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10.専属メイドからの説明2

大幅に投稿が遅れてしまい申し訳ございません!!

黒月の方はステータスが無いだと?


「それは本当なのか?」

「はい、一度ギルドからの連絡の際にこちらで身元を調べまして、そしたら本当にステータスが無いのらしいのですよ。真偽は定かではないですが、成人になってから今日までの約1、2か月程で数々の功績を立てているいるらしいです。」

「…………。」


ステータスが無いのは本当なのか……、ステータスを偽装で無くすのは……偽装で数値やスキル等は誤魔化せても、あくまで表示を変更できるだけだから無理なはずだ。


ステータスが無いなんてどういう事だ?例え魔物でも動物でもそして上位者や神という存在でもステータスは必ずあるんだぞ?それが無いなんて、そんな馬鹿な。


俺はステータスが無いという事に疑問に思いつつ考え込んでいた。それ程までに異常な状況であったからだ。


だが、しばらく考えていると一つの存在の可能性に思い当たる。


それが本当にこの世界に居るとしたなら、と俺はかなりの量の冷や汗をかきつつメイドのユミに尋ねてみる。


「……なあ。」

「?はい何でしょうか最上様。」

「……その黒月に敵対行動はしていないだろうな?いや、無礼な行為はしていないだろうな?」

「?……身元を調べただけですけれども?」

「そうか……。」


取り敢えず俺は安堵した。俺の想像通りの存在であるなら、唯一、神が造り定めたステータスという型から外れた存在である超越者……超越者()であろう。


……クラスメイト達(勇者達)要らなくね?


いや、まだ超越者様だと決まっていない。……というか、ステータスが無い時点でほぼ確定に近いのだが……。それにもしも超越者様だとしたら、お手を煩わせる訳にはいかない。


「どうしたのですか?先程から少し様子が…」

「何でもない。取り敢えず分かった。何か目立った黒月の情報があるなら、また教えてくれ。」

「?分かりました。」


取り敢えず、一端、黒月兼超越者様?の件は置いておくことにした。


所謂、現実逃避に近かったのだが。


「さて、取り敢えず、他にも聞きたい事があるんだ。」

「はい、何でございましょうか?」

「今後の勇者達の方針だ。」


これからこの国というか教会は、俺達をどのように運用していくのかが、かなり気になっている。


「勇者様方の方針は、後日教皇様から話をされると思われます。」

「大まかで良い、話してほしい。」

「……分かりました。私が聞いた限りですと、まず勇者様方は、本日の様にこの教会で戦闘訓練を最短で1ヶ月から最長で2、3ヵ月程行い。その後に、外で魔物との実践訓練とレベル上げを行います。そこから先はまだ未定といった所です。他国の支援や方針などに関する会議があると思われるので。」

「そうか分かった。それにしても随分と大急ぎな予定だな。やっぱりアレか?アルマン王国だっけ?」

「そうです、アルマン王国です。」

「と使徒の戦闘が影響しているのか。」

「そうです。」

「はぁ~。」


少し、今後が心配になる。

確かに予定としてだが、かなり良い線を行っているのだが。いかせん、時間が無さ過ぎた。いや……、まだ時間はあるのか?かなり微妙になって来る。


「勇者達についていつ広告するんだ?」


この質問の返答次第では、かなり今後が変わってくる。

だが、流石に質問に対して謎に思ったのかメイドのユミは尋ねてくる。


先程から俺自身しか分からないような質問で悪い。だけどかなり重要な事なんだ。


「?何故、そのような質問を?」

「今後に関わって来るからだ。というか、人々に勇者達の存在をいつ認知されるかで、かなり変わってくる。」

「?大々的に発表するのは、まだ決まっていませんが1週間後位でしょうか?でも、今回の勇者召喚の際に参列していた方々には箝口令を敷いていなかったと思うので、もう既に噂程度には広まっているのではないのでしょうか?メイド達も居なかった人たちに色々と話していましたから。」

「………。」


終わった……。もしも隠密特化な奴だと、情報収集にも力を入れていると思うから、使徒たちにとって危険だと思われる勇者達を真っ先に潰しにかかると思う。

その時にクラスメイト達がまともに戦闘できるようになっていないと、真っ先にやられる。


「済まないが、勇者召喚の件に箝口令をしてもらうように教皇に頼めないか?それとメイド達やある程度情報を知っている者達に。」

「分かりました。……ですが、ある程度勇者召喚の件の情報は流出していると思われますよ?」

「別に良い。最悪遅らせる程度で……。それと教皇にもう一つ、勇者達を発表するのを遅らせてくれと言ってくれ。」

「分かりました。今すぐですか?」

「ああ。」

「分かりました。では、少しの間席を外します。」

「頼んだ。」


俺は絶望とまではいかないがかなり落胆しつつ、メイドのユミへと頼む。

頼み事を引き受けたメイドのユミは、俺に一言告げて部屋から出ていった。


そして俺は今後の事に悩まされる事になり、かなり気を落としつつため息を吐いた。


因みに、それ以外の事はメイドのユミに頼み事をしたので、後日聞くことになった。


その頃、クラスメイト達は今後の事を考えずに、今日の事やステータスの事で仲の良い奴らと話合っていた。

ここまでの話である程度主人公の素性がバレそうな件について……。すみません、上手く纏められなかったと思います。匂わせる程度にしたかったのですが。


――――――――


今回もこの作品を読んで頂きありがとうございます。

誤字脱字や感想や評価なども頂けたら有難いです。

次回は(こそは)早めに投稿します。

次回もこの作品をよろしくお願いします。

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