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頭文字に書いた言葉が現実になる日記

作者: 蓮河 弘幸

 6/21(日)

 たまたま良さげな日記が売っていたので買った。ということで、今日から日記を付けることにした。でも、いざ書こうにも、なかなか書けるほどのことも無かったので、これから毎日1つは思い出を作ろうと思う。


 6/24(水)

 少し前に、三日で日記を書くのを止めた友人に「三日坊主」って言ってやったんだけれど、俺は三日も続けられなかった。昨日のことを思い出そうにも印象深い思い出が無い。毎日書かないとすぐに忘れてしまうものだな、と感じた。今日は会社帰りに奇妙な見た目の店を見つけた。今度気が向いたら行ってみようと思う。


 7/1(水)

 継続して毎日書き続けるのは自分には難しかったので、週一で書くことにする。昨日、前に見かけた奇妙な見た目の店に行ってみた。中に入ると、優しそうなおばあちゃんが出迎えてくれた。あんまり客は居なかったけれど、結構金を掛けていそうな内装だった。どうやら本屋のようだったので、一冊位買っておこうかと探して居ると、怪しげな本を見かけた。面白そうだったので買うことにした。後で読んでみようと思う。


 7/8(水)

 定時で帰ろうとしたのに会社で散々残業させられたので眠い。そんなことはどうでもいいけれど、3日前に、この前買った本を読んでみた。聞いた事の無い町について書かれていた。どうやらここの近くにあるらしいが、誰に聞いても知らないの一点張りだったので、その町に興味を持った。丁度明日が休みなので行ってみようと思う。









 11/6(?)

 私はこの日記をたまたま拾った者です。裏に電話番号らしきものが載っていたので、連絡しようと思ったのですが繋がらず…

 それより、最後のページに書かれてる、「頭文字に書いたことが現実になる呪い」って何ですかね?怖いので捨てることにしますね。


もし楽しめたという人は、下の方から評価して頂けると、今後のモチベーションになります。是非お願いします。

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