岩国爆音訴訟というモノをご存知だろうか?
岩国爆音訴訟とは簡単に説明しますと、山口県岩国市の米軍基地に離発着する、米軍航空機や自衛隊機による騒音被害を訴えた裁判です。
早朝・夜間の飛行訓練の差し止めや、損害賠償を請求しています。
沖縄の米軍基地から空母艦載機が移転してきたりして、岩国基地の負担が増えている背景があります。
ところで皆さんは、戦闘機などから生じる音を間近で聞いた事があるでしょうか?
航空基地の周辺にお住まいの方ならばよくご存知でしょうし、航空ショーなどに行った事がある方もお分かりでしょう。
半端なくデカイ音です。
耳をつんざくとでも申しましょうか、空気がビリビリ震える感じがします。
あんなのを早朝や夜間に撒き散らされたら、音に敏感でない人でも速攻で起きてしまうでしょう。
心臓に悪いですからね。
私自身は基地の近くに住んでいませんが・・・
しかし、夜間離発着訓練なども、国防を考えますと仕方がない面があります。
夜間でも問題なく離発着が出来なければ、緊急事態に対応出来ないからです。
中国、ロシアの領空侵犯が増加している現状、米軍であれ自衛隊機であれ、機体数も訓練も増えるのは当然です。
問題は、基地周辺の住民だけに負担がのしかかっている今の状況ではないでしょうか。
基地があるというだけで、誰もが当然享受するべき筈の静かな日常生活が送れないのですから、不公平感がありますよね。
どうして自分達だけがと思ってしまいます。
いい加減にしろと感じて当たり前です。
しかし、基地をなくす事は出来ません。
中国やロシアを叩き潰せば出来るのかもしれませんが、今の段階では不可能です。
米軍を追い出しても自衛隊機に代わるだけでしょうし。
自衛隊になっても夜間訓練は必要です。
そこで考えました。
日本中で基地住民の負担を分かち合えば、心理的にも少しはマシになるのではないかと。
具体的にはアメリカの空母を日本の領海内のあちこちに移動し、そこで夜間、早朝の離発着訓練をする。
また、安全に飛行出来るギリギリの高度で、日本中を飛び回るというモノです。
東京でもお構いなしに、住宅街の上を飛び回ります。
戦闘機の爆音というモノが、どんなモノか体感してもらう意図です。
基地周辺の住民はこれを毎日のように浴びているのかと、その状況を理解してもらう一助にします。
国防とは一部の者だけが負担すべきモノではありません。
国民全てがその負担を負うべきです。
一部地域のみが航空機の爆音に悩まされるなんて、あってはならない事だと思います。
せめてその苦労の一部だけでも日本中で知るべきであると考えます。
どうせ、一年のうちの数日だけなのですから。
基地周辺の住民は、それが年中(訓練のある期間ではあるけれど)なのですから。
それくらいはして当然な気がします。
国を守るとはどういう事か、それを考える機会があるべきだろうと。
何の解決策でもありませんが・・・
せめて、ですね。




