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ハキダメ  作者: 井口 楓悠
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ニンゲン

「自分がされてイヤなことは他人にもするな」

って言われて育った。


だんだんとそれが自分の中で、

「自分がされたいことを他人にしよう」ってなった。


だから私は他人に優しくするし甘やかす。


でもそれが間違いだってずっと気づいていて、

それでももう戻れない。


間違ってるってわかっててもやめられないものってあるよな、

酒とか、タバコとか。


だから私にとって他人への愛情は依存性物質だったりするのかもしれない。


「私にとって」っといったところで、

私は私のことしか知りえないから、

他人にとってもそうなのかもしれないし、

そうじゃないかもしれない。


他人はどこまでも他人だし、

自分は他人になれないもので、

じゃあ自分のことが嫌いな人間って他人になれないから、

どこまでも不幸だよね。


そう思う。


変わりたいって思ったところで、

私たちはただの人間に過ぎないから、

元素たちのように繋がり方で性質を変えることなんてできないものだ。


炭素は酸素になれないし、酸素は炭素になれない。


変われない。


変われないんだよ。

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