表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/24

9.0話 少女-3

※昆虫食の話題がありますので注意

 

 大きな川沿いを右手に歩いていた。

 川上にある山の集落が目的地。陽の光はほぼ目の前にある。


 左隣には少女、エレスが歩いている。右手に持った手綱の先には品物を積んだ馬。


 自分は無言で歩いていた。


 エレスの足取りは、そのあざだらけの体でも、今はしっかりとしていた。

 自分が背負うかと提案したが、エレスには「…歩けるから……」と拒否された。

 それでも気を付けて進んだ。歩く速度は合わせて、休憩もこまめにとった。

 それでも、いざという時は背負うことは決めてある。


 また、服は毛皮を基本に巻いているだけだ。

 自分の予備の布を渡そうとしたが、それも断られた。


 あとはエレスに何か聞けることが無いか性懲りもなく考えていた。

 昨日の様になってはいけないと気を付けていた。

 このまま無言でもいいのかと思ったが、エレスのいる前で馬に語り掛けるのは憚られた。

(どうすればいい?)と馬を見た。馬は何も言わない。少しだけ首を横を向けられた。



「なぁエレス?」


 仕方なくそう優しく聞き始める。エレスはこちらを向く。


「エレスは…好きなものはあるかな?」


 月並みなそれから入ることにした。…我ながらボキャブラリーが無い。


「……スープと、虫…」


 エレスはそう言った。スープはわかるが、虫?


「虫も食べるの?」


「…??、食べないの?」


 さも不思議そうにそう答えられる。


「自分は、あまり食べたことがないな。蜂の子は食べていたけど」


 故郷の集落でも蜂蜜は取れていた。蜂の子も料理としてあった。


「…そう」


 エレスはこちらに向けていた顔を戻してしまう。

 それじゃぁマズいと思い会話をつなげる。


「虫はおいしい?」


「……うん…」


「どんな虫を食べてたの?」


「……カエルと蜘蛛と…蜂の子とあと…」


「へぇー…」


 列挙されるそれらを、少し引き気味に聞く。

 知識として、それを食べる人らは知っていた。

 しかし故郷の集落では何故か無かった。地域差だろうか?


「物知りだね、あとで教えて欲しいな」


 それでも、この時代だから食わず嫌いはしていない。食糧の情報は何でも貴重だ。

 だからそう言ってエレスを褒めた。


 エレスは「……うん」と言って頷いた。



 それから少しだけ森の近くを歩き、見える範囲でその虫たちを教えてもらった。

 自分も森の恵みを教えていった。この子が生きれるようにしたかった。

 それ以外の会話はまだ無かった。


 エレスは今日、歩ききった。

 正直、見ていられなかったが、援助は頑なに拒まれた。



 少し早い時間に、今日の進行を切り上げ、川魚の素手掴みに挑戦することにした。

 大きな川といっても、水の深さは深い所で腰の高さ程だ。

 エレスも見える位置にいる。


 魚はいた。水に入る。逃げられる。

 どうするんだったか?釣りもしたことがない。魚の種類も詳しくない。

 水に入ったまましばらく待つ。気持ちを落ち着ける。しかし一向に魚は寄ってこない。

 焦らず待った。小ぶりの魚が2匹寄ってくる。


 すぐ捕れる位置まで待ち“増幅”を念じて一匹を握り潰さないように気を付けて捕った。かなり暴れる。



 そうやって何とか釣果を上げると、既に陽は傾いている。


 馬とエレスを見ると既に寝ていた。穏やかな寝顔をしている。



 諦めて携帯食を使い、スープが出来上がるとエレスも起きる。

 そんなにスープが好きなんだろうか?


 1匹の小ぶりな魚は簡単な塩焼きに。

 臭みはあるがなかなかいける。エレスと半分ずつ食べることにした。


 焼き魚とスープを食べている間、その表情も少しだけ緩んできた。

 食は気力なりというところだろうか?


 あまり会話は無かったが、少しずつ答える声もはっきりしてきた気がする。


「明日は歩き終わったら少し森の中に入ろうか?」


 釣果が芳しくないこともあったし、狩りをした後の森であれば安全だろうと思った。

 外から見るだけでは、森のそれはわからない。短い日数で教えていくには実地がいい。


「…うん」


 俯いてはいるが聞こえる声で言い、頷いてくれた。


 そうして今日は、川で体を洗い、エレスとの初日が終わった。


“増幅”でジャンプして魚取ればいいんじゃね?…やめて下さい死んでしまいます。

手掴み漁ってどうなんでしょう?水と一体になって、とかありますから経験が要りますかね?

小川ならまだしも、準1級河川はどうなんだろう?とも思ってこうなりました。

まぁ釣果はその日それぞれですので…(逃げ)


昆虫食。もう少し話題にありますが、前書きに書いておきます。

ヒロインをこれ以上グロテスクに染めても良くない…。せめて沐浴くらいは…。誰だ、こんな設定にしたやつは?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