~第9幕~
俺がニッコリ警備に入社して半年経ったか。その奇抜なスタイルが話題となり、ついこないだワイドショーで取り上げられた。俺達もほんのちょっとだけども、テレビに映った。案の定たくさんの友人知人から心配の電話が入った。だけど、俺は辞めようとは思わない。なぜだろうな。
俺は「そんなの関係ねぇ!」をやらされるたびに嫌な思いがしていた。だけどダンシン警備ではそんな気持ちにならない。何かから解き放たれた気がするから。その何かっていうのは……何だろう。何だろうね。
帰宅して俺はテレビをつけた。とうとう「ナニコレ珍百景」で俺達のがんばる姿が取り上げられていた。しかもたけし叔父ちゃんじゃねぇかよ。
だけど俺は笑うこともせず黙々と温かいカップラーメンを啜った。
そこで電話がかかってきた。本社からだ。電話主は指原だった。
「もしもし」
『もしもし! サッシーだよ! 元気にしている?』
「はい、元気にしています。なんか俺達テレビにでているみたいで」
『そうそう! それを教えたくて、みんなに電話しているのよね!』
「そうですか、でももう放送終わったようですよ?」
『でも、こういうのってYoutubeで後にアップされたりするじゃん!』
「いや、まぁ、そういえばそうですけど……ご用件は何ですか?」
『テレビの話だけだよ。じゃ~ね~』
プツっと電話が切れる。おい、ふざけんじゃねぇ。わざわざ電話を掛けてくる事かよ? と思った5分後、また本社から電話がかかってきた。今度は大和田が電話をかけてきたみたいだ。暫く無言で俺の方から「もしもし! もしもし!」と続けたが、3分ぐらいしてようやく彼の声が聴こえて分かった。
「明日、午前7時本社にて君を待つ」
プツッと電話が切れる。マジでふざけるなってもう。テレビにでるほど奇抜な会社なのに、この体質どうなのか。それから俺は布団に入ったけど、全然寝付けなかった――
∀・)本社に呼ばれるの巻、また1時間後!!




