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観測世界
世界は優しくない。
感じたことはないだろうか、
なぜ自分だけがこんな目に、
あの人は楽しそうだ、
違う世界の住人だ、
そんな風に。
みんな違う世界で生きてる。
私は私の世界で
貴方は貴方の世界で。
あの人はあの人の世界で。
私は主人公などではない。
貴方はわからないけれど。
主人公出ない私ができることは、
きっとあの人のサブであることなのだと思う。
唐突ではあるが哲学の話をしよう。
この世界には私が見てる世界、
貴方が見てる世界、
あの人が見てる世界、
本質の世界がある。
本質の世界は誰も観測のできないものなのだ。
ティーカップがあったとして、
それは私が見て、貴方が見て、誰かが見て
それでも本質の世界に存在するとは限らない。
結局のところ世界は自身が観てる世界から抜け出せないのだ。
その中で何ができるか。
きっと私には何もできないのだろう。
私のためにも、
貴方のためにも、
あの人のためにも。