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しおとせお  作者: 柚希
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向かい側の家の女 始まり

『題名とある女の話』①

 初めまして、どうも作者です。今流行りのネット小説を書こうと思っていたのですが、初めての執筆なものでどういう形式や文体で書けばいいのかわかりません。なので、これは小説というより、作者の奇妙な話をつらつらと書いてる日記、くらいに思って見ていただけたら幸いです。

 それでは暫くの間お付き合いください。


 私は今、色々あって仕事を休職中なのですが、最近毎晩夢を見るんです。昔両親と二年間だけ父の実家で暮らしていたことがあるのですが、夢には必ず住んでいたその家が出てくるんです。

 とても古い家で、重くガタついた引き戸を開けるとすぐ目の前に玄関土間があります。玄関から入って右手にはトイレがあるのですが、土間から続いている造りなので靴を履いていかなければいけません。ほぼ外のようなものなので、カマドウマも元気に飛んでいます。母は嫌がって、自分達の新居に移ってからは、父の実家に行く時はなるべくトイレに行かないようにしていました。

 玄関を左手に居間があるのですが、玄関扉を開けるとすぐ真っ正直に二階に続く階段があるんです。

 二階には三つほど部屋があり、昔はそこを家族で使っていました。

 成人してからも定期的に父の実家には行っていたのですが、今は二階は父の姉夫婦が住んでいるので、私たちは父の実家を出てから一度も二階には上っていませんでした。 

 だからどうしてそんな夢を見るようになったのか、わからないんです。

 二階に行くにはかね折れ階段を上るのですが、ちょうど踊場の位置に窓があります。子供の時は背伸びをしてよく窓の外を覗いていたのですが、夢の中の私も子供に戻っているようで、背伸びをして窓の外を見ているのです。窓の外を見て、向かいの家の窓際に立っている女の人に手を振っているのです。

 実際、これは昔にあった出来事です。 

 ハッキリ覚えているわけではありませんが、向こうにいる女の人がニコニコと笑ってこちらに手を振っていた、それだけは覚えています。勿論顔は覚えていないのですが、夢の中で女の人と目が合った時、確かに昔見た彼女だと確信したのです。

 蒼白い肌に、真っ黒な艶のある長い髪。

 毎晩毎晩見るんです。

 ――今日もきっと。

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