
そう教皇がクラスメイト達に言い少し待つと、かなり豪華に盛り付けられた料理が次々と運ばれてくる。
運ばれてくる料理は、主食がパンでその他にステーキ料理にスープ・サラダと次々と運ばれてくるが、少どれもかなり高品質な魔物の肉や食用の薬草などが多いが、俺たちが居た世界の料理に比べると、かなりシンプルな料理であり、食事を出してもらっている側で少々失礼な言い方だが、調味料などに目が行きがちで工夫が少々足りない様に思われる。まあ素材がかなり良いので、下手に調理するよりもシンプルな料理にしたほうが味が生かせるという事もあるからな。しかも高ランクの魔物の素材なので猶更である。
基本的に俺たちがいた世界でもある豚肉や牛肉よりも高ランクの魔物の肉の方が実際美味しい……筈である。
魔物には人類と同じというか例外も少々あるが全生命体は基本的に魔力を内包しており、魔物も同様で魔力を持ち自身の体内に内包している。
勿論、高ランクの魔物になる程、内包している魔物の魔力も桁違いに向上しており、魔力が体内により多く行き渡る。なので、魔物の素材は普通の動物よりもかなり品質がよく、肉も例外ではない。
肉本体にも魔力が行き渡っているので、かなり美味な味になっている。
だからかなり食事は楽しみである。
まあ、それからクラスメイト達は食事を楽しんでいた。中には少々野菜が足りないとか美味で追加で注文する奴もいたが、それだけかなり美味しい料理であった。
昼食を取った俺達は一度小休憩を挟み、訓練を付けてもらう事になった。
何故いきなり訓練になったかというと、俺達のステータス欄が信者達が見た通り、運動で一部戦闘とまでは行かないが武道を行っていた者が居たが、それでも実際に戦闘というと話がかなり違ってくる事と、そもそも武道をかじってすらいない者もいたので、基礎から学ぶ事になったのであった。
まあ、先生が「今まで学生の身分で戦いという物をした事がない者までいるので、すみませんが訓練をつけてもらえないでしょうか?」と頼み込み、教皇や信者達も快く了承し、戦闘訓練を実施する事になった。
俺やクラスメイト達は教皇の案内の元、建物内にある大きな訓練場と思わしき場所に来た。
訓練所は思ったよりもかなり大きな広さであり、かなりの大人数が居ても手狭にならなさそうであった。
「皆さま、こちらが我が教会にある訓練場で御座います。これからはここで訓練を行ってもらいます。それで、これから稽古をつけてもらう為に何人かの騎士と魔導士をお呼びしているので、少々お待ちを。」
教皇が待つように告げてから数分後、何人かの騎士らしき人物達と魔法使いらしき人物達がやってきた。
「勇者様方、お待たせいたしました。こちらは我が教会誇る第一部隊の騎士と魔導士達です。そして……。」
「勇者様方初めまして、私の名はガルムと言います。騎士長兼聖騎団長を務めています。どうぞよろしくお願いします。」
「初めまして、吾輩の名はダ―イングと言う者だ。魔道長であり聖騎副団長を務めている。これから勇者様方の指導役となる。よろしく。」
「我が教会の誇る最高戦力のお二人も勇者様方の指導役で御座います。では――。」
騎士長と名乗り上げたガルムという人物は、鮮やかなさっぱりと短めの赤髪に少し薄めの黄色の瞳をしていて、優男のような声色と顔立ちや目つきをして、体付きもスラっとしていて長身の人物であった。
現在は自分を聖騎士だと一目で分かるような純白でかなり綺麗な鎧に身に纏っていて、腰に長剣と背中に盾を携えていた。その武具は当たり前のように魔力を纏っていて完全に魔装具(魔道具)であった。というか鑑定しました。
そして魔道長と名乗り上げたダ―イングという者は、少し深青色の少しぼさつきのある髪と水色の瞳をしたいかに知的な人物だと思わせるような人物であり、身長は騎士長よりも低いがそれでもかなりの高さがある。
で、本人の口調的に少し棘があるように思われるが、敬意を持っているがかなり素で言っているようであったので悪そうな人物では無かった。
そしてダ―イングと言う人物も当たり前のように魔装具のローブと杖を身に着けてあった。
そして紹介した教皇は騎士団達の人達に後を任せ、少し急ぎ気味で訓練場から立ち去った。
「では勇者様方、これから戦闘について指導をしていきたいと思います。それぞれ適性職業やこれからやりたい分野の戦闘兼補助に分けて指導していくので――。」
「あのっ!」
「ん?何ですかな?お嬢さ……失礼、勇者様。」
これから指導をするので分かれると騎士団長が告げると、それに待ったをかけるようにクラスメイトの内の一人が手を上げつつ声を上げる。
声を上げたクラスメイトの人は、名を三波果歩と言って、少し活発な茶髪少し茶色がかった少々小柄な少女であった。
「ひとつ質問があるのですが……。」
「はい、何でしょうか?」
「今、騎士団長さんが適正職業やこれからやりたい分野と言ってましたが、自分の適正職業に記載された物しかとか、スキル欄に記載されている物しかとか……何と言うか制限というか自分が習得できる物って決まっているのでは無いのですか?」
「ん?ああっ!大事な事を言うのを忘れていたね。現在習得しているスキルの件は別として、確かに適正職業に書かれている物が本人には向いているというか才能なのだが、スキルは才能とか影響するけれども、本人の努力しだい意識次第で獲得・成長が可能なのだよ。例えば、私みたいに適正職業が聖騎士として、完全に属性付与や補助魔術や光属性を扱えるが、殆ど近接に向いた適正職業なんだよ。だけど魔術を使う事もできるし、ある程度の索敵なども可能なのだよ。だからこのように自分の適正職業以外だと思われるスキルを扱う事ができる。だが、二つ程例外があってね。一つ目は殆どのスキルを習得が可能であるのだが、一部は特殊な物や条件達成などで習得ができるような物がある事だね。例えばだけど適正職業に因んだ固有スキルや稀にダンジョン攻略の際に特典で授かるスキルなどだね。そして二つ目なのだけれども、才能の偏り……言わば特化した物や本人にとって苦手な事だね。勇者様方にも何人かいるのではないのでしょうか?魔術でいうと何かの属性や派生属性に特化していたり、何か極端に音痴であったりした場合は取得が困難であるんだよ。
あと、付け足すようで悪いのだけれども、勇者様方は例外なのか分かりませんが、基本的にレベルを上げた際にステータス向上値は一定でありまして、こればかりは適正職業というか本人の資質次第なのです。」
三波果歩の質問を騎士長がある程度ステータスの説明をしつつ答える。
その説明に三波果歩だけではなく、クラスメイト全員もそのような物なのかと納得・理解したのであった。
「では、ある程度ステータスについて説明したので、早速、分かれて訓練しましょうか。」
そう騎士長が言うと、近場にいた騎士や魔法使いのような人達の誘導で各自分かれ訓練を開始した。
今回もこの作品を読んで頂きありがとうございます。
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次回も、すみません、投稿が遅れそうです。
次回もこの作品をよろしくお願いします。
別作品『超越者の冒険録』もよろしくお願いします。
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