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2.飯那健介2

すみませんっ!又もや投稿が遅れました(泣き)

本当にすみませんでしたっ!!

取り敢えず、倒れ込んでいる飯那健介が気になり話をしてみたかったので、一度小悪党三人組を気絶させて助けた。


飯那健介本人は、身長や体格で言えば普通で少し小太りであり、顔立ちはイケメンでは無いが不細工でもないごく普通の様に見られる。若干太っている事で顔周りが大きいが。そして髪は短く目元も緩く誰から見ても優男……いや、無害そうな雰囲気を思わせる。


そんな様子の飯那健介は、どうやら俺がここに来る前から暴力を振るわれていたらしく、ステータスに表記されている体力が0で無かったり、ぱっと見でもわかる位、服や皮膚に汚れや傷が見られる。


取り敢えず服装や傷なども治しておくか


「き、君はさ、最上、君?」

「ちょっと待て。『再起を促す逆光(リ・ゲイン・ライト)」……最大体力と服の耐久値が低くて助かるな。」

「あ、あれ?治った?それに最上君が回復の魔術?えっと……ありがとう。で良いのかな?ごめん、ちょっとこんがらがってる。」


俺が傷口や服の汚れ等を直してあげると、飯那健介は若干戸惑いを一先ず俺に感謝の言葉を伝えてきた。


まあ、飯那健介が戸惑いを覚えるのは分かる。実際、こんな訓練の時に教わった回復系統の魔術以上に高度な物を使ったからな。若干、最初の頃の摸擬戦で物理近接の所で目立っていたから、それで回復魔術を使った事に疑問に思えたのであろう。


「取り敢えず、ちょっと君と話がしたい。……こいつ等が邪魔だな。『転移門(ゲート)』。一応確認で……うん、魔力反応も気配も無いな。」

「えっ?無詠唱?それにそれって転移魔法?」

「ああ、ゲームとかで出てくる転移とかの類の魔術だ。まあ、そんな事より少し話をしよう。」


回復して以降ずっと混乱している飯那健介を強引に話へと持って行かせつつ、俺は話をし始めた。


「まず、聞きたい事なんだけど……君はどうしてここでというかアイツらに虐められていたんだ?俺は偶々魔力を察知して来たのだが。」

「えっ?ああ、うん、まあ……」

「言いたくなかったら別に話をしなくても良い。今回話をする事は別にあるからな。」

「そ、そうなのかい?な、なら、ちょっと……」

「分かった。じゃあ、本題を話そうか。ちょっと確認する。」


どうやら、先程の件について触れたくないのか、若干気まずそうにそして話をしたくなさそうな雰囲気なので、無理に聞かなかった。


私的な判断なのだが、誰かを巻き込みたくないのか、ただ単純にあいつら3人組を怖がっているだけなのか分からないのだが、まあ、俺からしたら赤の他人なので助けを求められていないので、放置するだけなのだが。


まあ、それを置いといて、俺は話をする前にちょっと確認する事があったので、飯那健介の事を見てみる(・・・・)


「さ、最上君っ。め、眼が黄色(・・)くなってるよっ!?」

「うん?ああ、気にするな。」

「す、スキルの類なの?」

「まあ、そんなもんだ。……なる程、やはりか。やはり逸材だな。これで当面はある程度楽になるな。それに……ちっ、魔力消費が予想以上に大きいな。」

「最上君どうしたんだいっ!?急にふらついてっ!!」

「大丈夫だ。ちょっと魔力を消費し過ぎた。」


俺はこれを使うとやはり、魔力消費が大きいなと思いつつ、今回の話のメインである飯那健介にちょっとした提案をしようと思う。


「それで、これから本題を話そうと思うのだが、良いか?」

「あ、ああ。」

「では、一つ提案がある。先程の事や恐らく以前から、いや、そもそもこちらに来てからとか、何が原因かわからないが、君の今の現状改善の為の助けになろう。」

「えっ?あ、ありが……」

「ああ、勿論ただでという訳では無い。」

「……あー、まあ、そうだよね」

「俺からしたらただの保険として君の助けになるだけだ。まあ、ぶっちゃけその内に気付くのだろうけど、早めに知ってもらった方が良いからな。」

「な、何を?」

「君の才能さ。正確には君の潜在能力だな。」


そう、実際に彼—飯那健介は最高の潜在能力を誇っている。より正しく言えば、かなり高スペックな勇者であるクラスのリーダー神流光よりもだ。


実際に現在の飯那健介の能力値を見てみると


[名前:飯那健介]

[適正職業: 勇者・食王]

[年齢:15歳]

[種族:上級人族]


〈ステータス値〉


Lv.1

体力 1515

攻撃力 101

防御力 101

素早さ 101

魔力 101

魔攻撃力 101

魔防御力 101

幸運 200

成長率 S


『固有スキル』


勇者Lv1 食王Lv3


『特殊スキル』


言語理解Lv― 必要経験値減少Lv1 経験値増加Lv1 胃袋拡張Lv6


『最上級スキル』


全耐性Lv4


『上級スキル』


根気Lv2 痛覚耐性Lv4 上級調理Lv3


『スキル』


身体強化Lv1 拳術Lv1 自動体力回復Lv1 算術Lv6 礼儀作法Lv3 鑑定Lv3 陰密Lv1  


〈称号〉


異界から召喚されし勇者 勇者 食王 世界神の加護 異界から来訪したコック 弱者


といったように、若干勇者としては体力以外が低いステータス値なのだが、飯那健介の適正職業は食王で食に関する職業のエキスパートと言える適正職業であり、本人もこちらの世界に来る前から、料理を作ったりしていたのだろう。相当調理関連レベル(現在は上級スキルになっている)が高く、訓練の時も特殊系の訓練を受けて料理に関する事をしているのだろう。


