1/4
〃
「世の中そんなモンだろ。クソだよ」
そんな風に恰も世の理をすべて理解しているような科白を吐くのは実に見事なものだ。
人は誰も彼もそんなものはわからないだろう。
それでも私たちはそう思ってしまうのだろう。
「世の中クソだな」と。
火を点けたタバコの煙が顔にあたる、
それを嫌だと思うのも気にしないのも個人の自由ではあるのだが、
私は寧ろそういうところに人間性のようなものが出るのではないかと思う。
人間性と言ってしまえば大げさになるかもしれないがm
例えば気にしない人は喫煙者或いは身近な人に喫煙者がいる、
嫌だと思う人はタバコを吸ったことがない、
それこそ、タバコ以外に上手い生き方を心得ているような人、
といったように。
この文は序章になるのも完結されたものになるのも今はわからないが、
少なくとも私はこの文が序章になるように、
そういうようにさせていきたい。