だが、ただ料理を作るだけが食王の真価では無い。


「良いか?今から軽く俺と手合わせをするぞ?勿論、拒否権は無い。」

「えっ、な、何?いきなりどうしたのさぁっ!?僕と戦うって事でしょ?無理だよっ!?」

「良いから構えろ。幸い人はいないみたいだしな。派手にやるのはアレだが、まあ少し位ならできる。一応俺も素手だ。……先手は譲ってやる。全力でかかってこい。」


飯那健介の潜在能力の一端を引き出すには、これがと言うか戦う事が最速である……と思う。


正確には、戦う意志(・・・・)を持たせる事が大切である。


「えっ、ちょっ、僕には無理だよぉっ!」

「別にお前がそのままで良いのなら別に良いが……良いのか?あいつらみたいな連中に良い様にされて?別にただ単純に負け犬になる事は悪い訳じゃあない。いつか、負かされた相手よりも良くなるため、自分がその時の敗北を身に刻んで更に精進するため等の糧になるわけだからな。だがな、そのまま自分の意志をねじ伏せてただ単純に良い様に従うのは良いのか?例え状況を覆すのは無理だとしても嫌だろ?

「……それは……。」

「……取り敢えず戦え。話はそれからだ。実際に感じてもらってから判断してくれ。悪い様な事にはならない。」

「……うん。」


そして飯那健介は言われるままであるが、しっかりと俺と向き合い戦闘に関して熟練者が見たら幼稚と一言で蹴り捨てるような構えだが、若干、自分の意志で戦う事を決めたように、日本人特有の黒き瞳が俺を真っすぐと見つめる。

飯那健介の事情は知らないが、何か少し覚悟を決めた様子であった。


手合わせの為に戦闘態勢に入った次の瞬間、飯那健介の表情がガラリと変わる。……驚きと戸惑いで。


「……え?派生特殊スキル『食者戦闘(しょくしゃせんとう)』?……な、何これ?」

「やはり獲得できたか。それは完全に食王のみが取得できるスキルだ。いや?他の奴でも出来たっけ?」


潜在能力を見たので獲得できる事は知っていたが、でも、自分の眼の精度が落ちてる(・・・・)可能性もあったので、少し心配した。


無事にスキルを獲得できたので、よくやった、よし解散としたいのだが、後少しだけ話す事がある。


「まあ良いか。それでスキル確認はできるよな?鑑定で。今見てみろ。」

「あ、は、はい。……………これはっ!?」

「そう、確認したな。後は何をすれば良いか考えられるだろ?」

「はいっ!ありがとうございましたっ!」

「ああ、だが、今回の事は皆には伝えないでくれ。特に俺の魔術の腕前だ。」

「あ、はい、何か事情があるのですね?」

「いや、特に無いが。…俺はただ単純に生を謳歌したいだけだからな。変にやると……だな。」

「?…分かりました。本当にありがとうございました!!」


それから俺達は自室に戻って一日を終えた。


飯那健介にとって……いや、クラスメイト達やこの世界の住民にとって、今日の出来事は分岐点だと言える程、後に大きく影響する。

それ程までに、飯那健介はメキメキと実力者として頭角を現してくる。

読者の皆様ならある程度、飯那健介が獲得したスキル能力について察せるのでは?と思わせるようなスキル構成でした。


因みに食王自体の固有スキルの効果は、レベルが上昇するほど料理の腕前に関する技術が高まったり(調理スキルとは別に上昇)、一時的に料理自体に能力を付与したり食事を取った者のステータス値を微かに上昇させたり(正確には料理の腕前と材料の品質による)等の調理系統のスキル獲得しやすくなる。


です。


そしてもう一つ補足なのですが、スキルについて努力すれば獲得できると書かれていますが、正確には必ず獲得できるという訳ではありません。

確かに努力すれば誰でも獲得は可能なのですが、寿命や訓練時間と言った時間的な問題とただ単純に才能の問題です。才能が無いとスキル獲得にかなり時間を消費したり難易度が爆上がりします。

逆に言えば、今回見たいに飯那健介がスキルを戦う意志を持ち構えただけで獲得できたのは、つまり相当向いているという事です。戦闘ができるコックというハイブリットなキャラです。(黒あ……ゲフンゲフン)


今回もこの作品を読んで頂きありがとうございます。

誤字脱字や感想や評価等も頂けたら有難いです。

次回こそ、ホントに次回こそいつも通り(二日か三日程)に投稿したいです。(ちょっぴり願望)

次回もこの作品をよろしくお願いします。


別作品(話しは繋がっています)『超越者の冒険録』もよろしくお願いします!!

https://ncode.syosetu.com/n1219gr/

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